« 音楽備忘録1472 低知名度アーティスト⑥ | トップページ | 音楽備忘録1474 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➊ »

2023年8月28日 (月)

音楽備忘録1473 ヘッドホンの音質について➒

こんな処で迄クドクド硬過ぎ警報を発令しまするが、ヘッドホンの場合は特に聴き取りにも大影響があるからなんだ。
モニタ音量とも正比例してて、人耳が飽和状態に近づく程硬過ぎと歪みは他を掻き消しちゃうんだよ。

筆者は個人の好みの他にっつうより結果的に、ノーチョイスだったから軍隊ヘッドホン常用に至ってるんすよ。
普通と言っても爆音系の常識のレベル位の音量だったら、多少硬くても歪みっぽくても現代主流系のの方が心地良い。

現に散々コスコス吠えといて普段使いは、フィリップスのマイナーモデルへSONY CD900STのユニットを移植魔改造したのを…。
このユニットは現代基準では歪み性能が劣るが、かと言って業務用のだから分解能は確保されてる。

でモノホン買うより部品だけの方がリーズナブル且つ、他のは飛ばした際自前修理がしたくてもユニット売ってくれないって大きな裏があったけどね。(これでオッサンやらかしたのがバレてるよっと)
でⅡでそんな事してる位だから遮音性高目の他の亡骸💦へも試移植してみたんだが、こヤツは「イヤーカップ内バスレフ」っつう一寸稀有な使い方をせんと低域が減っちゃうんだ。

↑のフィリップス君はたまたま口径もエンクロージャタイプも、元から同仕様だったんで上手く行ったんだ。
さて一般にはあまり知られて無いのが、密閉型でもバスレフポートだけイヤーカップの外部へってのが案外多くてね。

宅で録音スタジオ業が盛んだった30年位前、当時のKOSSのそれ用最新型ですらそんな構造になってたんだ。
低音は目立ち難いから普段は気にならなかったけど、重箱の隅つつき聴きをしたら何か少しボワーンって漏れとるやないかいな。

ので前回の代案でもこのタイプのは不適で、うたい文句じゃなく本当に完全密閉になってるか用心して下され。
わ兎も角もし高音だったらもっと唯じゃ済まなかったろうが、聴感上の歪みって必ず源音の倍音関係にあるのよね。

硬さ成分も悪目立ちするのは高域の下の方位で、運が悪い事にその帯域に最も器楽音情報が多いんですわ。
そこへ持って来て同音量の場合大抵は歪みの方が高調波成分が豊富だから、悪目立ちはするはマスクする範囲と量が多くなるん。

なのでウルサさを感じない音量迄なら未だしも、無歪みでも音量だけでお腹一杯になって来ると僅かな差さえ拡大して影響が出て来るんざます。
何でも大抵そうな様に、フルパワーだと繊細なコントロールなんて全然出来なくなるっしょ。

音の場合でも耳音圧限界に近付く程、例の弁別能は段々と無効化してくんだ。
如何に集中力が高く強靭な神経の持ち主でも、上記事由にやられたら歪みの中から楽音を抽出するのが不可になっちゃうのよ。

この点に限っちゃ殆どの人が見落してる様で、一寸声を大にしておきたい。
心理面の影響も少なくない録音では少しでも好みに近い音色で、気分良く望みたい気持ちは杜撰大王にだって分かりますよ。

けどそれを優先するあまり充分には聴き取れて無かったり、無意識下で余計な手加減を加えてたらその損失は計り知れねんだで。
楽器もモニタの音量もかなり巾があるんで、最終的にはバランスの問題ではあるんだけどね。

+つづく?+

« 音楽備忘録1472 低知名度アーティスト⑥ | トップページ | 音楽備忘録1474 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➊ »

文化・芸術」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

ドラム」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

録音」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録1472 低知名度アーティスト⑥ | トップページ | 音楽備忘録1474 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➊ »

フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ