音楽備忘録1590 サチュレーションの話し➓
いやあ危ねえ危ねえ、それなりに注意してたつもりが前回末記の体たらく。
つい従兄のゆるゆる蕨タイムに、飲み込まれる処だった。
アコギ収音には球コンデンサを使ったから完全アウトじゃないかも知れんが、音量事情から現行従兄太鼓よりOn Micなんだよな。(PC内で後掛けするつもりだったがそれでは先鋭Peakの撲滅がフイ)
実は既にこの失策の片鱗は表れてて、仮Mixしたので今一アコギ聴き取りが悪かったんだ。
サチュレーション案件で判断を誤り易いのは、効果が弱目なのと↑の如く粗相があっても把握し辛いからだ。
なんて言い訳したって駄目に違いないが、失敗典型例としてなら体現出来てるかも知んない。(威張れる所か💦)
音源次第で録り方が異なってしまうのは仕方無いが、その場合事後処理で揃えとく様にしとかんとやはりボロが出たりし易くてな。
それが’70中盤から’80年代末位の色んな作品に現われてて、例えばGuitarやDrumは相変らずMic収音なのにBassやエレピだけLine収音してたヤツだ。
これがテープで録ってた内はそんなに問題じゃなかったが、それでもどちらかが変に控え目な感じはあっただよ。
何時もの様に狙ってわざとだったら別だけど、音圧の平均とPeakの差が全然違うでしょ。
のでPeakでバランス取りゃLineのが、平均でバランス取りゃMicのが1段引込んじまうだよ。
生楽器みたいにPeakが悪目立ちし難いのだったらまだ何とかなるけど、それで一部のエレキBassのアタック音が悪目立ちしてたのがあったなぁ。
それが過去述の如くアンサンブル内に入ると「分離して聴こえる」って代物で、パート数が少なきゃセーフだが増えると得体の知れないお邪魔虫になったりするんだ。
テープ時代の内は仮にかなりPeakが突出してても自動的に叩き潰されてたが、デジタルではコンプ・リミッタを噛ますかかなり平均レベルを低く抑えなきゃならなくなる。
ここで新たな問題となってるのが過剰なコンプ・リミッタで、音色としては不要なのにも盛大にパッコーンとかなってるヤツだ。
因みにコンプ・リミッタの常用ったらBeatlesが始祖だが、Liveを演ってた時代のは使っててもそれが殆ど分からなかった。
Studioに籠る様になってから平均聴取音量が小さ目になるのを見越して、Live近似の迫力を創出する為にわざとやったものなんだよ。
今となっては単に1種のスタイルとなってるけど、何時誰のどんな曲にも必要なもんじゃないわな。
それを経てのサチュレーションの登場なんで、歪みの深いのとかハードコンプ・リミッタが掛ってるのとかにはあまり必要性は無いのだ。
聴感上↑みたいな音色になったら困るのに必要且つ一択で、だからこそ露骨な歪み感とかしちゃったら不味いんだ。
生で聴けば音源と耳の間の空気がこの作用をしてくれてて、言うなれば「エアーサチュレーション」が自動で掛ってるからねえ。
そんな構造となってっからエアーサチュレーションの無いヤツには、1プロセス加えとかないとスムーズに事が運べねんだ。
これからも分かる様に1回で纏めて済ませられるもんじゃなく、それを無理にやろうとすると聴感上の歪みを避けるのはほぼ困難になるだよ。
その意味で普通の他のEffectorみたいな感覚で使う方も悪く、中には誤使用のせいで評価を下げられてるのもあるんじゃね。
-つづく-
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