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2023年10月 9日 (月)

音楽備忘録1515 Rockは反体制について④

かつてRockがブームになって以降、それにあやかろうとして俺言い形態模写がおっぱじまった。
のわ所謂1つの有名税みたいなもんで、珍しくも何ともない。

当時こっちとしては我が世の春の到来かと一瞬歓喜したんだが、やはり甘過ぎた。
ってのはもっと流行るべき部分はシカトされ、どうでも良い部分だけクローズアップされて肥大化しちゃったからなんだ。

アホガキには反体制なんて大それた思想は無くても、何か「ヤバそう」な雰囲気にとっても興味を惹かれてたんすよ。
このヤバそうってのはかなり貴重なもんで、他の殆どの危険な臭いのするヤツは本当にリスクを伴ってるからだ。

Rockだって演る側に回れば昔はクスリの勧誘等かなり強烈だったが、ヤクザの喧嘩を眺めてたら引き摺り込まれるなんてのは無い。
そりゃ無断で演奏中の舞台に強引に上がったりすりゃ、怒鳴られ殴られ蹴られ位はあるかも知れんがね。😓

けど眼飛ばすだけでヤンキーに絡まれる様なのは先ず起らず、一面で最もリスクレスでスリルを味わえる存在でもあったのだよ。
尤もそれが本当に分かったのは後年になってで、若くイキリ立ってた時分にはメンバーに手を挙げたりした事も…。

っていやいや極稀、ホントにごくまれにですよ。
勿論そんなのはアウトで好結果に繋がりゃしねんだが、只昨今みたいにヘイトスピーチがやたらに威力を持ち過ぎたよりゃマシな部分があったのも事実だな。

Rockでの過激な歌詞やMCってのとヘイトスピーチは似て非なる物で、ヘイトの方だと何の覚悟も無い者がどんなに酷いのも言えちゃうからね。
特にSNS上限定のが最悪で、通常相手と対面する事が無いからねえ。

どんなに怒らせようと恨みを買おうと、絶対殴られたりなんかしないもん。
Rockでだって匿名で期間限定で配信とかすりゃ、確かに逃げ切れる余地はあるがね。

けどアマチュアでもLiveに呼びたかったりフォロワー稼ぎたかったりがあるから、最低でも続編を出さない訳に行かない。
それにはアクセスポイントの固定とか継続性が必要で、結果的に殴りの手は届かなくても猛批判位は甘んじて受ける事になる。

特に歌詞の場合だと全く共感されなきゃ2度と聴いて貰えなくなったりするんで、最低限の社会的合意が伴ってないヤツはその段階で自動的に淘汰される。
又最近は一時期一部のFolkばりに言葉数の多いのも散見されるが、純粋な文章と比べたらやはり字数制限は各段に厳しい。

結果的に要約や絞り込みは必要で、どうしても訴えたい件だけを最優先させる事となる。
その意味で例え宗教的メッセージソングみたいにしようとしても、音楽性を優先させてる限りは唯良いだの凄いだの程度しか1曲中には盛込めないのだ。

それでいて某総理の様に説得力皆無では到底済まされないので、かつてカルトの一典型オウム真理教の麻原彰晃がアルバム迄出しても世間的には大コケした訳だ。
理想の高さより現実的心地良さが重視されるのも良い処で、その面からは最も平和的反体制と言って良いんじゃないかな。

=つづく=

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