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2023年11月30日 (木)

音楽備忘録1567 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑪

さてPAではオーディオより大胆にマージンを取れなんて言っといて、ウチも従兄宅も現実はそうなってない。
さりとて↑に嘘は無いと一体この矛盾はどうなってんだを、失敗例と兼ねて言及しとこう。😅

いきなりぶっちゃければ貧と狭隘からの妥協で、その扱いは少々面倒な事になっている。
先に圧倒的に数の多い制約から記せば
 ①再生可能な周波数帯域を使い切れて無い
 ②リミッタ・グライコの併用必須でそのセッティングも理想から大部掛離れている
 ③Ampの最大出力を出し切れない(従兄宅のみ)
 ④ステレオ再生不可(宅のみ)
と中々散々な状況だ。

過去述だが要点だけ再掲しとくと、そもそも従兄宅のは古の!?Livehouse時代からの流用だ。
しかも当時時点から誤選択(納入業者の推奨に依る💢)で、一寸ミスれば「必ずスピーカが飛ぶ」状況が続いている。

実際に損壊が続いたんで従兄は一旦スピーカを変更したんだが、CD等のソース再生に併せてドラムを叩くには低域不足になる新たな欠点が生じちまった。
その時の彼の選択ミスが正にスペック誤読で、グラフより数字の方で判断しちゃってたんだよん。😢

現用の初号機はElectro-Voice S-200で使用停止の弐号機は後継のSX200と、後継と言うからには普通なら大体同等に使える。(書いてから公開する間に初号機が故障撤退!!!)
だが単なる新旧だけじゃなく少し性格を変えてて、弐号機の方では兎に角高域を沢山出せるのを優先してたんだ。

つまり弐号機の方がローエンドが急峻な落込みになってて、生ドラム演奏時にソース内のBassパートをモニタするには全然足りなくなってたんよ。
尚且つ高域をわざと凸らせてるもんだから、普通のグライコの増減量では足りなくなってやんの。

のが初号機の方では時代背景も関係したか従兄宅には無かったが、当初から専用EQも併売されてて能率が少し犠牲になっても構わなきゃ低域拡張させた使用法が想定されてたんすよ。
のでSX時代よりゃ敢えて一時代前へ戻して改善したんだけど、従兄叩きではBassが辛うじて聴こえても俺みたいなのが叩くとまだアジャパ―だったんだ。

宅の方のは杜撰大王でも専門家の端くれなんでそんな事態は起きて無いものの、赤貧+激狭隘+足りるだけ低域が出せるサイズのスピーカ=1つしか無理→大昔のVocal Ampじゃあるまいしモノラルだなんてに…。
けど叩いててCD等内のBassパートを聴こえさせるには、それしか無くてさ。

でどっちもかなり際どい使い方になるんで、先ずボヤっとしてても飛ばない状況になる様に常時リミッティング。
これぞ正にリミッタの王道使用法なんだけど、今時そんな事してる処は他所では全然訊かなくなっとるわい。💦

してEQの方は専用なんて用意する金が無いから、近年お暇気味となったグライコを転用しててね。
のでⅡで理想補正特性は得られて無いが、どうせ耐入力余裕もほぼ無いからそれで妥協しつつリミッタ共々綿密なセッティングをする羽目に。

それでも聴こえないよりゃマシだから苦しい魔用をしてんだけど、当初からこうなるかもと知ってたらきっと色々別の策を講じられてたんじゃないかと思うんだ。
宅の場合はもう1個追加(多分Ampにもテコ入れ必須)なので頂上が見えん程壁が高いが、従兄は後からわざわざ不適合なSXを買っちゃった訳だから勿体無い。

=つづく=

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