音楽備忘録1461 ヘッドホンの音質について➏
今日は外堀埋める式で超爆音仕様ヘッドホンの、理想像を追及してみよう。
そうする事に依って現代主流モデルが、如何に他箇所重視で不向きかをね。
先ずは電気部分から簡単に行っとくと、耐音圧を上げるのと低音再生を有利にするには大口径ユニットがマストだ。
過去とは比べ物にならない程性能向上はしてるが、爆音・低音・歪み率の3つ共となるとまだ現状では大き目じゃないと厳しい。
進境著しいインナーイヤータイプはかなり頑張ってるが、爆音→大振幅を扱うにはあんな小口径ではやはり限界が全然低くなってしまう。
爆音でも超が付かぬなら鼓膜に近いので、大型ヘッドホンに比べりゃ実音圧は低くても何とかなる。
が部屋中ひいては体内のどの箇所でも超爆音になる太鼓等には、極端な高遮音性でも与えられない限り発音体の位置なんてほぼ無効化しちまうんだ。
ほんで次に物理面へ進めると、太鼓等って爆音にしても振動も直に伝わって来たりするよね。
何しろ周辺空間の空気を思いっ切り揺さぶってるんだから、唯遮ろうとしただけでは役不足なんだ。
音響的には遮蔽の他共振等にも高耐性が必要で、都合ある程度の重さは我慢しないとどうしようもないのだ。
しかも人頭部の体格差は無限も同然だから、Aさんに合っててもBさんには全く駄目だと通用しない。
となると適合マージンも取れるだけ取っときたいから、余計に大きく重くせざるを得なくなって来るんすよ。
となるとⅡで当然装着感等には殆ど期待出来なくなるが、チョイと装着感vs音質の仮バトルを妄想してみまひょ。
録音で練習し乍ら上手く行ったらOKテイク等の用途になら、装着感を多少優先させといた方が有利かも知れない。
が全盛期のBeatlesみたいに腕はあるが超多忙だったりすると、何らかのモニタ瑕疵で没テイクになっては多方面で莫大な損失が出る。
その様なレベルも状況も究極の状況では、せめて音だけはとなるんじゃないだろうか。
又ノイズキャンセリング技術も大いに進展してるから、或は将来的にそれが解決策になるやも知れない。
けれど厳正さが要求されると電子回路は計算通り働いてても、現行方式ではどれでも僅かに被り位置がズレたりすると途端に性能劣化する。
純リスナーには良くても感情剥き出しで演奏してたら、例えば誰もにかつては直立不動で有名な東海林太郎の様に演れってのも酷過ぎる。
と過酷な条件のどれか1つでも避けられりゃ、ほぼ現代技術の恩恵に浴せるんだけどね。
今回は最後に考え方の例として、Beatlesが録音時に使用してたヘッドホンをお目に掛けよう。
そいつはSG Brown Type Super Kってんだが、先ずは画像をとくとご覧あれ。
雑に眺めりゃ唯の古典業務用でしかないが、イヤーパッド部分が何か変な事になってねえですかい?。
プチ予習でイヤーパッには大別2種あって耳を押付けるのがオンイヤータイプ、外耳諸共その外からスッポリ覆うのがオーバーイヤータイプと言う。
それがこヤツと来た日にゃ、1台に両方が付いてるじゃあ~りませんの。
原始的ではあるけど今だって窓とかの2重ガラスの方は健在で、何でヘッドホンにだけ唯の1つも無いんだと思うのは俺だけけ?。
+つづく+
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