音楽備忘録1576 Speedkingの安定度➏
うーん我乍ら綺麗に纏められたと悦に入り掛け、あちゃっと大事なのを書き漏らしてた昨日の杜撰大王であった。
っと言っても過去記事で触れてはいるんだが、スピキンが普通と思える様になった後の話しざんす。
概述では現代ペダルで未成の技がスピキンで可能化したのはあるが、逆は僅少だと全くザックリとしか書かなかったけね。
今回はこれをちゃんと深掘りしときましょって事で、もっと具体的に書き残しとこう。
1.普通の単打
単純な音色の安定度では現代ペダルの方がかなり楽で、スピキンは極僅かな踏みムラでも洩れなく反映してくれちゃう。
極論すれば1音毎に全て微妙に異なるって様相で、尤もアンサンブル内へ入るとそれは特に気になる類いのじゃ無かったっす。
これが多分現ペ君に無自覚でも飼い慣らされてると一番気になる点で、但しその真相を知るには現ペ君の性質の正しい理解が必要ざます。
早い話し現ペ君はドスッっつうのだったらしくじってもトス、バチッっつうのだったらパチ程度と元から変化巾が少な目なんだ。
無論法外な過ちを犯せばもっと変わるが、実用領域では恰も安定してる様に感じられよう。
だが範囲狭い≒特定ジャンル向き等の性格になってしまうんで、突然違うジャンルのを挟もうとした時ゃフィットしてくれなくて困るよ。
又BONZOみたいな非常識な音を出したくなった際、ポテンシャルの低い現ペ君では本家と同じセッティングでは出せまへん。
彼のバスドラって凡人が鳴らしたらボワォ~ンとしかならない設定で、幾らアタックが硬質な現ペ君を持って来ても余韻の方がどうにもならんのどす。
その訳は打後打面を押え付ける力のモーメントに、スピキン程の柔軟性が無いからなのだ。
かつて俺が望まずとも得意だった😢バウンド現象が起き易く、口径22inch程度迄なら強引に力でも止められるが流石に26となると力だけじゃ押さえ込めなくなるからよ。
皮振動1回で完全制止が無理な際、残された手は振動が収まる迄しつこく粘着してく事のみ。
取敢えずずっとビータを張り付けておければ、振動周期延長→可聴帯域外へ周波数低下・それが無理でも倍音は全ミュート可能となって実質鳴って無いのと近似に出来るのさ。
ビータを異常な高速にした時だけ出せる音等についても、通常領域を超えると僅かなバネ抵抗の差が拡大するからね。
つまり変態音を出せるポテンシャルでは圧倒的にスピ君が秀でてるんだが、実際出すには踏むのすら完全な変態が要求されるから実現性は?なのかな。
2.足首Double
現ペ君でも生まれ乍らの適性があったら、「物凄く苦労させられるが」最初から踏めない事は無いだろう。
物凄く…なんて皮肉タップリな嫌味紛いに言ってるのは、スピ君だったら全然力が要らなくて踏めちゃうからなんだよん。
体験的に足首で踏む方のは力では脚踏みに劣る都合、Doubleの際はより速度が要求されるんす。
素早い爪先の踏み込み+脚を落すになって初めて、大体イーヴンバランスになってくれるのさ。
脚落しなら問題にならんバネ強さも、足首には殆ど誰にでも影響がある訳さね。
のでトゥが苦手な者にとっちゃバネ強ってな、永遠に続く拷問同然になっとるんや。
苦手でいじめられたら羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く状況に陥り、益々習得を遅らせるから罪なんよ。
本来なら克服には平均より沢山練習しなきゃいけないのに、全く出来そうに思えないから頻度・時間とも減っちまう。
ほんで見事にスピ君使用前の杜撰大王みたいなのを、あっちでもこっちでも量産してくれるんだぞ。
そんなの嫌でしょ、俺だって結構ずっと凹まされてた位だもん。
=つづく=
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