音楽備忘録1471 代用出来るか否か⓫
ボカロや打込みに言及した処で杜撰大王が言いたいのは唯1つ、もっと上手に利用しとくんなましだ。
その中で前回は編曲面にスポットを当てたが、結局は自由過ぎると不自由になるっつう事ですよ。
人のリアル演奏だと技術や体力等の制約が常に付き纏い煩わしい反面、各楽器等の言わば流儀に則る事でそれらしさを確保出来てる面もあるんだよ。
ここらしく又々怪しげな問い掛けをするが本項過去述の俺言い「鍋カウベル」、何で黙ってりゃ聴き手を一応騙せたのかだ。
何々Lo-Fiで何の音か良く分からんから平気だったんだって?、否定は仕切れんがフレージングのせいだと言っとこう。
敢えて分かり易くする為に苦し紛れの屁理屈捏ねるが、ガッシャンガラガラとか台所で何かをひっくり返した様な音を出してたらアウトだったと思うよ。
①ハンドミュートで余剰倍音や余韻を抑制し、②フレーズ自体は完全にカウベルので演ったんすよ。
①については元のイメージがデッドなカウベルだったし、②については仕方無く代用品を使ったんでそうなっただけなんだけどね。
って大袈裟に振っといてほぼ唯の偶然ってのは如何にも杜撰だが、腹が減って料理を急かすのにDrummerかPercussionistでも無きゃ先ずそんな叩き方はしないでせう。
ので超アバウトに言って音色とフレーズ半々で、良く聴くカウベルみたいなのは成り立ってるのさ。
他楽器になると比率はかなり変動するけど、少なくとも「音楽内・楽曲内」での楽器音って音色だけでそう聴こえてる訳じゃないのよ。
バーチャル音源作品でも動画に楽器の実像とかを登場させりゃちったぁ誘導出来るが、それも見逃されたり見て貰え無かったらアッサリ無効化だ。
勿論既存のフレーズを打破する面白さは否定しないが、それを効果最大にするのはオーソドックスな各楽器固有フレーズなんじゃないかな。
ウケ度外視でキワモノ道を進むなら別だが一般を相手にするなら、↑両者のバランスと登場頻度にはもっと気を付けなきゃですぜ。
打込みやClick使用に俺より抵抗感の低い従兄がボカロだけ駄目なのに、このフレーズ案件が関係あるのかも知れないな。
と考えるとバーチャル音源こそ「フレーズは本物」にしとく意味は重く、手加減で演る特殊奏法等では苦手なんだからより一層だわよ。
ボカロPと称する主に作曲者の一群は漸く最低限の認知は得られたが、ボカロPスタイルのままで飛躍した人がほぼ皆無ってのにも本件が影響してそうだ。
今時はゲーム中だけの楽曲でさえ、生演奏Liveが結構隆盛になるご時世。
普通のポピュラー曲カテゴリーのつもりなら、生での再現性に乏しいのばかり作るとそれだけでも機会を失う。
そこそこ良い曲も生まれてるのに、これ等が原因で広く世間に浮上出来ないのは実に勿体無い話しだ。
=つづく=
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