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2023年9月28日 (木)

音楽備忘録1504 低知名度アーティスト⑭

再び米に戻って今回は随時出のThe Isley Brothersへ行くが、日本ではDJやR&B関係以外の人には初期のTwist & Shout(純粋コーラスグループ時代)のイメージだろうか。
それ自体は間違っちゃいないんだが前出Neil Sedakaと同様、実際の全盛期は自前Rock Bandスタイルになってからだったんすよ。

初期ヒットのShoutとTwist & Shout、曲としては名作だしその頃だって中々良かったけどね。
しかし何分かなり若かったから独自性の追及がまだ本格化しておらず、所詮はドゥーワップを下敷きにしたコーラスグループの域を出てなかった。

のが変化し出したのは下の兄弟と従兄の参加で、彼等が楽器やサウンドにも強い興味を持ってたのが飛躍のキッカケになったんだ。
因みにJackson 5だって自前演奏のも増えてったし、こっちでも後年フィンガー5なんかが続いては居たけどさ。

雇用側もあらかたのファンもコーラスグループの位置付けのままだったし、本人達の編曲面等では目立った成果は出てなかった。
とある意味区別するからには明確な違いがIsleysにはあり、金管類不使用のグルーヴミュージックってのが独自新規開拓だったのよ。

しかも全盛初期にはBassのMarvinはスラップも抜きで、当時形から入る人だとさぞかし面食らった事でしょうな。
Funkって味的にはJazzと近くなさそうだけど、実際にはPop Jazzと呼んでも構わない位近かったんだ。

それが証拠ってんでもねえし親びんの趣味もあったろうが、あのBuddy Richなんかが随分積極的に取り入れてた位にさ。
それを最も体現してたのがTower of Power等で、要するに殆ど編成の規模が違うだけだから演り易いし似ても来るわな。

普通はそうなる処Isleysは従前は居た主役級の管を廃すわ、他のそっち系で使われてた奏法も殆ど不使用でご機嫌なグルーヴを実現しちゃったんだよ。
それに加え全盛中期からのChris Jasperに依るシンセ多用が当時としては異例で、多分今色んなジャンルでの使われ方の多くの源泉になってるよ。

そしてそれは歌物ポピュラー系での電子音楽のその後の発展の源でもあり、この点については本当に評価っつうか知ってる奴が少なくなって嘆かわしいわい。
オッサンがこれを敢えて力説するのは、1例を上げれば所謂シンセストリングスの音色をほぼ使って無い処等だ。

’74に当時超有名だったSolina String Ensembleが出る迄、電子鍵盤には今みたいなポリフォニックのはまだ殆ど無かったんだ。
それへBandじゃ鍵盤奏者は独りな方が圧倒的に多いんで、猫も杓子もSolinaに飛び付いたんすよ。

結果ソロやメロ時のモノシンセ(2,3音に増えるのはあったが)以外、入れるなら先ずはストリングスって状況を来してたんだ。
結果Ⅱでそんなに誰もが一斉にやったもんだからブームが去るのも比較的早く、サンプリングシンセが出る迄シンセを使用停止にする連中も少なくなかったん。

今ではノスタルジー以外でも少しは復活してるけど、白玉用だからストリングス系の音色って呪縛に嵌ると使える曲が限られて来る。
本当はそんな縛りは無用だったんだけど、俺もIsleysをちゃんと聴くのがだいぶ後年になったせいで色々と…。

-つづく-

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