音楽備忘録1538 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎:補遺➍
一般心理として今時はデジタル化率を高める方向がデフォで、それはコスト面にも直結してるしねえ。
だが楽器では無い故の見落としがあって、今回の多重奏者モニタに不適合なんてのが典型の1つなんだ。
俺を除く大多数にとっちゃ卓も全球でなんて、ノイズ面を筆頭にあらゆる不利が多いから野望すら抱く事は無いんだろうな。
けどねえもしそれだけで所望音質に近付けたとしたら、不利面ばかり気にするのはアフォなんすわ。
確かに同一条件(EQ不使用等)だったら球より石・石でもデジタルが圧勝だが、何か気に入らんと色々駆使してこね繰り回してるとノイズ面ですら最悪球の無添加にすら完敗があり得るんだ。
盛大に盛ったり削ったり等色々すると、その段階での劣化がデジタルだってかなり大きいんすよ。(システム自体は無劣化でも音源に含まれる雑音を増やす・レゾリューションに満たない波形の細部はどんどん変形等)
その位「ニーズに合ってるか」の影響が、音楽となると大影響なのだよ。
それがエレキGuitarでは球使用が今も普通なのとかに現われてんだが、何故か楽器じゃないとなると皆途端に気にも留めなくなってんのよねぇ。
稀に知ってて分かってて俺みたいにコストで断念ってのも居るが、そこで投げ槍になってるのも又悪いんだ。
確かにⅡで非球な時点で他の同志に大差は無いんだが、それはほぼ音質面のみで機能面他では沢山相違があるんだな。
杜撰大王は従前の古典卓の継続使用で今迄気付いて無かったけど、サヴミックスの有無は多重奏者モニタ等には絶対的な影響があったんだ。
生演奏を基準にすればドラムの各楽器バランスとかパン(位置)は、極力生耳に近い程演り易いし絶妙な加減がし易い。
だが音源個別トラック録りの都合からは、各ch毎になるべく大音量で収録するのがノイズ面等から望まれる。
ので「録り用Mix」はモニタ用Mixとは相容れない部分が生じがちで、慣れるとそんなヘンテコなのでもどうにか手に負えちゃったりするけどさ。
で「奏者モニタ用Mix」って録れてるのをモニタするんだって同様に要って、更には非多重録音でさえやっぱり要るんすよ。
意図的バランス演出をしない限り、完成作品では大体奏者バランスを存置優先するんだからね。
強いて録り時に奏者忖度で変えるとしたら、完成作品では凄く小さくなるのを仮に大きくしとく位かな。
でⅡでこれ等の事は現代アナログ水準だったら、全デジタルでやるのと殆ど遜色は無いんすよ。
だからこの面でデジタルが有利となるのは、主にコストとスペースファクタだけ。(それも大きいけど…)
尤も接触不良の危惧やメンテ面では明らかに劣るが、そこ迄気にするなら私的には先ず2以前のUSB緩々コネクタや骨董Phone Plug(標準プラグ)を先に完全駆逐したらどないでっかって話しなんじゃない?。
だからⅡで現代の利点を再確認するなら、全デジタルで行けるのが嚆矢じゃ無くて選択肢の増えた方なんよ。
奏者モニタって完成作品には直には出ないしで、使い易いとかニーズにより合ってりゃデジタル化する必要がそもそもねえんでやんす。
一方録り音クウォリティ全体てしては新しいの程良好になるのが期待出来るが、音色に限ると体験・客観比較共々却って古いの程良かったですよ。
これってとっても単純な裏があって、性能で足りさせられないのを音色で少しでも補おうとしてただけなんだけどね。
+つづく+
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