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2023年12月 5日 (火)

音楽備忘録1572 Speedkingの安定度➎

この項の〆にあたり概述重複を含むが、杜撰大王が現代ペダルで付いてしまった「悪い癖」を深掘りしとこう。
これこそが今回綴って来た核心で、未だ修正するのに日々苦労が絶えないんだから。

過去記事ではSlide奏法で最速と足首Doubleに最適と書いたが、これは一見すると矛盾がある様に勘違いされ兼ねない。
けど全く矛盾なんて存在しないのは、速度と奏法の適性迄まるで示唆してくれたからなんだ。

単打と足首Doubleではほぼ自由選択が許されるが、Slideと足首Doubleの中間領域と思ってた範囲が意外と狭かったんよ。
因みに長年にわたって悪癖を俺に醸成してくれたのは、今では伝説化しつつあるYAMAHA FP-702でごんす。

ほいでそんな良いヤツがなしてってば、ゴツさとバネ強さのお陰で不適切な低速でも一応Slideが出来ちゃってたからなんだ。(ある意味で親切過ぎた?)
って真犯人は杜撰君でペダルにはせいぜいほう助位しか罪は無いんだが、境界線を認知する前に使ってると騙されたも同然になってたんだよ。

よくよく振り返れば適正速度時より低速Slideは不安定さがあったんだが、元は足首Doubleがかなり苦手だったからねえ。
手慣れた方で何とかならないかと考えるのは、少々甘ちゃんもそれが人情ってもんじゃないすか。

仮に生真面目だったらそうはならなかったかも知れないが、俺の第1目的は好きな音楽を奏でられる事だかんね。
微細な精度に拘ってフレーズを妥協するよか、その曲固有のパターンを構築する方が大事と思った訳さ。

勿論何時迄も低精度のままじゃアカンけど、曲や編曲の旨み成分を全く残せなかったら後にはきっと忘れたりするからねえ。
で少し戻ってほう助の罪と称したのは、足首Doubleが少なくとも楽チンじゃないペダルだったからだ。

FP君単独視点ではなまじどっちかでは出来るので、そのガラパゴスさを知り得ないんすよ。
欧米みたいに古典ペダルも豊富にその辺に転がってりゃ良いが、こっちじゃほぼ現代系ペしか巷に存在しないから比べても大差が出ない。

その上Slide奏法向きと思ってたのが、スピキンと比べたら限界速が全然低かったんだから。
まるで単位不記載のものさしでメートル法のだと思ってたのが、尺かinchのだったみたいなもんだわさ。

しかもペダルには至極当然乍ら、0cm等基準点の表示なんて一切無いべ。
ので所詮は奏者側意識の問題なんだけど、国内でそれをダイレクトに体感出来るとしたら殆どスピキンしか無いん。

最近はスペック重視だのマニュアル尊守だので、若い人なら頭で言われてずっとそれを信じて鍛錬出来るかもやけどさ。
自分の体での直接体験に勝るものは無くて、どうして駄目・無理そうなのかも一遍で分かっちまうから。

そしてスピキン体験期間が中途半端だとどっちでも後退する可能性もあるが、その人なりの長期視野に立てば得を幾らもしなくても損する事だけは絶対無いよと語っときませう。
今程の不景気になる前だったら国産現代ペが確実に価格で有利だったけど、こう値上がりの嵐となれば中古だったら大して高くも無くなって来てるから今が挑戦チャンスかも。

=つづく=

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