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2023年12月12日 (火)

音楽備忘録1579 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑭

エンディングがしつこい曲みたいに、お約束の前回補遺してこの項閉店じゃ。
何故少なくとも自分には駄目だったか、推察主体だが考察してみた。

原因として考えられるとしたら、数字にもグラフにも表れて無いパラメータが疑わしい。
推察では反応速度(トランジェント)辺りが周波数に依って微妙に変化してるとかで、恐らくターゲット周波数の目立ち度に差が出てたりするんだろう。

因みに反応差は位相差にも直結するんで、測定すると1箇所だけでも少し広範囲に影響が出たりするんざます。
他にあるとしたら指向性で前者は超単一指向性なのに対し、後者は唯の単一指向性としてある辺りか。

指向性についても↑と近似で、非電気的操作ではわざと逆相を利用して所望特性を得てるんだ。
その関係上指向性を絞って行くとローエンドの周波数特性が多少なりとも犠牲になるか、高域に余計な凹凸が出るかになっちまうもんなんだ。

まあそもそも本当にローエンドに拘るならコンデンサタイプを奢るべきだが、録音デジタル化以降ではダイナミックとコンデンサの混用が少し厳しくなっててさ。
太鼓と金物で使い分ける分には現況セーフだが、反応速度差が想像以上に悪さするんだ。

因みにⅡでトータルでは未だコンデンサの方が早いんだが、殊アタックに限っちゃ新世代ダイナミックの方が断然早いんだよ。
だからSnareを浮き立たせるのに、そこだけ意図的にダイナミックにするとかなら良いんだけどさ。

バスドラだけコンデンサじゃ僅かでも遅らせる(引込ませる)事になるんで、俺の好みには逆なのよ。
何れにしても私感ではTomと差別化を図るのにFloor Tomにも使いたい位で、実際にYoutubeでそんな使い方をしてた人も居たんだわ。

もし用途をターゲット周波数で提示しといてくれたら、こんな事態は割と避けられるんだろうけどさ。
メーカ側もユーザー側もFloor Tomの「音程とその周波数」を知ってる・分ってる人なんて極少数だろうし、そこ迄書いといても使用時次第で変動もあるからねえ。

っつう具合で従兄のPAスピーカミスチョイスは見抜けた杜撰大王でも、こっちじゃ実際使ってみる迄分からなかったんだ。
事後反省してみればMicは拾う相手が如何様にも変貌するが、スピーカならマトモに聴ける音にする都合上鳴らすソースはある程度の範囲に収まってるんだよね。

つまりスペックだけでも元から選択の難易度に差がある訳で、その上音色もとなりゃ実実験でもしないとそりゃ苦しいわ。
っと云う訳で私感としてはMicがスペックから深読みしても、最も選択が難しいと思うがどうでせう。

オマケでD-6の「盛り」にプチ言及しとくと、確かに少しは盛ってるけど実使用状況と併せるとグラフ程ではなくなるよ。
使用開始当初は最大限に低域が拾える様太鼓のエッジ近くを狙ったセッティングにしてたが、ローは十二分になったが段々「皮の震える感じ」が全然拾えてないのが気になって来たんだ。

そこで今度は真逆にど真ん中へ構えてみた処、ロー不足にならずにまあまあ全要素が拾えただよ。
この時生耳比では当然ローや胴鳴りより皮とアタックが上回るが、事前盛りのお陰で恰も前の位置と今度の2本構えたのに近い感じになったんだ。

のでこの用途の「盛り」に限っちゃ、盛りってよりゃMic位置による目減りの補正と看做した方が良いかも知れないね。
Floor Tomに用いても今時のOn Micセッティングでは生耳より胴鳴り成分が極端に減るので、そんなに不自然にはならなかったよ。(ってもまだ1本しか持って無いんで知見の宝の持ち腐れ状態が続いてるが…💦)

-おわり-

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