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2023年9月20日 (水)

音楽備忘録1496 低知名度アーティスト⑫

ってな事って今日も一般評をガン無視して、Glamの枠に入れないでのThe Sweetざます。
彼等の特徴は当時考えられるのの全部盛りで、それを具現化出来たのはあまり目立ってなかったが確固たる音の独自個性があったからだろう。

そこへのっけから気付かされたのはGlam系と一緒に、小学生時代にヲタ仲間からの紹介で入ったのでリアルタイムだったのも大きかったな。
’70年代初頭の日本って海外以上に’60年代の痕跡が何処にでも残ってたから、その様な新時代の扉を開けた斬新さが良く分かったんだ。

この点は次回以降述のAl Green等にも共通で、俺内では未だそれを超えるルネッサンスは起きていない。
だからオッサンしがみ付いてるのは事実だが、飛躍的にワープして且つ完成度も充足してた事例は他に無いんですよ。

恐らくBeatles登場当時がリアルタイムだったら同等かそれ以上だったんだろうが、それ位飛躍させないと世の中をひっくり返すにはインパクトが足りないだろう。
でSweetは初期には唯のアイドル系コーラスグループで、曲も他人からの供給だった。

のがそのままではジリ貧なので徐々にセルフ化してって、残存スタッフもその意向に沿う様に変身してったんだ。
これは米黒人のIsleysでも近似経路を辿ってて、その根底にはオールセルフで大成功したBeatlesがあっての事だろう。

更には白人でも例えばNeil SedakaがロカビリーからPop Rockへ大シフトする等、類例も少なくなかった。
がそれで成功はおろか躍進出来たのは一握りで、だからこそ少なくとも本国ではNeil Sedakaは’70年代が全盛期と思ってる人が多いんだ。

さてそんなSweetだから歌唱力の他に作曲を除いて何が加味されたかってば演奏力で、唯単にテクニカルだったとは一味違ったのだ。
他のGlamと遜色ないムード・ノリやPopさを維持し乍ら、PurpleやZepに迫るテクを持ち合わせてたのよ。

今でこそ誰でも知ってるPurple・Zepだが、登場時は俺みたいなヲタを除きゃノーマルなガキには全くウケてなかったんだ。
この親和性と云う箇所にGlam系の最大優位があり、ヨチヨチからヨボヨボ歩きの人迄一様同様に堪能出来る良さがあったのよ。

だから時同じくしてPurpleもリアル体験して気に入っちゃいたが、興味がもっと大きくなったのは後年だったんだ。
そんな風に何も分かって無かった当時でも印象に残ったのが、DrummerのMick Tuckerだ。

殆どPaiceやBONZO並のテクを高頻度で歌い乍ら叩くからか、そのハイテクをサルでも分かる用い方をしてたんだろう。
特に実際より低評価或は評価レスされてるののチャンピオンと言っても良く、あれだけ色々演ってたのを大勢が聴き逃したり忘れてるのは絶句ものだ。

-つづく-

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