音楽備忘録1573 Bassサムピングの私的葛藤➍
さてこの件を深掘りするには、スラップの誕生経緯も良く推察しなきゃなんない。
今では当然の様にサムピングを使ってっけど、掌や他の指でだって叩くには叩けるんだ。
又プルの方にしても一般的には人差し指や中指を使うが、親指でも不可能じゃないし俺なんか最近はあんまり演らんけど小指でだって出来るんだ。
プチ余談になるが指皮膚の負担を分散する目的で昔小指プルを編み出し!?たっけ、従兄に「ビラ配りチョッパー」なんて珍奇な名称を頂いちまったぁい。
等とメインでそんなの使う事は稀だろうが(当時の俺はそうだったが…💦)、少なくとも「叩くならサムピング」とすべき絶対的な理由は存在せんのどす。
しかしある点に着目すると親指が最適で、垂直に叩くと同時に水平にもはじきたいならね。
杜撰大王の想像では叩いたついでにはじくでは無く、始祖は逆の発想だったんじゃないかな。
その根拠は今はほぼ忘れ去られた「親指弾き」ってのが、まだ当時は普通に奏法バリエーションの1つに入ってたからだ。(横型Bassが出来て初めて実用的になった:コンバスは縦型解釈)
少年Larry Grahamは急遽抜けたDrummerの穴埋め目的なんで、「大体普通に弾いた上に追加しよう」と思ったんじゃないかな。
はじき乍ら叩くとなれば親指以外では「弦と交わる方向」が違うんで、親指弾きの変形パターンにしたんじゃないかな。(やり方次第で人差し指と中指はかなり寝かせられはするが:ウッドBassの弾き方位が限界)
因みに方向は異なるがJohn Entwistleの、比較的遠くから勢い良く指を当てるなんてのも実際にパーカッシブさには大貢献してるよ。
只指の向き違いはPUに向かって垂直に叩くには不向きで、仮に上手く叩けたとしてもその後のはじくのがとても難しくなる。(過去にそこそこ試してみた)
はじこうとすりゃ水平方向に指は動き、今度は所謂叩く動作が不可能になる。
なので得意の嫌味節を炸裂させりゃ、叩くだけで構わんならサムピングは必須じゃない…なんてな。
わ誇張し過ぎにしても、指先の当てる角度等はアバウトでもあまり遜色の出ないのは確かだ。(色物としては拳や果てはDrummerに来て貰ってバチでなんてのもあるでよう)
だがしっかりハジキも入れたいとなると途端にシビアになって、最低でも親指先が大体弦と平行になってないと両立は達成されねんだ。
そこから今更学習になったのが角度の大切さで、ストロークを大きくしたり速度を上げるより遥かに効果的だったんだ。
私体感の難度ではSnareのOpen RimShotより一寸上で、上手い角度で行ってくれると全く無造作にやっても両方が足りるだけ得られるん。
処が杜撰大王も叩く方優先から入っちゃったもんだから、中々「はじく方優先」に出来なくてね。
実際Sly and the Family Stone時代の師匠のを聴くと叩き感は薄く、今よりはじく方がメインな感じだから聴いてみそ。(曲はThank You(Falettinme Be Mice Elf Agin))
まだスラップが目立つ音色になんかしてなかったみたいも、今平均と比べるとプルだけ大きくもないしな。
それと昔にはFlat弦で実行してるらしきも少なく無く、その場合今のRound弦みたいにプルが「痩せて」くれねんだ。
ので余計にサムピングの可否を基準としてないと、安定した演奏とするのに難がある。
=つづく=
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