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2024年1月13日 (土)

音楽備忘録1611 最近日本歌手のピッチが悪化した主因(推測)

緊急のつもりにしてはかなり遅いが、今回は紅白でのベテラン歌手のピッチが悪化した件おば。
従兄等は「プロの矜持を捨てた」だの謙虚さが等と物騒な私見を発してたが、杜撰大王はそれ以前の問題が大きいと睨んでるのだ。

言うなれば本件タカ派の彼らでもチラリとモニタの良否を漏らしてたが、過去述の如くインナーイヤモニが最も疑わしいのだ。
大舞台では大音量が苦手な人でもある程度大きくしなきゃならず、先ずこれだけでも概述「爆音でピッチが異なって聴こえる現象」の起きてる可能性がある。

これのメカニズムは気圧が一定以上に上がるからで、それは鼓膜の面積・ストロークをモニタの振動版・ストロークが上回るからなのだ。
従前より突如高気圧になると両者の振幅に規制が掛かるが、その結果振幅数(周波数)が影響を受けるん。

これは比較的狭隘で低音が響く部屋等で…故に昔は比較的頻繁に起きてて、古い録音でエレキBassの4弦のピッチだけが「録ったのを非爆音で聴く」と微妙に低目で気持ち悪いのなんかが結構あったで。
これも以前述の如く今なら注意不足でしかないが、「現場耳ではそれでジャストピッチ」だったからそのままにしてたんだ。

戻って加えてインナーイヤータイプでは完全密閉型ヘッドホンかそれ以上の気密性があるのと、耳とモニタのある空間がヘッドホンより極度いや究極に狭隘だとも言っていい。
この組合せ条件下になればエアークッション効果は僅少になり、ってエアー…ってのは空気の柔軟性で緩和効果がある↔音波がリニアに伝播し難くなるって事な。

これ所謂ドップラー効果と根幹は一緒で、あちらは速度のせいで音波の波長に影響が出たケースだ。
何れの場合も音は鳴らしてる空気環境の影響を受けるもんで、目に見えなくても超指向性スピーカの直進性も暴風の前では全く脆弱になっちまうもんなんだ。

参考に↑も紐解いとくと強風下だったら直進する筈の音も、風の行き先の方へ流される。
又戻って空間空気容積が少なくなる程どんな傾向が出るのってば、飽和点を超えた際のピッチ変動がより大きくなるんだ。

更にその現象が先鋭化するので、一定音量迄は正規のピッチだったのが突如変動した様に聴こえるん。
っとインナーイヤータイプには独特な注意点が実はあるんだが、映え優先でそんなのにはロクに留意もせず使用決定をしてるんだろう。

インナー使っても極端に観客が近く爆音で鳴らせば僅かな漏れも感知可能かも知れないけど、ある程度離れてれば距離減衰で全く聴き取れなくなる。
のでお客に全く知られず「内緒の情報」を提供出来るし、歌手が大きく移動してもPA氏も何もしなくて済むから楽。

だがそれもこれもピッチ問題が無かったらの話しで、そう人間様の思った通りにゃ都合良くなんか行かんのですよ。
強いて例外があるとすりゃ「歌わないDrummer」とか位で、リズムしか聴かんならピッチが変わったって人畜無害だ。😵

=終わろうとしたがもう一回=

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