音楽備忘録1455 代用出来るか否か➐
今劣化本邦では音楽の何かを語るのに、妙にスペックの羅列が横行しとる様だ。
がそんなので本当に役立つなら、世話無いんだよなぁ。
俺が近年の日本をしつこく今劣化と呼ぶのには、感性の問題を全て理屈で解決しようとする愚かさが容認されるとかがあるからなんだ。
そしてこのテーマとの関係は、音よりブランドとか容姿を選択基準に誤認する可能性があるのだ。
これがもし絵面だけとかせめて音より視覚重視だったら多少の意味はあるが、お客さんには音だけしか届かないケースが最多なのを失念した愚なんすよ。
だから真空管の件にしても俺が推すのは実際に音に顕著な効果がある場合限定で、コスパに優れるハイブリッドを圏外にしてるのはこの為なんす。
っつう事って最終決断は各個人に委ねられるが、判断基準次第でかなり得失があるのは知っといて欲しいんだ。
前回さわりをチラ見せしたが、望み通りの楽器や機材が使えたら満足感があるのは確かだ。
但しそれが意味を持つのは他では得られない音を使用した時で、それ以外では顧客無視の自己満になってしまうんすよ。
音楽は感性と吠えてるからには奏者の気分だってかなり大事なんだけど、その気分と出て来た音が必ずしもリンクしてくれないのが辛い処で御座るな。
これ等をひっくるめるとどれ位許容可能かがポイントで、今時リアルLiveでもPAは通った「後の音」になるのも考慮点だ。
生耳で幾ら良くてもある程度の変容は避けられなく、この辺がPAレスが常態のClassic系とは異なる。
基本は生耳で最良なのに違いは無いが、本物を用いても典型的或は象徴的な使い方の時しかそのリアルが中々伝わってくれないのよ。
さりとてあまりいい加減なチョイスをすればどんどんイメージから遠のいてくしで、やはり鍵になるのは「反応の仕方」ではないだろうか。
チープなサンプラーでらしくない奏で方をすると、これの典型的症状が出ますでしょ。
って今時の機材で騒々しいLiveとかだと気付けない人も多そうだが、録音とLiveを完全に同一にする方が少数派だろうしね。
ので録る際程問題視すべきだが、唯一の救いはお客さんにはその楽器の姿は見えない点だ。
例えば分かる人だけ対象に「LPのカウベル○○型」等と設定してたら未だしも、その曲に対しての最適を狙うと案外ノーブランドのとか果ては何処ぞのオッサンの演った鍋の方が合う事だってあるのだ。
ちゃんとしたのを使う利点は大外しの心配が無いだけで、確固たるニーズが無ければ最適解は他所へ変動するんよ。
なので代用可否を問う以前に、元々のが最適解か今一度疑う必要が時にあるですよ。
=つづく=
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