音楽備忘録1549 音楽に必要な高音質➑
又もや毒愚痴がエキサイト気味だが、世の中モノに依っちゃ体感しないと分からないのもあるんだよ。
適切な柔らかさや真空管等はその典型の1つで、只厄介なのは一定以上に典型的なのに触れられないと分かり難い処だ。
加えてその人にとって決定的な印象だったら、たった1度で遥かに昔のでも平気なんだけどさ。
そこ迄に至らないのだと、逐次そうじゃないのと比較可能な状況にないと相違が希薄になるんよ。
残念も仕方無い事にこれ等要素には、スペック等として表記する定量的な値が未存在だからね。
僅かにスピーカのダンピングファクタってのがかすってる程度で、けれど例えば楽曲内のBassの聴き取り度だけで比較試聴したらそれも本来の意味が埋没しちまう。
更に厄介Ⅱなのが、元々の録り音が悪かったら駄目だったりする処だ。
流行や嗜好もあるから一概には断言し辛いが、今劣化本邦最近のはどうもどれもBassの音がチープ寄りでいけねえ。
その多くは基本Fender系サウンドで、機種的にはJazz Bassみたいだね。
どんなジャンルに使っても全然OKではあるんだが、元の設計設定がプレべならCountry・ジャズベはJazzに最適化された物なんだ。
なのでそれ等ジャンルの王道トーンからかけ離れたサウンドにする時ゃ、かなり用心しないと致命的欠陥の残る物になり易いんですよ。
具体的には決定的な低音バランス不足がそれに値し、なしてったら他のよりか断然「Ampで低音を盛る設計」だからなんだ。
でFenderでも今はAmpだけ量販モデルでは一般的な性質となっちまったんで、オリジナルを継承してるモデルじゃないと↑を体感し辛くなっとるのよ。
恐らく俺等世代がこれを大体知ってる最後の世代で、その頃だったら知りたく無くても何処かで思い知らされる位だったんだけどさ。
加えてもう1つの厄介はアクティブタイプのが増えた事で、そこで事前盛りしてあるのに気付かないのもあるのかねえ。
アクティブ全部がそうなってりゃ知らなくても良いが、機種や主用途次第で盛って無いのもあんねん。
ので全数比較すりゃ流石に気付けるだろうが、まさかそうなってたとは知らなかったらこんなもんなのかなで過ぎちゃうやろ。
今時は多様化の副作用で他でもこんなのが五万とあるから、意識的に歴史を学ばないときっと厳しいよ。
若い人には可哀想だけどデジタル化以降長く大きな変革が見られないので、俺等世代みたいに受け身なだけでもある程度は知れて来るって期待はしない方が良い。
音源の方でこんな調子なんでどの世代にも同じ様に認められてるのを基準にしないと、再生装置の可否判断だって相当結果に相違が出て来ちゃうんだわ。
そうなると音源の最有力候補は最も有名なBeatles辺りが相応しいが、完全に自分の生まれる前の作品だと独自の苦労をしなきゃなんないよね。
しかも今となっては汎用サンプルには一寸狭帯域な気もするし、本人達の残党以外はそんな録音を続けるのも困難だし。
けれど確実性で現状これに勝るものは皆無に等しいんで、他に新しいのを用意するとしても外すのは危険よ。
スマンが録音デジタル化以降のでは、少なくともムードの面では雛形に値するのが全く見つからん。(良く言えば必死に1つのムードをこしらえなくてもそこそこ行ける音環境になった…が)
=つづく=
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