音楽備忘録1555 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑧
PAのだけ妙に深掘りになってスマソだが、体験的にはそれが他のより厳しいし実情把握には向いてんだ。
っつう事で遠慮無く続けちまうが、マトモに計算するならdBってのをマスターしなきゃなりまへん。
これ数学的には対数計算になってて、俺みたいな理系ですら少々面倒臭いっす。
しかも電圧と電力で↑に掛ける数が違ってるんで、時々間違えておっとっとなんてのもあるでよお。😵
そっちの数式や計算方法は長大になるんで敢えて他記事やwiki頼みとして、こっちでは具体的マージンの方を行かせて頂きやす。
さて前回Peakがrmsの2倍じゃ足りないケースが多々と書いたのは、EQ加工等に依って聴感より盛大にアタック成分が増し盛りされてたりするからなんだ。
最近はデジタルMixer卓も増えたから、その段階でのPeak値はインジケータ等の信用度が上がってるがね。
けど測定器では無いんで、検出時間の設定が完璧では無いんざんす。
あまりにシビアにしちまうと実聴感と掛離れ過ぎたりするんで、過去機等との整合性も含めて多数派はわざと少し鈍感にしてあるん。
珍妙比喩ればドイツ車じゃなくアメ車って感覚で、私過去体験のドイツのってホントに僅かでも無理させると忽ち壊れる仕様なんだわ。
こないだのどっかの不正等を除くとカタログに100馬力って書いてあったらそれは必ず出るんだが、ピンチ且つ調子の良い日には103馬力出るなんてのが全く無い。
でこう云うのがPAの方では多少親切!?にも、rmsとPeakの公称値から少しは想像可能なんだ。
それが例えば100Wrms/300WPeakなんてので、人情的にゃPeakでそれだけ入れられるならrmsをもちっと頑張っとくれよなんてつい思っちゃうんだけどさ。
実運用上は↑もありゃ目でヤバいと思って手で下げる僅かなタイムラグの間に、お逝きになんて事があるのよ。
何しろ電気ってなかなり高速なんで、アッと思ってパッと下げても大抵は間に合わねんだ。
もう何万回冷や汗をかいたり覚悟させられた事か…、って皆が皆そうでは無いだろうけど。
ほんでクド吠えになるがスピーカの耐入力が、Amp最大出力と近似では何時でも逝っちゃう覚悟が要るんですわ。
Ampだって過大入力はヤバいんだが、機種次第でかなり差はあるものの少しの内は「歪むだけ」。
のが楽器用以外のスピーカの方は無歪み想定しかしてないんで、許容入力以下でもツィータ等のユニットが飛んじゃう場合があるんすよ。
dB計算等レスで安全圏となるとrmsで1.5倍、Peakでは3~4倍で程度が必要じゃないかな。
一例として昔のPeaveyの楽器・PA兼用ウーハ1502ってのは、公称値350Wrms/700WPeakのを100Wクラスのベーアンにも平気で搭載されてた。
一見オーバースペック過ぎる気もしたが過去に宅で実際真似して、Guitarでずっと歪ませてたらボイスコイルボビンとウーハコーンの泣き別れって有り難くない実績が…。😢
選択理由は価格も然る事乍ら当時のとしてローエンドと共存の高能率だったんだが、平均より性能の良いのはF1レーシングカーみたいな性格になり易い様だ。
晴れのレースでならかなり無理が効くも、大雨になったら下手すりゃ軽トラより滑って走らんみたいな。
=つづく=
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