音楽備忘録1494 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➏
どっちかってばせっかちな癖に杜撰大王ったら又前振りが長くて…、ゴメンよでもここに至った背景を知らないと考える方向性に問題が出そうだったんだよ。
加えてPCの外部接続の規格進化経緯も多大な影響があったから、今回は先ずそれに言及しとこう。
今や何でもUSBで特に不具合を感じるケースはほぼ無くなったが、PC等IT機器には好都合でもオーディオには致命的な不都合があるんでやんす。
ってか現行PC系のシステムには多重録音の一部とは絶対的な不整合箇所があって、大抵は極僅かだが「時間軸を勝手に弄る」っつうのが困るんだわ。
それ以外の殆どの作業ではトータル時間が少しでも短くなる方が助かるんで、仕方無い側面もあるとは思うんだけどね。
さてUSBってUniversal Serial Busなる正式名の略で、データを直列変換して伝送してるのが特徴だ。
デジタル信号はこうした方がタイミングクロックが高速化可能で、昔の所謂パラレル伝送より飛躍的に時間辺りのデータ伝送量を増やせたんだ。
が実はこれって条件付きで俺もスッカリ忘却の彼方になってたけど、レイテンシを気にしなきゃだったんだよね。
直列→道路なら片側1車線・線路なら唯の複線へ、沢山車が押し寄せりゃ渋滞して遅延が発生するべ。
車が電子データに変わっただけで、本当にそんな事が起きてんすわ。
因みに多重時に支障するのは料金所が2レーンあったら、2車線を並走して来た2台はETCだったら大体同時に通過可能よね。
のが1レーンしか無かったり1車線に減ったりすれば、どっちかが先行してもう片方は後行しなきゃなんなくなる。
その上不利なのがPC等IT機器内での優先順位の低さで、最悪時はUSB自体ではあまり遅れてなくても他のビジーにリソース取られると待ったが掛るん。(一般感覚ではほんの一瞬だが…)
とは言え現実を鑑みれば諸悪の根源と迄糾弾は出来ないが、少なくとも原理的に多重録音には全く向いて無い伝送方法なんすよ。
なのからすると今主流のを排除するのは一寸非現実的な感じも、USB不使用とした方が良いんですな。
それには今時Firewire(IEEE 1394)とかPCIスロットの付いてるPCなんてほぼ絶滅してっから、OS共々年代物を再度引っ張り出して来なきゃなんない。(旧来のパラレル伝送規格への対応)
けど以前別項で記した如く私感でWindowsはxpを頂点に、10以降は露骨に音を蔑視した仕様にしてやがるんだ。
その点Apple(Mac)ではThunderboltに進化させた分良かったが、拡張性その他を考慮してタワー型に限定すると¥6.5万位~と中古価格が倍以上しやがる。
そしてUSBを敢えて避ける位なら、極力「マザボスロット直挿し」にしないと効能が薄れるんすよ。
外部機器通信規格には○○(規格名)チップって半導体が間に介入するんで、優先度もレイテンシでも不利な方向へそれが働くん。
一方マザボスロットは本体を稼働させる為にも用いてたりするんで(典型例:グラボ・グラフィックカード)、優先度やレイテンシ等に対して厚遇されてんのよ。
これらの詳説と併せ、次回は多重録音に於けるWin vs Mac(全く使った事無いのに!!!)行ってみよう。
<つづく>
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