音楽備忘録1465 ヘッドホンの音質について➐
前回はBeatlesが現役当時使ってたのなんて、ヲタの極みみたいなのを引っ張り出した。
最早入手不可な伝説の骨董品なのになしてってば、その時点では最も爆音対応になってたと思われるからだ。
ポピュラー系の基礎の殆どは彼等が殆ど開発したと言って過言じゃなく、それが何の事は無い他所ではまだ彼等の様なニーズが皆無だったからだ。
そんな初めての難問に直面したら、誰だってかなり広範に色々思案しますわな。
今では色々手法が確立されてるも、稀にどうも上手くないなんて時が訪れる。
普段は兎も角そんな際に杜撰大王が参考にするのは、試行錯誤した開拓者の思想なのだ。
さて2重遮音から行くと現代の材質や技術を用いれば、かつてよりゃそのご利益がだいぶ減ってるだろう事は容易く想像が付く。
だが実はそれ条件付きで、「肉体的に最もフィットしない人」が装着したら設計通りの性能が得られない公算が高い。
そんな際にもしどちらかの遮音が一応効いててくれたなら、少なくとも丸腰にはならないで済む訳なんだな。
でまあまあフィットしてる人でも演奏中は動く事もあるんで、運悪く一瞬ゼロ遮音になってそこだけ聴き漏らしたなんてのも防げるんだ。
と来りゃホントはBONZOとかがヘッドホン作ってくれりゃ良さげだが、どちらさんでも悪い意味での分業が進み過ぎて↑みたいなのへ頭が回ってないんだよ。
その意味では現行品の殆どでは設計者と近似な頭部体格の人しか、意図した音は聴けてない可能性がそもそもあるんだ。
例えばゴツい杜撰君がゴツいヘッドホンで聴けた低音が、近代的子頭さんが被ると何処かに余計な隙間が生じてて半分も聴けてないかも知れないとか。
って楽器やっててそれを一寸録ろうとしただけで、オーディオヲタ並のスキルとコツが要るなんて面倒でいけねえや。(杜撰大王の立場だと言っちゃいけないんだけど)
ので願わくばもっと何とかバカ(夢中になってて他がお留守になってるの意)がいい加減に使っても、最低限の性能が保障される様な作りのが望ましいんだよね。
それには色んな所のマージンを大きく取っとくのが基本だが、それが人に依っちゃ無駄がある様にも受け取られる。
だが自動車の保険と一緒で事故る可能性が幾ら低くたって、いざって時の為には欠かしちゃったら危ういんだよ。
そんな辺りもKOSSの骨董品PRO4AAだけが、未だ生き残り続けてる要因なんじゃないかな。
因みに俺が軍隊ヘッドホンなんて呼ぶのにも伏線があって、大元はヘリコプタとか戦車車内でのニーズから生まれた節があんねん。
それだったらMicアームの取付けが、配慮されてるのも納得じゃん。
正直言って爆音下以外の殆どでは旧態依然で、個人的に音質が柔らかいのと高分解能なのはまあ良いんだけどね。
重くて首が凝るから、普段は殆ど箪笥の肥しになってるよ。
でもそれ位いざ鎌倉に特化させてるからこそ、有事の信頼は揺るがないんだ。
とは言え貧弱な体格の人等には厳しそうなんで、次回は代案を色々考えてみよう。
+つづく+
« 音楽備忘録1464 低知名度アーティスト④ | トップページ | 音楽備忘録1466 音楽でのLGBTQ案件➌ »
「文化・芸術」カテゴリの記事
「音楽」カテゴリの記事
「ドラム」カテゴリの記事
「PA」カテゴリの記事
- 音楽備忘録1571 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑫(2023.12.04)
- 音楽備忘録1567 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑪(2023.11.30)
コメント