音楽備忘録1460 低知名度アーティスト③
ではAtlanta Rhytme Sectionの負の側面を中心に進めるが、先に影響度の小さかった本人達の事情を綴っとこう。
そう書くからには末期所属レーベルこそ真犯人なのだが、一般民衆にはそれすら所詮は内部事情なのが悲しい。
さてこの人達の出自が方針にも影響してた様で、おバカヒットシングル的な曲を1曲たりとも出さなかったのは真の意味での自己責任だ。
全員スタジオマンや著名人のバックを務めてたんで、自分達名義の時はその手を避けようと職人魂が熱を帯びちまったかね。
要するに安易比喩したら「Love Me Do抜きのBeatles」ってなもんで、知名度の為には決定打になり得る一発ギャグ位は必要だったんだけどね。
昭和の頃迄表向きには「人間中身で勝負」等と真顔で言ってたものの、昔だって内実は容姿の影響が絶大だ。
のであまり恵まれてなさそうならせめて面白路線に一旦振っとくとか、不足分を補う工夫がね。
実は彼等だってほぼオリジナルメンバーの最後には、そう云う曲も録ってたんだけどね。
そのアルバムが中々の出来栄えにも拘わらずレーベルの意向にそぐわないってんで出して貰えず、ずっと後年になってやっと非公式でリリースされたんだ。
その他にはSouthern Rockでは同門のLynyrd Synyrdとの対比で、不幸な事故で伝説化した様な話題が何も無かった事だろうか。
でここからは他にも影響を与えた忌まわしいのを一発行くが、かつて洋楽ヲタ界隈ではCBSに移籍すると終わりを迎えるなんてまことしやかに言われててね。
CBSがSONY傘下に入ってからはだいぶ収まったみたいだが、上記の非リリースは正にCBSの決定だったんだ。
聴いてみて決して爆売れはしそうもなかったが、それ迄の彼等の作品とは何の遜色も無かったんだよ。
その時点で本国では小ヒットと知名度を少しは得てたんで、大して儲からずとも赤字になる心配は皆無だったんだけどねえ。
まあどんな経緯であれ所詮は芸能界ですから、商業面の都合で内容に伴わない動きは色々ありますわな。
けれど趣味で良い物を探してたり自分も参加しようと思って参考を探してたりしたら、儲け第一義の業者みたいに見逃したり忘れたりしてたらアカンがな。
今劣化本邦では趣味ですら業者の言いなりのが多い様だが、だからやたら熱を上げた割に醒めて飽きて止めるのも増えたのかな。
それすら自由にしても警戒しとくべきはどっかの政教分離の原則を完全失念した壺政党じゃないが、趣味と業務の無意識下での混同だ。
大して面白いと感じてなかったのを皆も買ってるからと購入してく内、自身の感性のピュアな部分は段々失われて行く。
そうしてる間に売れたが正義で塗り固められ、かつて片鱗位はあった尺度がスッカリ変形しちまって駄目になる。
爆売れと内容に直リンクが無いのは確かだが、どやっても今一売れないと内容不足は少しリンクしてるんすよ。
他人にはOKでも自分には一寸なんてのを、少しは大事にしとのくも独自感性温存の内なんざます。
-つづく-
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