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2023年11月 9日 (木)

音楽備忘録1546 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎:補遺➏

どうせクドくなるし失念も避けらんないが、稀に役立つかもって事でデジタルミキサの適合箇所を掘っとこう。
ここまでの検証から生音との混在やリアルタイムに難があるのは分かったが、それ等が含まれないのはどんな場合なのか。

私的にはadat HD24の動作反応がヒントになってて、既に全部記録されてるデータを再生するのには無問題だ。
非常に稚拙な発想だが音が出だすと同時に、「ハイ今始めました」と言えば良いのだ。

って実際には機械君がそんな反応をするから、言い遅れる心配も無い。
その裏には全作業で最遅なのはどれでどの位かが分かるからで、要するに一番遅い奴に歩調を合わせてる訳よ。

只それには最遅値が常に判然としてなくては駄目で、その上なるべくなら固定なのが望ましい。
この条件を満たすのに最悪なのが、俺言い「タイミングの曖昧なリアルタイム音」だ。

ソフト的には気紛れな集団がアイコンタクトでテンポを弄り捲るなんてのもあるが、ここではそれよりエレキ等でデジタルEffectorを随時On/Offする様なのだ。
当然生耳時点で僅かなタイミングズレは既に起きてるが、慣れてる人ならある程度は人力補填をしてるだろう。

だがその結果がギリギリだったりすると、そこから更にタイミングを弄られてはボロが出てまう。
わコアな1例に過ぎないが、劣化は無くてもアナログより対応力に劣るのは確かな処。

これを踏まえて再考して欲しいのが、特に限られたトラック数での録音の場合だ。
24ch以上ともなるとchあたりの雑音も強大化するが、1桁程度だったら増加量はタカが知れてんだ。

それも録り時は最低でもBuffer 1段位はアナログ回路を経由させる事が多いんで、実はデジタルミキサを使ったって完全デジタルになんか全然なって無いんすよ。
真オールデジタル録りが成立するのは、1度も音になんかしないでデジタルDataのまま記録出来る場合のみなんだ。

つまりデジタルData出力の付いた電子楽器等を使用して、更に録音機のDataフォーマットとそれ等のが一致してるのが望ましい。
であればDataの変換すら無しに、そのまんま記録されるからね。

ほいで何とも珍妙な発想だがその場合に「モニタしなきゃ」、変換レイテンシがそもそも存在しなくなるんだよね。
将来は不明も現時点でそんな奇怪なスタイルで録れる奴なんて先ず居らんと、要するにそれだけ多重録音には全く向いてねえってか相性最悪なんすよ。

これは単なる技術レベルってよりゃ現行のデジタル音声規格が、一面で多重録音の要望が満たせない規格になってるとも言えるんだな。
人にも依ろうが未だ究極のMicが球のNeumann U47であったりするのと同じ様に、「録る迄の部分」ではデジタルは殆ど貢献が無いんざます。

因みにダメ押しで付記しとくとデジタルでのGainアップ、正直にやったらノイズも一緒に下駄履かせちゃってるからな。
確かにアナログディスクリートで単素子で増幅率が足りなかったら、素子数を増やすからその分のノイズは増えるがね。

けど多くの場合「
1段で無理させる」のを止してて、各素子の比較的低ノイズな領域を組合わせて回路が組まれてんだ。
のでコスト厭わずなら素子数や回路段数だけで、雑音が増えるとは限らないんですよ。(但し鮮度は落ちる)

+一旦終了+

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