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2023年12月27日 (水)

音楽備忘録1594 サチュレーションの話し⓫

では具体的な真空管に依るサチュレーションの中身に進むが、最初に必須なのは電気楽器用と音響用(主に録音)では分けて考える必要がある点だ。
その心は楽器用は目立たなきゃそこそこ歪んじゃっても構わんが、音響用では何となく怪しい以上には歪みが分かっちゃいけない処。

多くの電気楽器のオーソドックスなサウンドは、元のAmpスピーカの事情から特に高域がかなり削られてんだ。
今のBass Ampスピーカだと2Wayツィータ付きもちっとも珍しく無くなったけど、殆どのはオーディオのツィータより実使用周波数領域が全然低いん。

ちょっちそうなった裏理由を漏らしちまうと、更なる能率向上や低域の拡張に好都合だったから。
フルレンジでは何処かの帯域に思い切り忖度は出来んので、低域拡張の為にMid Highから上をツィータに任せたのよ。

のでオーディオ的的にはスコーカと呼ぶ方が実態に近いんだが、2つだったらウーハとツィータの呼称が広く一般化してるんでそっちを採用してんだわ。
でオーディオ的純粋な高音をあまり扱ってないってのは、球の歪みの初期段階を外に出さないってか出せないんす。

ほいで歪みってその成分は高次倍音から始まるんで、軽度の歪ませなら球は既に歪み始めててもそれが電気楽器では聴こえねんですよ。
勿論充分に歪ませりゃ段々誰にでも分かる様になって来るが、サチュレーション目的での歪み程度ならとっても感知し難い位で済んじゃうの。

概述リッチクリーン等と呼ばれてるのがズバリこの状態で、但し楽器用スピーカから音を出さないとその状態を得るのはとても困難なんだ。
俺老害が「電気楽器はAmp+楽器が正規の形」なんてクド吠えするのは、そうじゃないとこの特権が使えなくなるからなんだ。

最近のシミュレータの類は大部高性能にはなって来てるけど、コンプ・リミッタ不使用でサチュレーションとなるとまだモノホンとは随分距離がありまっせ。
因みに折角だからシミュレータの件をプチ掘りしとくと、鬼の様に追及すれば技術的にならかなり迫れる様にはなってるで。

けどデジリバなんかと同様にとっても複雑で膨大な回路を必要とするんで、無妥協にやったらリアルAmpより高額になっちまうんだ。
武道館のReverbだったら建築費より全然安上がりになるけど、たかがAmpだったら本物でもそんなのよりゃ桁違いに安いじゃん。

時にはLine収音の一点の曇りや歪みの無い音色も良いが、特別な意図無くば元が元なだけにそこ迄は要らんのさ。
それもサチュレーションが一切不要ならの話しで、僅かでもコンプ・リミッタを使えば途端に俺言い「サイボーグ寄り」の音色になっちまうだよ。

こんな事情があるんでサチュレーションを重視するなら、電気楽器Ampで加えられるのは効果が強めなのもあって要チェックなのだ。
↑で特権と言ったのは露骨な帯域制限が掛って無い殆どの他楽器じゃ、真似出来ないからなのさ。

それだけテープ不在で球コンデンサや球コンプ・リミッタが使えなかったら、他の楽器では物凄く苦労させられるって事った。
特にエレキGuitarでは石よりゃ割高っても、まだ球Ampも「普通の選択肢」だからねえ。

-つづく-

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