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2024年2月28日 (水)

音楽備忘録1657 何はともあれ本物に触れる必然性Ⅲ➋

前回は珍しく随分曖昧なのを書いたが、要は音楽内容の真偽判定ですよ。
っても個人の嗜好は様々で、人気面でならフォロワーの多い少ない程度だ。

だが例え一定以上の支持があっても、音楽的に無理がある作品もある。
そんなのが今劣化本邦ではレベッカの一部作品位から増殖中で、けれどそれでも大人向けのなら受け手が取捨選択すりゃ良いだけの話しだった。

のが杜撰大王的には一般論では名曲とされてる、米津玄師のパプリカを聴いて悪い方で愕然とされられた。
何を大問題視したかったら1番が終って2番へコード的繋がりが無く、「戻れない」のをリズムだけにして誤魔化してる様にしか思えなかったからだ。

実際俺だってどうやって戻すかで散々腐心はさせられてるが、あとひと工夫頑張ればどんなのだって戻せるんすよ。
っと言っても経路が長く必要なのもあるが、もしかしたら期限を無理強いされて未完のまま出しちゃったんだろうか?。

子供を主用顧客にしたプロ作曲家の仕事として、こう云う理論に反してて混乱させるようなのは頂けないよ。
必ずしも皆が問題視してないらしいし、個人の見解はどんなのがあっても構わんがね。

だけどそれがずっと子供達の耳に残ってて自分でもやってみようとした際、何の参考にもならない処か間違いを刷り込む事になっちゃうんだ。
良い曲の源は良いメロだとして、勿論才能・閃きその他色々な要素に左右はされる。

でも一等難しくしてるのは「繋がり」で、1曲通して良い状態を継続するのが大変なんだ。
だから俺のも含め「何だオモロイのサビだけじゃん」なんてのが、一杯あるでよう。

この面でコードの変な経路チャンピオンったらPaul McCartneyで、異常転調から戻れるののチャンピオンがJohn Lennonなんだ。
彼等は米津君のよりもっと変態的なのを出しといて、何事も無かったかの如く平然と何時の間にか振り出しへ戻せてるんよ。

そう云うのにだって才能は影響するが、これに限っては到達時間差だけで誰でも学んで慣れれば獲得出来るんだ。
その方面の才能が乏しい程苦労はさせられるが、努力で解決出来るのにね。

只努力の仕方にはコツがあり、やはり色んなコードの経路を多く知ってると時短に繋がる。
聴き専の人なら単に心地良いのだけ聴いてりゃ良いが、作る側は名曲じゃなくても「今の進行は稀有だった」みたいなのにもアンテナを向けとく必要があるねん。

音楽版勉強は楽しいばかりではないのの一典型例で、又既にヒットしたのだけが名曲とは限らんって訳よ。
とは言え当座の食い扶持は無視出来ないから葛藤するんだが、どんなに売れても俺言い「欠陥品」は商品寿命が短いんだ。

その逆にちゃんとした製品を作っとくと生きてる間に間に合う保証は無いが、何時かある程度の評価を得られる可能性が未来永劫残る。
それには各自が好み無視での評価も出来る様になるのに、足りるだけの参考例が必要なんだ。

この点で最も有利なのがClassicで、良い所が皆無の物は経過時間の長さで既に淘汰されてる可能性が高い。
但しここで俺が言うClassicってな宮廷音楽みたいなのに限らず、"Happy Birthday to You"♪みたいなのも含めての話しですぜ。

-続-

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