音楽備忘録1524 低知名度アーティスト⑲
Al Greenの補遺&杜撰大王が黒人系を紹介する理由、を今日は併せて綴ってこう。
俺は基本的に複雑なのは白ベーシックの方がお家芸と感じてて、複雑な面白さでは白は黒のみたいにハチャメチャになり難い様なんだ。
感性の黒vs理性の白って今はそうでもないけど、1970年代位迄は差別に依る教育格差等から必然性があったんじゃないかな。
例えばFuzzの開発では英白人のRoger Mayer辺りが主導者だったが、使う方での主導者は何たってジミヘンだったりさ。
Drummerで比べりゃAl Jackson Jr.はRingoと同等以上のテクの持ち主だが、実際の楽曲ではRingoの方が細かい音符や果てはツーバス等を使用してたさね。
その辺から大抵奏者目線では白の方が圧倒的に参考にするのが多く、黒で参考にするのは雰囲気のみとなってい易い。
これが変ったのは現世のRap(ジャンルとして独立してないだけで実は太古の昔からあった)が流行った位以降で、物凄くシンプルじゃないといけなくなって初めて誰もが真剣に黒式を学び出した?。
のってBeatlesやStonesは最初から黒を大参考としてて、それがポピュラリティの確保に貢献してたんすよ。
彼等以前のガチPopsって初めてでもより馴染み易かったが、何処かしら安物感が払拭し切れない弱点があった…と俺には感じられた。
普通に単純化させりゃ普通はそうなっても仕方無いもんだが、それは理性が勝ってる場合だけだったんすよ。
後年その安っぽさを逆手に取ってトリップ感満載にしたのが、T-REXとかじゃねっとね。
んで杜撰大王は演る前に聴き専から入ったんで、テクが無い間でも何か洒落た真似がしたくてサンプルを探したんすよ。
そしたらガキの頃聴いてた黒系のに、宝の山があったんだ。
それだって道未だ半ばだし険しかったけど、在り来りな3コードとかから脱却するには絶好の機会だったん。
加えて誰にでもとっても為なるのが、俺言いチョイフレーズな。
Guitarでも生音のには秀逸なのが豊富だし、Bassは非スラップにもDrumはリズムパターン自体にシンプルでいて稀有なのの宝庫だ。
が何と言っても参考になるのが鍵盤で、あまりそれとは意識させずにシンセを使うのなんかがね。
当時の白系ではほぼBeatles以外シンセはキワモノ扱いで、変な効果音とか殆どそんなのだった。
のを黒の方ではストリングスやホーンの代わりとか、恐らく当初は予算や人的資源の都合だったろうが逆手に取って活路を切り開いてたのよ。
だからソロとかメロを弾いてるのにも良いのはあるが、私的には伴奏としての使い方の方に秀逸なのがさ。
今でこそテクノやディスコにはマッチするシンセBassってのも、殆どが黒系由来なのを知ってまっか?。
更にこの頃のってテクノ・ディスコ前夜だから、尚更普通のポピュラーに導入し易いんだ。
尤もAl GreenよかこれはIsleys等の方なんだが、それ等を可能化した根源のコード進行のバリエーションではAl君が最多だったしポピュラー系ではお初だったんだ。
前から言ってる様に当時売れた奴等は白なら黒を、黒なら白を良く研究してて美味しい処取りしてるって。
-つづく-
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