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2024年1月12日 (金)

音楽備忘録1610 サチュレーションの話し⓮

今回は前回述の②へフォーカスしてみるが、楽器等の音がピーキーじゃ無かったらサチュレーションなんてお呼びじゃないのよね。
それにしても何とも皮肉だよなあ、Hi-Fiになるにつれサチュレーションが必要になるんてさ。

これってオーディオと楽器の関係に瑕疵があったんだと思うんだが、一寸オーディオに楽器が忖度し過ぎちゃってたのかな。
或は現況充分有能なサチュレーションが出来ない癖に、楽器に更なるHi-Fiを求めたのが無責任だったか。

その原因は俺だって最近迄あまり気付けなかったから他人の事は言えねえが、音響と楽器ではHi-Fiの定義みたいなのが実は異なってたって実態だ。
それには概述アンサンブル内に入れて聴かんと明瞭化しないっつうのがあって、通常楽器開発の初期段階では異種比較なんて滅多にしてらんないからねえ。

先ず単体の印象から始めてその次は同族との比較、それで行けそうとなって最後にだからさあ。
単体で使えそうにない音色だと、まさかそんなのがアンサンブル内に入れたら豹変するとは思えんし。

仮にそんなのがあったとしても幸運な偶然でしかないから、確率がとっても低い。
大昔みたいに納期がそんなにシビアじゃなきゃ未だしも、今時のビジネスでは厳格になっちまったし。

しかし本来は納期厳守こそが、楽器にとっちゃ諸悪の根源になってるんざます。
そこで皆さんに熟慮願いたいのが、輸血用の血液等とは正反対の使命がある処。

ニーズ自体に時限があったらそりゃ厳守しなきゃ無効化するが、従前を凌駕する音色が持てなきゃ楽器はどんなに早くったって全く存在価値がねえんすよ。
その凌駕する音色ってのは単体で優れるのみならず、アンサンブル内でってのが必帯なのよね。

従兄曰く今思うとDrumでは「Mic乗りがどうのこうのと言われ出した頃から方向性がおかしくなった」そうで、激しく同意すると共に某社のレコーディングカスタムってのの記憶がピンストライプヘッドと共に蘇った。
当時最新且つ最善と言われてたそれ等に対し、個人的には幾ら聴いてもピンと来なかってな。

ずっと後になって氷解したのは、当時プロレベルの録音をするとどうなるかをまだ知らなかったからだろう。
俺言い「極端な反サチュレーション性質」を楽器に奢っとかんと、録った後にサチュレーション以外の要素が全然足りなくなってたんだわ。

それが証拠にあんなに一世を風靡した名機の筈が、ノスタルジー以外で特に若者には見向きもされなくなってるやん。
要は時代の寵児だったが知らん間にニーズが正反対になったから、フィットする場面が大巾に減ったのよ。

そう云や若者中心に静かなブームのLPレコードやカセット、当初はあんなボロなのの何処がエエねんとしか思えなかったっけ。
けど若く鋭敏な感性は、雰囲気差の片鱗をどうにかキャッチしたらしい。

杜撰大王的にはアナログは全盛時よりかなり機器性能等が低下してるんで、デジタルのノイズフリーに慣れ切った耳では知るのは難しいかもと思ってたんだけどね。
何時の世にも雰囲気重視の人は居る様で、あり付け難くなってるだけに感度が上がってたのも助力になったのかな。

どうやら初心を忘れたオッサン共は読み違えてた模様で、その楽器への波及の方はもっと遅れてるらしい。
俺みたいに未だ経済的に成立してなきゃ音の違和感にも拘っとくが、商売が順調に行ってたら何か変と思っても反対へ振るのはとっても勇気が要るからねえ。

-つづく-

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