音楽備忘録1619 Carol Kayeショック➊
又もや出ました杜撰大王の真骨頂、その筋でそこそこ前から高名になったCarol Kaye。
何時もの様に音は散々浴びて乍ら、ついこないだ迄全く知らなかったっつう…。
キッカケはレジェンドDrummerたるPaul Humphreyの作品を探してて、とある人のブログでJoe PassがFunkってるアルバムが提示されててそこに入ってたんだ。
その時点ではCarol Kayeは全く把握してなく、好きなオッサンが2人でFunkだったらもしかイケるかも程度で聴いてみたんだ。
幸運な事に当りが出てくれたが、目的の2人以上に炸裂してる人が居てさ。
それがエレキBassで且つJazzでは異例のピック弾きなのに、違和感無いどころか絶品でねえ。
従兄が君に似てるなんて言うもんだから、暫く経ってからちゃんと調べてみたんだよ。
したっけ念の為に少し彼女のプロフィールを紹介しとくと、1935年生まれの米女性で「ピック弾きエレキBass」の始祖の1人らしい。
それが’60年代LAのThe Wrecking Crew(スタジオ録音職人集団)主要メンバーだったんで、異常な程あちこちで弾いてたんだ。
The Beach BoysやThe Monkeesにも携わったてたが、どっちかったら黒人Funk系のにより多く参加してたと。
これが当時は録音メンバークレジット不記載がデフォだったのと併せ、話しを複雑にしてた様だ。
だって黒人でしょFunkでしょ、なのにピック弾きだなんてイメージからしたら亜流じゃないすか。
って実は過去の聴取体験ではそこそこそんなのもあったんだけど、全曲一々どんな奏法で演られてるかなんて杜撰大王がチェックする筈ないじゃん。
でなくてもBassist以外は全体の雰囲気の方を優先して聴いてるのが普通だし、黒系では御大James Jamersonが何たって超有名だしね。
なので皆Jamersonが演ったと思い込んでて、実際はCarol Kayeが弾いてたのがそこそこあるそうだ。
となるとBooker T. & the M.G.’sの面々のと同等がそれ以上に俺はヘビーリスナーで、全く知らずに絶大な影響を必ず受けてたんだよなぁ。
ほいで何が大衝撃だったかってば、人間以外のキャラがかなり被ってたんだよぉ。
当時彼女は殆どがFender Precision Bassだったんだが、弦・ブリッジ微ミュート・Ampのせいで限りなくリッケンに近い音になっててのぉ。
Atlanta Rhythm Sectionの初期にPaul Goddardので近似例はあったが、途中で彼はプレべからリッケンに持ち替えて生涯そのままだったからねえ。
それがCarol Kayeと来たら今はIbanezなんか使ってて、音色も昔のとは俺比ではだいぶ違ってる。
この辺は女性ならではで男性の恋愛記憶は追記だが、女性のそれは「上書き」(つまり過去のは消去!)だからなんだろうか?。
何れにしても演奏方法も音色もとってもアブノーマルな組合せだったのが、不勉強な俺みたいなのに情報が届くのが遅れたんだろう。(人のせいにするなっ💢ってか…)
=つづく=
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