音楽備忘録1484 低知名度アーティスト⑨
今回でSouthern RockとThe Marshall Tucker Bandを纏めるべく奮闘してみるが、彼等のリフに共通なのが歪みやチョーキングに依存してないのも沢山ある事だ。
エレキらしさやブルージーさには最適でも、様々な楽曲を扱おうとすれば↑は常にフィットするもんじゃないんだよね。
ローカル色がかなり強めなのに何でも演れるのはこの点と、他パートの力量特に対応力の賜物なんざます。
メンバー中の1人2人より過半数が良いとそれだけでも興味に加点になるけど、グループミュージックの真髄は一番大した事無い奴のレベルに引き摺られてるんす。
Marshall Tuckerではリズム隊よりFluteがしばしば登場する方が一般的には耳に付くだろうが、DrummerがBuddy Richのフォロワーなのでシングルストロークがかなり速い。
とかBassistが親指一本とは信じられない程攻めてるとか、これ等が又歌伴奏時に最も顕著に表れてんだ。
ならばJazzとかのバカテクの人達が伴奏してた方がもっと良さげだが、急遽呼ばれてのとパーマネントメンバーで居るのとではどうしたって曲へのフィット度に差が生じるんすよ。
これにはコーラスを担当させられるかどうかの相違も加わってて、3つの中ではLynyrd Skynyrdが一番少な目だけどね。
日本の主流派平均と比べるとLiveでも、ゲストや省略より弾き歌いしてるのが多いんだ。
因みにその少な目なL君達ではゲストも使ってるが、実質パーマネントメンバーな位固定されてて常時参加してたしね。
それとBeatlesよりゃそこそこ後年だから同胞人口はもっと増えてたろうが、田舎が良い方に作用したかこの3本柱周辺では交流がかなり盛んだった。
つまりゲスト候補として順位が優先されてた結果、ローカリティを損ねずに音楽性拡張を図れてたと。
無論全然無関係な所から誰か連れて来るのにも、その良さってのはあるがね。
だがWings以降のソロのMcCartneyのアルバムみたいに、ゲストが遠慮して個性をフル発揮は出来てないとかの例もあるでよ。
これ外面的にはビビリかって思うだけかも知れんが、達人だって普段居ない所の「勝手」には決して詳しくは無いからねえ。
下手に余計な個性を発揮して台無しにしてもってのがあるんで、精神論だけで片付けられるもんじゃないんだ。
結局○○Rockみたいなのって単に流行だけじゃなく、相乗効果(良い競争・切磋琢磨)でのレベルアップも大抵は込みなんすよ。
これが最大の理由でローカリティが強いのでも、皆に知っとく位はして欲しくて紹介してんざます。
各人の純粋な好みだけならレベルなんて無関係で好きなら良く、けどそればかりだとアイデアは増えても具体化する方法に弱点を作っちまい兼ねないだよ。
尚且つ一定水準に達して無いものは、やはり楽しめる時間は短めになるのが避けられないしね。
上っ面の人気で聴くのも一時的な楽しみならあまり問題無いが、長く続けたい趣味だとか就きたい職業と関係あるなら水準は無視せん方がエエで。
そんなんしてたら例え人気やお金だけが目的だったとしても、アイツ全然分かってねえやで力や才能のある人からは相手にされなくなるんじゃないかな。
-つづく-
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