音楽備忘録1500 低知名度アーティスト⑬
だばSweetの2回戦だが、表向き彼等のラインナップはThe Who等と同じLead Vocal+Guitarの3ピースだった。
がGuitarが鍵盤と兼任なのと、必要に応じてVocalがGuitarや鍵盤も奏でていた。
のはThe Who等だって同じだがその頻度に大きな差があったし、Introや間奏部だけGuitarをぶら下げたままシンセをなんてのがかなりあったんよ。
鍵盤の腕前自体は恐らくVan Halenの方が一寸上っぽいけど、色んな曲の色んな場所で自在に入れてたのが他とは一味違うん。
Rock Band Drummerで唯一と言っても良いのがチューブベル(昔ののど自慢とかでお馴染みのアレ)の使用で、生Liveでも鳴らしてたからねえ。
BassistはBandでは違う楽器は殆どやってないが、女形と云う色物担当だったんだからこりゃ凄い。
尤もやり過ぎとも取れなくないから、そんな箇所で大減点になってたかも知れんがね。💦
けれど出自はアイドルコーラスグループにして、今のMetal系の原型を演ったりしてた程だから本当に多彩だったんだ。(そう云や日本にも昔レイジーなんてのがあったっけ…尤も時系列的にはそこそこ後年)
普通Metal系ったら所謂Hard系のグループが始祖と思うだろうが、その頃のHard系のはもっとJazz寄りな処があって整然とはしてなかった。
加えて彼等だってClassicからの引用は皆無じゃ無かったが、BluesやClassic以外からのインスピレーション(多分映画音楽)が当時で既に入ってたのは彼等以外に思い当らない。
典型的なテクの点ではPurple等に一歩譲ってたが、Popな聴き味とは裏腹に音楽的には他より高度な事をやってたんすよ。
ポピュラー系で許される為には曲に必須な要素以外複雑化は避けるべきで、この点でPurpleやZEPは一寸アウトだ。(歌は兎も角、伴奏が1番聴いたら2番から即鼻歌でなんてのが厳し)
それが最も実感出来るのが雑音の多い場所で小音量で聴いた時で、曲の骨格部分が全部は聴き取れなくなってしまう。
のは比較的シンプルな骨組みだが装飾も重視してた為で、これは作編曲をしてみると良く分かるだよ。
Sweetの場合装飾より遥かに骨格で味な真似をしてるので、聴くは容易いが作るのは至難な部分だけ高度な事をしてるんすよ。
曲だって時代と共に変化や流行り廃りはあるけれど、そんな風にも行けたのかってな参考例は多い程良いからね。
Southern Rockにも似た面があったんだが、ローカリティとか強個性で少しでも万人ウケを狙うにはこんな技術が大切なんだな。
言うなれば難解音楽の翻訳ってなもんで、この部分では過去のEasy Listeningや映画音楽は頭1つ以上抜け出してましたで。
近年は他ジャンルからの導入・引用はせいぜい定番のみになりつつあるが、ホントは音自体じゃなくて発想をパクんなきゃ駄目なんだなぁ。
定番を流用する都合で曲を改変したりしてたら本末転倒だし、誰かと似たり寄ったりのしか生み出せないじゃん。
-つづく-
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