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2023年9月 6日 (水)

音楽備忘録1482 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➌

デジタルオーディオでは2chステレオに続いて、デジタルシンセ等の普及からレイテンシ対策が求められた。
私的にはそれが不充分とは感じてるものの、特殊奏法等をしなけりゃ普通は同時発音数10音程度に限られて来る。

ここでの特殊奏法とは例えば肘から先を鍵盤に押付ける様なワイルドなのだが、当初は最大発音数に制限を掛けといて凌いでいた。
その後物に依ってはそれが解除されたが、それでも一般的な最大鍵盤数88を超える事は先ず無い。

最大数が確定出来るなら逆算値も確定可能で、その範囲でレイテンシが最小となる回路構成・集積回路を用いれば良い。
このどっちもは要するにコスパ(主に売る側の事情)が極端に悪くなるのを嫌ってて、ユーザーが一生に一度あるかないかの奏法なんかに合せたら凄い不経済になっちまうからね。

しかもサイズや重量だってそうすりゃ大巾増加し、これはユーザーだって全く歓迎しないしさ。
但しこの考えはリアル合奏時の想定が甘過ぎで、本当に発音する迄の時間がそれじゃあ長過ぎるんだ。

非デジタル楽器でも音が出るのが少々遅いのもあるが、発音動作自体は既に始まってるからDelayを掛けたみたいに全てが遅れて聴こえて来る訳じゃねえんだ。
例え一般感覚で音と感じなくてもPianoなら鍵盤に指が当たった音に始まり、鍵盤やハンマが動き出した音は実際には微かでも出てるんだ。

それ故私的にはバーチャルアナログシンセは玩具と見下してて、便利で軽くて良いけどどうせ音がアナログならデジタル化は制御部迄にしときゃ良かったと考えている。
それでも楽器だけで済みゃまだ良かったが、楽器でレイテンシがあるのに録音で迄それが加算されるとなりゃホントは唯では済んで無い筈なんよ。

つまり音楽的にはこの点でダブルエラーを犯してる訳で、ノリやタイミングが命脈な奏者を切り捨ててんだ。
そんな真似しててこの機種はグルーヴ創出に向いてますなんて、某総理並の虚言癖があるのかよって…。

又々雲行きが怪しくなって来たから戻すと、本当は録音機の方がまだマシな状況下にあるんすよ。
多重録音時に今奏でてるののモニタをダイレクトにしときゃ、やろうと思えば既に記録されてる音の再生には逆算補填が使えるんだからね。

機械内部では「遅らせて再生」してても、普通人間は「音が出たら」再生が始まったとしか認識しないからね。
但しⅡでそうするにはある条件設定が必要で、本質的にはリソース量なんだが表面的にはトラック数になる。

是又私的には32にトラック数固定の代わり実質的にはレイテンシを感じさせませんなんてソフトもあって然るべきと思うんだが、PCを使った際の自由の侵害になるからかそんなのが見当たらない。
実は意外と知られて無い一体機にはこの面でのメリットを持ってる可能性があり、完全では無くても初代adatが主流の頃には今程レイテンシ案件が騒がれてなかった様な…。

なのでadat HDが逝かれたらCymatic Audio uTrack24ってのを次の候補にしてたっけ、何時の間にか製造中止になってやがんの。
もしかしたらadatみたいなレイテンシ対策が施されて無かったかも知れんが、可能性があるのは一体機だったんだけどね。

<つづく>

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