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2023年11月10日 (金)

音楽備忘録1547 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑥

今回は再生側に絞るんで、過去記事重複部分は最低限しか書かないよっと。
その代り書き漏らしの危惧や、多分今迄ちゃんとは触れて無かった箇所はそれなりに掘りまっせ。

さてと再生でも周波数特性に関しては収音の方と然程差は無く、下限上限の値がシビアに実用限界なのもあるのに注意すれば程度だ。
少しでも帯域を広く確保するのに大部無理してるのなんかだと、一寸枠を外れたらもうバッサリなんてのがさ。

典型例の内これ等は無理ってよりゃ方式原理由来だが、スピーカの箱(エンクロージャ)がバスレフ式のやホーン式のは他のより言うなればピーキーな性質になる。
ので普通の使用法なら気付かなくても、色んな魔用で拡張しようとすると急にその弱点が顔を見せたりするんだ。

大昔述TANNOYの最安小型CPA-5っつうのに無理くりEQを施したら、音として鳴るよりウーハが底突きする方が先だったなんてのが…。
JBL等と比べりゃ一昔前迄のTANNOYは確かに貧弱だったが、この機種に限ってはバスレフポート(低音増強穴)がライバルの倍位になってたのが主原因だ。

実は取説に不要な際は2穴の内1つを塞いでと書かれてて、そうすれば十中八九底突きはしなくなるだろう。(杜撰大王ですから未実験😠)
けどそれだと低くないボトムエンドが倍程度に上昇しちまうんで、無理くりEQの回路限界や実施時の能率低下で宅ニーズから完全に外れちまう。

当初本命は柔らかく癖の弱いTANNOYの方で、耐入力も能率もJBL Control 1 Plusの丁度倍あったしね。(必要出力音圧が同じなら倍盛れる可能性があった)
ローエンドさえ何とか出来りゃこっちで行きたかったんだけど、2穴仕様が仇になって頓挫ですわ。

因みにウーハユニット自体の最低共振周波数を拡張可能なのはバスレフの方なんで、密閉箱でもDIYで主用途バスレフ設計のウーハだったりしたら無理くりEQでも幾らも拡張出来ない。
の裏読みすると箱のせいで制限が掛ってる、最適値より小容量等なら無理くりEQ(そんなに無理じゃない場合もあり)で飛躍的な拡張の可能性大でっせ。

尤も汎用オーディオのでは各ユニットの裸特性迄公表されてるのは少ないんで、同一ユニットで「箱違い」のなんかがあったらそこから逆算推定する位がスペックだけで知れる範囲だ。
但しある程度以上の業務用クラスの海外メーカには、エントリークラスを除くPA用のみたいに公表されてるのもあるでよ。

これって深読みするとそれだけシビアにフラットにして使われる想定もされてるって事で、流石に本業務用は違いますな。(今は各段に減ったが昔の業務現場ではこんな補正も常套手段だった)
でPA用となると例えアマの宅用のでも、条件設定を1段シビアにしないと危なくなるん。

元々能率最優先で汎用オーディオより狭帯域なんで、ホントに聴こえるか聴こえないかの差になって帰って来るんざます。
多分再出私愚痴になるが従兄レッスン室のモニターが下が足りなくて、従兄にはギリギリ足りても俺のヤンチャ脚でバスドラ踏むとBassがマスクされちゃって困るんだよ。

=つづく=

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