音楽備忘録1525 音楽に必要な高音質➋
雰囲気死守が絶対条件とは言え、必要な音質が固定してる訳じゃない。
ぅんがぁ根本的目安となるのは、聴く人の耳の物理的性能だ。
となると個人差がかなりあるんでマージンも考えなきゃだが、それ以上に重要なのが「実効性」なのだ。
現時点迄では帯域拡張その他物理性能の向上の殆どは、誠に残念乍ら雰囲気とはどっちかっつうと敵対状態から抜け出せてないのよ。
まるで盛り画像でデカ目玉だけに固執してたら、何時の間にか鼻が巨大化してたみたいなさ。
或は俺みたいな点目君にだけ合せると、一緒に写ってる仲間が皆宇宙人みたな大目玉になったとかね。
なので簡単思考で行ったとしても歌なり単楽器のみの音源ならピンポイントで最適化も可能だが、多くの楽曲には「盛って欲しい箇所が違う」のとか「盛り箇所がバッティング」なんてのが平気で沢山あっちゃうんだわさ。
ほんで普通は仕方無く主役忖度で行くんだけど、雰囲気を司ってたのは最も目立たずどうでも良い風に聴こえてたのだったりするから厄介なんざます。
そればかりかそもそもそのアンサンブル組合せに多少無理があったとか、只それが捏ね繰り回し倒した後でじゃないと分からなかったとか…。
オイオイそんじゃどうしようもねえじゃんかってある意味そうで、音源内の整合にはかなり高度な音楽スキルが要るんすよ。
オーディオ観点だけから高音質化に出発して盲点になってるのが↑で、近年はエンジンが掛って無いだけなのに走らんから壊れてるってなお間抜け思考のが殆どになっとるがな。
その遠因は簡単に壺に牛耳られる馬鹿さ加減もあるだろうが、昔より物理データについ過依存してるのが不味いのさ。
かなり何でも正確に測れる様になったし、それを逐一自動で正確に記録しとける様になったからね。
ここでの物理データの長所は音楽スキルに左右されない処で、その意味では超専門家とド素人で見解の相違が一切起きない処。
音楽家vs音響家でも物理面だけと限定すれば同様だから、これが総意と言うには間違いではないし好都合だ。
処がそんな価値観の高音質で聴いた音楽は、魅力の過半数が損われてるのだよ。
過去述楽器音質の件でも記したが、楽器の大半は俺言い「変な音を出したもん勝ち」な性格があるんだわさ。
幾ら高音質でも他のとの差異僅少では新規に作る意味が薄れるし、既に充分な実績のある方のが信頼性に勝って売れ行きが悪くなる。
決して低音質を標榜なんかしてないんだが、結果的に最優先事項は「買わなきゃ手に入らない変った音」になるんだな。
ので一聴生耳聴きより高音質っぽいとぬか喜びするが、現物リアル音と比較したら全然それらしく無くて駄目じゃんって後からなったりするんすよ。
それと詳細次回送りだがどうもデジタルオーディオって、雰囲気の再現が苦手みたいなんだよねえ。
+つづく+
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