音楽備忘録1553 音楽に必要な高音質➒
何か前回末の表現だと唯軽く楽しむのに、一々感性が要るのか面倒臭いって言われそうだ。
けど一口に感性ったってピンキリで、一般聴者に望むのは作者等に要るの程そんなご大層なもんじゃねえんだ。
言ってみれば「好みを正しく反映」させられるかって点で、この方面で「育ちが悪い」程遠回りになったりして損なのよ。
例えば演奏の激しいのが好きだったとして、過剰盛り加工済みのに騙されてたら大損するでぇ。
ネットやCDで耳にし気に入りいそいそとLiveへ行ったら、ありゃりゃ何や元気もやる気も無いバイト君みたいでだったら今迄掛けた金返せとかなるじゃん。
って初心者の内は見破れなくても仕方無いし、幾ら注意してても相手もプロだと無傷って訳には中々行かないだろうけどさ。
やはり好みに関係しての位は、多少は詳しくならないと確実に楽しむのは難しいだよ。
んで素人なりに好みのだけでも少し音楽を知って来ると、それにフィットした再生装置を求め出したりするよね。
すると例え安っぽいアイドルだって、大好きな彼女の声が少しでも変になってたりすると割と敏感に察知しちゃうっしょ。
そうして何か各自にとっての雛形(基準になるサウンド)が持てて、漸くその機器のサウンドの向き不向き等が知れて来るって寸法なんだ。
確かに↑みたいなの抜きでも聴いてOKならそれも全否定こそしないが、大抵は少し経過後にこんな筈じゃってなるのさ。
このケース何を誤認したのかってば、単純な音としての美しさを音楽の美しさと勘違いしたんですわ。
これってど派手なCMに乗せられ騙されるのなんかと近似で、本当の爆売れ中商品だったら宣伝なんか要らんやろ。
それ処か今すぐこれ以上注文が殺到したら、生産が追付かなくなって不評を受ける危惧すらあるわい。
そう云った慌てる乞食は貰いが少ない案件等を避ける目的も含め、かつてのPA業界ではある特定の曲がサウンドチェックの定番だったんだ。
知る人ぞ知るDonald Fagenは’82のアルバム、The Nightflyの1曲目「I.G.Y.」でゲス。
オーディオの方でもClassic系ならカラヤン指揮のベルリンフィルとか、Jazzなら全盛期のマイルス・デイビス辺りが↑に近い存在だったかな。
残念乍ら非業務用のRock系ではまちまちで固定出来なかったので、余計に各自でサウンドチェック曲が定められると良いんだよね。
因みに上記I.G.Y.をオーディオにそのまま利用するのもアリだけど、今となってはローエンドが若干ナローだ。
私的には低音命なんでBeatlesのCome Togetherとか、その効いてるローの再現性とか足りるだけ出した時にボケたりしないかが判断基準になってるかな。
因みにⅡでこの曲従兄とは別の母方本家筋の親戚宅で、自作スピーカの試聴時に使われてて凄いインパクトがあったんだ。(今迄試聴した中では恐らくBest Fit:AmpはA級出力段の球スピーカは小型バックロードホーンで全て親戚の自作)
自分にとっては1つの原体験になってて鮮明に印象が残ってるんで、ほんの僅かに違ってても察知が容易なんだ。
=つづく=
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