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2023年11月26日 (日)

音楽備忘録1563 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑩

過去に楽器の実際音については散発的には綴ってるが、今回は基音主体・倍音主体・音程感希薄とグループ分けして行こう。
それプラス真空管利用での歪みや、歪ませに依るf特の変容も。

1.基音主体楽器
心理的に安心感が強く刺激少な目なグループで、PAを使うような環境下では目立ち難いのが難点だ。

2.倍音主体楽器
ここが多数派ではあるが、低音程域だけこっちに入るのもある。
こちらは目立つのは良いが、代わりに音程感が若干喪失し易いので注意が要る。

3.音程希薄楽器
音程不要若しくはそれに近いのでその点は楽な反面、らしさを司ってる帯域等を発見し難い。

ほんで1については大抵は倍音を少し盛る事になるんだけど、やり過ぎると音程感やらしさが損われちゃうんだ。
原音と違っちゃっても良いなら少し気楽にはなるものの、そんなのレアケースなんで加工度を高く出来ない。

2は1,3に比べれば制約は緩くなるが、目立つ倍音の帯域が輻輳し易い。
のでトータルEQで攻めた盛りは出来ないのと、ウッカリしてると音程感が希薄になってる事がままあるんだ。

ほんでⅡでどれも単体なら今のPA水準ならどうって事ぁねえんだが、色んなのが混ざって来るから厄介になって来んの。
ってのも源音に1は倍音が2は基音が最低限しか入ってねえんで、それが減ったり相対的にそうなると正体不明になっちまうんよ。

で真空管の歪みに依る音色変質は当然倍音が増加するが、基音を殆ど損ねずに積み上がって行く特質がある。
だからこそ電気楽器等で積極活用されてるんだが、今やほぼ石(半導体)が100%のPAではその恩恵に浴せない。

ここで紛らわしい存在なのが石の楽器Ampで、それ等の印象が無用に強いとPAでも少し位歪んだって行けそうな気になっちまう。
がそれ等は言わばバーチャル球の性質をわざわざ付与した結果に過ぎんので、一部例外を除き破損防止も含め現代PAで目指すべきはゼロ歪みなのだ。

そもそも爆音で無歪みにするのは中々大変で、音響機器自体が無事でもハコやそこに置いてある物体が振動で雑音を発したりする。
この手の異音・雑音は本来は音響機器とは無関係だが、音の大きさ次第で増減すれば楽音に乗せたも同然だ。

して爆音下では異音と歪みの判別困難と来りゃマージンを大きく取るのが安全で、スピーカユニットの歪み率も公表されてると助かったんだけどなぁ。
最近は過去よりゃ歪まなくなったからか或は幾らも進歩してないからか、希少となってしまったのは残念だ。

幾ら低歪みになったユニットとて、原理的に極小音量時や耐入力に近付けば歪み率が悪化(増加)するのは避けられない。
それが唯ゆがむだけなら未だしも、大抵は倍音構成に変化を及ぼすからね。

のでPA用途の場合rms:Peakの比率が2倍表示になってるのなんかは、「普通の音」で鳴ってくれるのはPeakの⅓とか¼と推定しとくのが安全圏なのだ。(滅多にカタログや取説には明記されてない)
一方Mastering済みのを再生するなら、マトモなMasteringが施されてる物については大凡額面通りに扱って差し支えない。

=つづく=

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