音楽備忘録1459 代用出来るか否か➑
続いてはGuitar系Bandには必然な、居ないパートの代用についてだ。
居ないって要するに管やClassic系の弦がその代表だが、仮に呼んで来ても合奏に普段とは異なる困難もある。
そもそも腕の良い奴がポンコツBandなんかを手伝ってくれるのかって話しから、絶対的ニーズが少な目になるのもあってBand系専業管弦が皆無に等しいのも又痛い。
で困難とは主に狭隘LiveでのPA等事情で、近年は良質なコンタクトMicの普及で少しは楽になったけどさ。
その他諸々からかつては全生からスタートしたものの、鍵盤楽器の発達に伴ってバーチャル主体になって久しい。
何しろPianoすらメンテ代や手間を嫌ってデジタルが巾を利かせ、最近は状況次第じゃClassicですらデジピありなんだから凄いもんだ。
それでも色物・添え物であれば何とか間に合うが、録音で主旋律等を扱わせるには段々厳しくなっちまった。
後ろ向き思考ではあるが録音音質が著しく向上したんで、アッサリ偽物なのがバレるしすぐ分かる様になっちゃったんだよねえ。
音質の件では主軸がPCソフトシンセに移行したのも、リアルタイム合奏では未だレイテンシ問題が全く不充分なんで深刻だ。
っと益々管やClassic系の弦の代用難易度が上がっちまってるが、さりとて生で誰かを呼ぶとなると別の諸問題が色々絡んで来る。
学生等の内なら比較的スケジュール調整が柔軟に行えるが、自他共に社会人になると格段に限定される。
俺はとても払えないが敢えてギャラ案件を不問としても、上記に加え今度は腕前も問題視しなくてはならなくなる。
大雑把な考えだが比較的暇でタダなら次々お試しから始めりゃ良いが、面倒な付帯条件が増えればハズレくじを引いてる余裕は無くなる。
もう少し奏者人口の多いパートだったら未だしも、やっと見つけた候補がお値段に見合わなかったではプロジェクトが足踏みしてまう。
音楽で殊更厄介なのはタイプ適合も居る処で、神上手でも全くフィットしなかったらアウトだからねえ。
現実には遠慮や妥協も多々だろうが、それでイメージからかけ離れた音になっては色々と不都合だ。
結果俺現状ではなるべく避けた編曲にするっつうネガティブ志向になってるが、当座の解決の糸口は音色自体の大胆な置換であろう。
で生をバーチャル若しくは非生に置換する弱点の1つに、時代性が色濃く出易いってのが鬼門だ。
古来からの生楽器から電気楽器迄はそれ自体の変容は僅少だが、Micや録音機器等が変れば違って聴こえたりする。
のが電子楽器のは後者の変化影響を受け難いんで、割と登場当時の印象のままに聴こえちゃうんですよ。
この件ずっと昔から私的には危惧してたんだが、製造者・使用者側の多くは無頓着な様で聴き手感覚との乖離が一層進んでる気がするな。
何れにしても気にし出したら現況デジタル物には代用可能性は僅少で、アナログシンセやキーボードの方がまだ可能性を秘めてるんじゃないかな。
=つづく=
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