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2023年8月

2023年8月31日 (木)

音楽備忘録1476 低知名度アーティスト⑦

今日はLynyrd Skynyrdの続きからThe Marshall Tucker Bandへ徐々にシフトって流れになるが、先ずは前者の魅力をもう少し掘り下げとこう。
それはズバリ曲リフの秀逸さと豊富さで、南部ローカルである無しに関わらず中々多様性にも富んでたんだ。

具体的にはリフの典型的なパターンばかりでなく、アルペジオその他の類型の迄その中間も含めて色々あったんだよ。
後者の方ではCountry色がもっと強いってか、視点次第じゃHard Rockに対するHard Countryと称しても良い位だ。

そのスタイルの為典型的なRock系のリフは先ずお目に掛れず、しかし親しみ易さや分かり易さで劣ったりは全く無い。
と来た処でポピュラー音楽としてのCountryにちょいと言及しとくが、FolkやPopsとの相違はほぼ地域・風土性等のみでポピュラリティ自体には大差無いんだ。

Country系で最大の世界的知名度がある代表的存在ったら、大多数は殆ど忘れてそうだがあのCarpentersっすよ。
勿論彼等はJazzに明るくそれも色濃く反映されてっけど、Jazz成分ゼロだったらCountryには成り切れないんだよねえ。

少なくともJazzよりBlues成分の方が濃かったらFolkとかになちゃうから、嘘だいと感じたら騙されたと思って一度試してご覧あそばせ。
んでRockの親はRhythm & BluesとCountryと言われてるが、Jazzも含め当初はそれ等に含まれる「ヤバい感」とか「激しい成分」を強調しただけの物だったのよね。

ので今劣化本邦ではほぼ失念されて久しいけど、Countryでも相応にHardだったら実質ほぼRockになっちゃってんのよ。
処がカッティング時の利便性もあってか、指で弾くRockがどんどん減ってちまってな。

そのせいでアルペジオ系やスリーフィンガー系、はたまた親指で押えるとか弾かないと無理なフレーズが道連れになってるのよ。
今回提示のは比較的大人数だけど、小編成になる程上記の技を回避してるとバリエーションがかなり狭まっちゃうんだ。

Marshall TuckerはRockに導入し易いそれ等の宝庫で、この点に限ると彼等以外に恰好のサンプルはねえでやんすよ。
それとこれ迄も多分注釈付けなきゃこれからも、俺が凄いと紹介する連中は最低でもメンバーの過半数に独自個性や魅力の備わってるのだけだからね。

テク的にL君の後期Drummerが若干弱い以外、リズム隊もかなり音楽的に攻め込んでんだ。
それだけにARS同様後年の再結成で交代したら各段につまらなくなって、StonesからBill Wymanが抜けてBandとしてのサウンド的魅力が失せたのと全く同じだった。

原型から知っちゃったからより強く感じるのか知らんが、Brian Jonesが抜けてヤバ味が失せたのはまだ許せてもBillまで抜けちゃったら最早Hall & Oatesと同等の唯のデュオでんがな。(決してCharlie Wattsの存在と貢献を無視してる訳では御座居まへん)
っまそれだって大したもんだけどBandとしての面白味はやっぱり駄目で、寧ろデュオでもバックメンバーが不動の方がよっぽど個性が保たれてらぁなんつって。

-つづく-

2023年8月30日 (水)

音楽備忘録1475 代用出来るか否か⓬

もう一回だけフレーズを軸にした話をしたら、楽器毎の方へ戻って行こう。
そんで今日のお題はったら、フレーズ自体の代用の可否ざんす。

今では多種多様でいて歌物ポピュラーではシンプルな主旋律が主流なんであまりピンと来なかろうが、かつてはSAXのをGuitarがそれをSyntheがなんてのが結構あったんだ。
っと言ってもソロパートのが殆どだったが、その原因は単調さを避ける為の味が中心だったのかな。

実は杜撰大王自身「装飾音」の付加はあまり得意じゃないが、今劣化本邦のは歌に少し残る程度で本来は本命の楽器にほぼ付いて無いのがとても気になるのよねぇ。
全く単純な話し歌には大抵歌詞があって1音に何語か載るケースもあるんで、音程が不変でも全体としては少し違う音になってくれたりする。

のが楽器では通常はあまり起らないので、同等化するには装飾音を必要とする場面が断然多いんす。
特に今劣化本邦みたいに強弱や音色の随時変化が極小だと、他に微妙な変化を与える術が無いんだしね。

Guitar・Piano・Drum…これ等原音には強弱その他が豊富だが、俺言いおバカコンプで極限迄潰しちまうとほぼそれ等は無効化する。
私的にはそもそもおバカコンプが無茶だと思うが、それで全然装飾音を付加しないとは恥の上塗りかってな。

音が単調でも平気ならわざわざ重かったり面倒な古典楽器なんかほっぽって、シャツにプリントされたロールピアノとかを使った方が遥かに楽チンだし音も安定すらぁっての。
っと嫌味ばかりじゃ並の老害と変わらんので、もしかしたらネタに窮してるのではと親心を出してみよう。

最簡単な例としては一瞬だけ1音程度音程を上下させるのがあって、ここをそのまま弾くとつまらなさそうとか間が持ちそうに無い時にかましてやれば良い。
太鼓だと所謂「フラム」っつうのがそれで、ホントは装飾側を小さくするんだが取敢えず1音の箇所が2打になるだけでもかなり違いは出せるのだ。

因みにSynthe以前の鍵盤楽器では極日常的に多用されてたが、それは1つの鍵盤で出せる音程が不動の1個しか無かったからだ。
肉声・管・弦では方法に多少差はあるが、12音階の間の音もそれなりに自由に出せるのの対抗措置だったん。

フレーズ全体とか小節単位となると転用にかなり制限が掛るが、数音程度の極一部なら殆どのが相互利用が可能。
となればGuitarならGuitar以外等と、要するに俺言い「フレーズ近親相姦」になるのを避ける程良いんすよ。

普通楽器の練習する時って同じのの斜め上とかのを参考にするし、それで間違っちゃいないんだけどね。
けどそれで入手可能なのは演奏技術とかであって、フレーズそのものでは無いので御座居。

急に深くなるが例えばJeff Porcaroの常用してるフィルインのタタトン、便利だから俺だってそこそこ利用してるけどね。
ってオイオイそれじゃあ話が…慌てるでない、本人は何のつもりか知らないから同じ様に入れたりは物真似とかごっこ以外ではやっとりまへん。

私想像ではCongaかBongoだと思うんだけど、もしアタリだったら酷くシンプルだが間が持つんだ。
歌物のパーカスでは実際そんな風に隙間を埋めるのが多くて、歌バックには入れてもハッキリ聴こえる程にしたらウルサくてしゃーないやんか。

=つづく=

2023年8月29日 (火)

音楽備忘録1474 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➊

この件例に依って杜撰大王なので、ロクに調べもせず踏み込んでみるぞ。
ってのもこれでも一応音響屋だから基礎は分かってて、それなのに残ってる疑問についてだす。

録音のデジタル化については幾ら杜撰大王でも経験と実績は多少あって、初代adat・adat HD・winxp PC+audacity(今ココ)の感じ程度は掴んでんだ。
で杜撰大王だからこの限りでは特段違和感は関知せず、自分のせいか機械のせいか分からんがトチったから録り直しなんて按配が続いてる。

特に近年の録音では正直カップ麺並!?のインスタント演奏が少なくなく、ホントはそんなじゃイケナイんだろうが齢のせいか持続力に自信が無いんだ。
つまりもし充分な練習をしてから録るとすると、最短コースとは程遠くなって初期イメージを喪失しそうなんよ。

何しろ余程明確な目的が無いと、継続的練習がより億劫で仕方無くなっちゃってんでね。
だからピンポイントならまだそこそこやれるんだが、基礎レベルからとなると別の大きな動機が無いと苦しいん。

但し全く腕が足りてない段階でインスタントに移行した訳じゃなくて、「上手く演れた時はプロレベル」(それがいい加減っての…)位はクリアしてからですがね。
それと並行して考慮したのがプロに於ける即応性ってので、何十年でも練習を重ねられるのはアマの特権同然だからなんす。

その基準はプロダクションや各人で巾があるだろうが、仕事には大抵期限等制約が付き物ですんでね。
一部例外を除くとクオリティ要求も、期限内での最善が求められてる事になるんすわ。

要するに例えば幾ら良くても、ブームが去った後に完成・公開とかでは困るからね。
で恐らく多かれ少なかれ本職さんはそんな条件にも晒されてるから、真剣に考えたら困るレイテンシでも半ば強引に乗切っちゃってんじゃないかな。

ので一部ヲタやアマの人が深刻さを訴えても、マトモに取り合わなかった結果が現状なのかもと思ったんだ。
これの最ローカルで身近なのが、今の従兄と俺の関係に訪れたんすわ。

如何にマルチ奏者とは言え俺のどれもは最早歴10年超だが、その道一筋云十年的なのは意識も自負もほぼ持合せていない。
のを従兄は太鼓に持ってるんで、俺より少しは原因の特定が明確なんだろうね。

大体長く点けてると青画面になる様なポンコツPCで、↑の様なインスタント演奏してんだから正式には駄目っちゃ全部駄目。
なので感知してなかったんだが、従兄が長く腐心させられた事で考えなきゃなんなくなっちゃったんだ。

だが突如専門的に飛躍するが唯一点を除けば、理論上レイテンシ案件は逆算して相殺すれば解消する筈なんだ。
その基本は処理に掛る時間分だけわざと遅らせて再生するで、実際スマホとかでのデジタル電話を始め極一般的に適用されている。

多重録音でも今自分が奏でてる「録れた音」以外は、やはり同じ処理で何とかなる。
ってしかし「録れた音」
が唯一点かったらまだ違うんだが、それは次回に綴ろう。

<つづく>

2023年8月28日 (月)

音楽備忘録1473 ヘッドホンの音質について➒

こんな処で迄クドクド硬過ぎ警報を発令しまするが、ヘッドホンの場合は特に聴き取りにも大影響があるからなんだ。
モニタ音量とも正比例してて、人耳が飽和状態に近づく程硬過ぎと歪みは他を掻き消しちゃうんだよ。

筆者は個人の好みの他にっつうより結果的に、ノーチョイスだったから軍隊ヘッドホン常用に至ってるんすよ。
普通と言っても爆音系の常識のレベル位の音量だったら、多少硬くても歪みっぽくても現代主流系のの方が心地良い。

現に散々コスコス吠えといて普段使いは、フィリップスのマイナーモデルへSONY CD900STのユニットを移植魔改造したのを…。
このユニットは現代基準では歪み性能が劣るが、かと言って業務用のだから分解能は確保されてる。

でモノホン買うより部品だけの方がリーズナブル且つ、他のは飛ばした際自前修理がしたくてもユニット売ってくれないって大きな裏があったけどね。(これでオッサンやらかしたのがバレてるよっと)
でⅡでそんな事してる位だから遮音性高目の他の亡骸💦へも試移植してみたんだが、こヤツは「イヤーカップ内バスレフ」っつう一寸稀有な使い方をせんと低域が減っちゃうんだ。

↑のフィリップス君はたまたま口径もエンクロージャタイプも、元から同仕様だったんで上手く行ったんだ。
さて一般にはあまり知られて無いのが、密閉型でもバスレフポートだけイヤーカップの外部へってのが案外多くてね。

宅で録音スタジオ業が盛んだった30年位前、当時のKOSSのそれ用最新型ですらそんな構造になってたんだ。
低音は目立ち難いから普段は気にならなかったけど、重箱の隅つつき聴きをしたら何か少しボワーンって漏れとるやないかいな。

ので前回の代案でもこのタイプのは不適で、うたい文句じゃなく本当に完全密閉になってるか用心して下され。
わ兎も角もし高音だったらもっと唯じゃ済まなかったろうが、聴感上の歪みって必ず源音の倍音関係にあるのよね。

硬さ成分も悪目立ちするのは高域の下の方位で、運が悪い事にその帯域に最も器楽音情報が多いんですわ。
そこへ持って来て同音量の場合大抵は歪みの方が高調波成分が豊富だから、悪目立ちはするはマスクする範囲と量が多くなるん。

なのでウルサさを感じない音量迄なら未だしも、無歪みでも音量だけでお腹一杯になって来ると僅かな差さえ拡大して影響が出て来るんざます。
何でも大抵そうな様に、フルパワーだと繊細なコントロールなんて全然出来なくなるっしょ。

音の場合でも耳音圧限界に近付く程、例の弁別能は段々と無効化してくんだ。
如何に集中力が高く強靭な神経の持ち主でも、上記事由にやられたら歪みの中から楽音を抽出するのが不可になっちゃうのよ。

この点に限っちゃ殆どの人が見落してる様で、一寸声を大にしておきたい。
心理面の影響も少なくない録音では少しでも好みに近い音色で、気分良く望みたい気持ちは杜撰大王にだって分かりますよ。

けどそれを優先するあまり充分には聴き取れて無かったり、無意識下で余計な手加減を加えてたらその損失は計り知れねんだで。
楽器もモニタの音量もかなり巾があるんで、最終的にはバランスの問題ではあるんだけどね。

+つづく?+

2023年8月27日 (日)

音楽備忘録1472 低知名度アーティスト⑥

前回は大枠説明で字数を食われたのを反省して、Lynyrd Skynyrdの内容ジャンジャン行きやす。
一般的な特徴論としてはここはトリプルギターなのが売りだけど、真の立役者は鍵盤がとっても凄かったんだ。

因みに参考比較としてAllmansならツインギターは珍しくないが、ドラムまでツインだったのはかなり貴重な存在だろう。
それと比べたらARSやMarshall Tuckerは編成的には普通だが、前者は扱う音楽種の無尽蔵さで後者は多彩なゲストを平気で登用してたのが特徴になるのかな。

只その結果ARSは容姿を見なきゃ若干無国籍的に過ぎる処があり、Marshall Tuckerはご近所さんの参加が多いせいもあったかCountry臭が強過ぎるかも知れない。
又Allmansは各部で従前からのを踏襲してる部分も少なくなかったんで、Southern Rockの典型としてならLynyrd Skynyrdを本命視しても良いだろう。

さて一般論本命のトリプルギターから行っとくと、如何にも米的物量作戦な面も皆無じゃないがね。
スタジオ録音とLive演奏での格差僅少化の点で、彼等の場合は大いに意義があったですよ。

Beatles以降のRock系のって、メンバーがどうだろうとギターを重ねて録ってるのが最早常識化してるっしょ。
それを大きく変えずに生で再現しようとしたら、最低3人位は必要な際が多いんすわ。

平均Guitarist数1.何人とかの録音で、大抵は3パート以上録ってるじゃない。
なら何故他所じゃ難しかったかってば、異なる個性の人を3人もとなるとすぐ喧嘩になったりしたからなんだろうね。

実際双頭ですら長く続いた例はほぼ無く、さりとてどっちかが何時も主導権を握って
ばかりでは2人居る真の効果は発揮され難い。
因みに全盛期途中で彼等だって1人交代してるが、後に事故死の空席を埋める形もあったが復帰してる。

ついでで俺的にはほぼ気にして無い自家用ジェット機の事故にも触れとくと、悲劇だっただけにゴシップ好きにはご馳走になってたとは思いまふ。
けど俺が推してる中にはそれは含まれておらず、Rockの枠をまあまあ堅持した中で多彩だったのと今回本命の鍵盤奏者がミソなんだ。

Rock系ではハードテクニカル系には少しは達人が居たけど、ギターを主役にするのが多かったからかジャンル不問で達人級の鍵盤奏者は少な目だ。
Billy Joelみたいなピンの人だったら未だしも、主役級のGuitaristが居て拮抗してたのってJohn Lord等位のもんじゃないかねえ。

その人Billy Powellは2009年に既に亡くなってるんで、余計に知られざる過去の人化してるんだろうけどさ。
わ兎も角キーボードソロ部だけでJoelさんと同等のインパクトを残せたのは、俺には他に全然思い当たらないよ。

でリードパートがほぼギターに固定のRock系では、やはり交代が常時ある他ジャンルのに比べると魅力でもあるがそこが弱点でもありましてねえ。
準主役たる鍵盤奏者の伴奏の腕前もとっても重要で、そこに関してなら唯一無二に近い存在だったと思いまっせ。

-づつく-

2023年8月26日 (土)

音楽備忘録1471 代用出来るか否か⓫

ボカロや打込みに言及した処で杜撰大王が言いたいのは唯1つ、もっと上手に利用しとくんなましだ。
その中で前回は編曲面にスポットを当てたが、結局は自由過ぎると不自由になるっつう事ですよ。

人のリアル演奏だと技術や体力等の制約が常に付き纏い煩わしい反面、各楽器等の言わば流儀に則る事でそれらしさを確保出来てる面もあるんだよ。
ここらしく又々怪しげな問い掛けをするが本項過去述の俺言い「鍋カウベル」、何で黙ってりゃ聴き手を一応騙せたのかだ。

何々Lo-Fiで何の音か良く分からんから平気だったんだって?、否定は仕切れんがフレージングのせいだと言っとこう。
敢えて分かり易くする為に苦し紛れの屁理屈捏ねるが、ガッシャンガラガラとか台所で何かをひっくり返した様な音を出してたらアウトだったと思うよ。

①ハンドミュートで余剰倍音や余韻を抑制し、②フレーズ自体は完全にカウベルので演ったんすよ。
①については元のイメージがデッドなカウベルだったし、②については仕方無く代用品を使ったんでそうなっただけなんだけどね。

って大袈裟に振っといてほぼ唯の偶然ってのは如何にも杜撰だが、腹が減って料理を急かすのにDrummerかPercussionistでも無きゃ先ずそんな叩き方はしないでせう。
ので超アバウトに言って音色とフレーズ半々で、良く聴くカウベルみたいなのは成り立ってるのさ。

他楽器になると比率はかなり変動するけど、少なくとも「音楽内・楽曲内」での楽器音って音色だけでそう聴こえてる訳じゃないのよ。
バーチャル音源作品でも動画に楽器の実像とかを登場させりゃちったぁ誘導出来るが、それも見逃されたり見て貰え無かったらアッサリ無効化だ。

勿論既存のフレーズを打破する面白さは否定しないが、それを効果最大にするのはオーソドックスな各楽器固有フレーズなんじゃないかな。
ウケ度外視でキワモノ道を進むなら別だが一般を相手にするなら、↑両者のバランスと登場頻度にはもっと気を付けなきゃですぜ。

打込みやClick使用に俺より抵抗感の低い従兄がボカロだけ駄目なのに、このフレーズ案件が関係あるのかも知れないな。
と考えるとバーチャル音源こそ「フレーズは本物」にしとく意味は重く、手加減で演る特殊奏法等では苦手なんだからより一層だわよ。

ボカロPと称する主に作曲者の一群は漸く最低限の認知は得られたが、ボカロPスタイルのままで飛躍した人がほぼ皆無ってのにも本件が影響してそうだ。
今時はゲーム中だけの楽曲でさえ、生演奏Liveが結構隆盛になるご時世。

普通のポピュラー曲カテゴリーのつもりなら、生での再現性に乏しいのばかり作るとそれだけでも機会を失う。
そこそこ良い曲も生まれてるのに、これ等が原因で広く世間に浮上出来ないのは実に勿体無い話しだ。

=つづく=

2023年8月25日 (金)

音楽備忘録1470 音楽でのLGBTQ案件➍

続いては些細な案件が多いのに、音楽だと急に困難化する理由を考察してみよう。
その筆頭はやはり数学等と対極にある、明確な正解が存在しないのが大きい。

今我々の処で長期問題化してるドラム録音関連のレイテンシ案件にしたって、それ自体を絶対的な問題視してるのは従兄だけである。
何々杜撰大王だから扱い圏外になってんじゃねえの?、って少なくともノリに関係する部分にはハイパークレーマー並にワシャうるさいのよ。

唯それを強引に音で何とかしちゃうから、お口の方は静かなだけなのよ。
尤も長い付き合いの従兄だからそれも危惧してるんだろうが、独りで悩んで活動が停滞するのはいい加減で再考して欲しいんだけどね。

今こっちがそんな心境になるのは、多分全部リアルタイムでは演ってないからかも知れない。
どうも俺としては欠けては困る情報の欠落があるらしく、比較的状況説明が上手な従兄でも流石に実況中継程の情報の質と量は無いからね。

んで大体音楽なんかやってる奴って、言葉だけじゃ伝え切れないからってのもあったりするじゃない。
結局こんな老害2人には、恐らくリアル合奏機会が足りてないんだと思うんだ。

もっと突っ込めば従兄にはLiveが必要な様で、それこそDrummerの根底使命たる「眼前のお客を踊らせる」ってのがさ。
俺だってスッカリご無沙汰なのにそう指摘しちゃうのは、自分達の音での合奏機会が俺より圧倒的に少ないからなんよ。

時期次第で多少の変動はあろうが、従兄自身は所謂マルチプレイヤでは無いからねえ。
それがどう影響するかってば、Drum以外での従兄のノリを自身で把握し切れて無い処っすよ。

こないだ亡くなったryuchell氏の件、ウチでは女性ホルモンの投与のせいなんじゃって話しててね。
その筋に依ると更年期障害と近似状態に陥る可能性があるそうで、生理にしても慣れる迄は先が全く読めなくて大変なんだってね。

そんな風に自分で自身の知らない事って幾らでもあるけど、変な困難にブチ当たったらそう云う処も検証する必要が出て来るんよ。
で俺自身はそう思ってどうだったかってば、杜撰大王なのを嫌って程思い知らされたんだ。

しつこく自称するのもそれが源で、それなりに理論の裏付けがあろうとどうしようと所詮はいい加減な奴と…。
衰えて来た処へそんな現実は中々過酷で御座居ますが、それでも1つだけは良い処もあったんだ。

ちっとも上手く行かなくても駄目になった訳じゃ無く、俺にはその程度が通常運転なんだって。
なぁんてぇと如何にも愚痴っぽいけど、失敗を悔んだりし過ぎるなって事なんよ。

人って無意識でも意識の変化が多少は起きてるもんで、歴が長くなると傲慢にもなりゃ過去の黒歴史を忘れたり美化したりしてるんだ。
それが全く無かったらそれはそれで気持ちが萎え過ぎたりしちゃうから、必要性だってあるんだけどさ。

現状客観確認には害でしかないんで、使い分けみたいなのが必要なんすよ。
普段はお気楽に感性に従いつつ、何か事が起きたら一旦感性はお休みさせてひたすら客観論でって。

-ひとまずおわり-

2023年8月24日 (木)

音楽備忘録1469 ヘッドホンの音質について➑

取敢えずは2重遮音をテーマに据えて代案を思案してくが、最も単純なのは何かを2つ被ってみるだ。
過去に或は実施中の人も居そうだが、主目的が単純な遮音性アップのみを狙ったのが多かったんではないだろうか。

今回提示するのはそれよりも安定度で、耳の後ろが急激に凹んでる人等に効果的な可能性があるんだ。
何等かの原因で気密性がギリギリで確保されてた場合、僅かな動作やズレでそれが破綻し兼ねない。

せめてどちらかの気密性が保ててたら、音圧不足なり遮音性不足なりで聴こえなくなってた箇所を駆逐出来るからね。
処で今迄書き漏らしてたが、何か音源を聴き乍ら合奏するのを一応前提にしてまっせ。

ってのも練習であれば再生音と演奏音が混ざって困るケースは稀で、多少ヘッドホン等から音漏れしても大抵はノープロブレムだからね。
録音だって時間差はあっても合奏なんだから…も、広さの違うブースとかで録ってると事後残響処理等が同じのだと駄目だからよん。

さて今時最も即座に試せそうなのは、インナーイヤータイプ+イヤーマフかダミーヘッドホンだろう。
おっと↑のダミーは偽物やバイノーラルとかじゃなくて、そっちからは鳴らさないってだけだからね。

例えば電気系統が逝かれちゃったのなんかでも、筐体が健全ならリサイクル活用出来るざます。😖
但し前回述のオーバーイヤータイプの方が見込み高で、尚且つヘッドホンと耳の間の空間が広目なの程干渉の心配が無いだす。

オンイヤータイプで行けるのもあるだろうけど、外耳と耳穴の両方に負担が掛るんでそれで痛くなったりする可能性がおま。
処でⅡでそんなヘンテコな真似したって徒労に終るのも少なくないだろうが、現状帯に短しタスキに長し製品しか見当たらないのでね。

快適性だって奏者のパフォーマンスに影響するんでなるべく良いに越した事は無いものの、主目的を犠牲にしては少なくとも極限状況には何の役にも立たなくなる。
因みに従兄は令和に還暦を迎えたオッサンとしては恐らく小頭な部類で、体格の割には音量も出る方だ。

俺みたいに殆どが旧式だったら潔い決断も可能だろうが、整合性を突詰めて行くと何かハイブリッド等の工夫が要る公算が高くなる。
多様化の時代と言いつつ悪い面での標準化が進んでるらしいんで、そう云うある種境界域に居る人には助け船となるかも知れない。

処でⅢでヘッドホンの2重被りが滅多に出て来ないのは、内側に被れるヤツの性能的メリットが期待薄だからだ。
現行のイヤーマフの深さ大きさでは、小型でも密閉型で収まるのが僅少。

尚且つ収まる位スリムなのだと、最早インナーイヤータイプのアッパークラスより劣るのが多かろう。
それに何よりその手の大半は、オープンエアータイプって時点で選外でごわす。

ってな按配だからこそ骨董KOSSに「堪えろ」と言いたいが、そのPRO4AAですら外部への音漏れっつうか「振動漏れ」に一寸不安がある。
万一の故障及び変なインピーダンスのせいでそもそも駆動に難があるからお勧めし兼ねるが、実際昔のアメ車よろしくガンガン燃料をくれてやるとある怪奇現象が起きたんだ。

それは超高音質なラジカセみたいに鳴って、全く被る必然性が感じられない位にね。😵
只その際そんな音圧になれば筐体(イヤーカップ)は頑強でも、入れ物だって露骨に揺さぶられるからね。

その振動を遮る物は外装だけに何も無く、やはり先ず尋常じゃない遮音性が確保出来たらその方が良いっすよ。
因みにⅡで↑と現代ベターのDIRECT SOUNDを比べるとD君の方が超絶爆音時以外ドンシャリだが 、音量が小さくても歪みぽくKOSSだと俺が耐えられる爆音迄何処迄も聴感上の歪みが認められなかったっす。

+つづく+

2023年8月23日 (水)

音楽備忘録1468 低知名度アーティスト➄

漸く2件目Lynyrd Skynyrdへ参るが、これもARSよりゃマシだが内容に対して少なくとも今劣化本邦では分不相応な低知名度・無評価が続いてる。
の続きを吠える前に前回のも含め、大枠のSouthern Rock自体に言及しときませう。

時系列的にも俺の入り口となったのも、発端は伝説化したあのThe Allman Brothers Bandだった。
更に掘れば彼等の存在が全国区になった契機に、Derek and the Dominos(Eric Clapton)へのDuane Allmanの参加が
あった。

何か凄い(当時)奴が居たがそいつのBandはどうなんだの、田舎臭いけど中々やるじゃんってね。
尤も杜撰大王の後日談的には彼等の段階は、まだ米南部の白人のBluesとかプチSoulになるんだよね。

無論元祖への畏敬の念は忘れはしないが、Southern RockがSouthern Rockとして成立・継続したのはLynyrd Skynyrd・Atlanta Rhythme SectionとThe Marshall Tucker Bandの3本柱の存在だと思うてま。

全国レベルに対し見掛は残念・風合いこそ馬糞臭いけど(おっと失礼)、曲とか編曲のレベルは異様に高かったんすよ。
それも当時チョイ売れのCity Popsなんかの連中より、遥かに凌駕しててさ。

こちとら生粋の東京山の手でも方言とか何でも御座れだし気が向きゃカッペぶったりもするものの、所詮モノホンには太刀打ちなんか出来ないのは端っから内心では痛感しとりま。
ので何処の誰だろうと明らかに内容で勝ってるなら、大いに学んだり部分的に取り入れたりする事は可能なのだ。

ここで少々昔の都会物の内実を晒しとくと、先ず過半数はカッペが都会ぶってフリを装ってるだけだ。
当然それだけじゃすぐバレるからどうしてたかってば、最先端の流行を取り入れて誤魔化してた訳。

なぁんつうと地方出身者をディスってると大誤解されそうだが、下町なら江戸からの文化があるが歴の浅い山の手には誰もが知ってる様なローカリティが殆ど無いんだよ。
ので杜撰大王的には地方≒明確なローカリティがあるって資産みたいなもんで、折角エエもん持っとるのにわざわざ隠しちまうんかいって思ってたんだ。

今は劣化本邦でも皆がこの件に漸く気付いたか、かつてみたいに隠蔽より売りにする方向になってるけどな。
なんてプチ顛末もあったもんだから、俺内では地域なんて唯の個性の1つとなって久しいんだ。

寧ろアクの強い個性を如何にして心地良くor美味しく聴かせるかの部分で、Southern Rockはかなり上手にそれをやってのけてたんじゃないかな。
ってのが聴き進めて行く内に分かって来たが、俺言い3本柱以外にAllmans加えた位で他のグループには全国区で通用しそうな要素があまり感じられなかった。

尤も聴き専君や自身でも長く色々聴いて来てみると、大体どれでもサブカテゴリ分類レベルになるとこれはってぇのは3つ位登場すれば良い方みたいなんだな。
所謂British InventionでBeatlesの次はStones・その次がYardbirdsと迄は概知の人なら納得だろうが、更にその後はっつうと急に意見がバラけたりするんじゃないかな。

-つづぐ-

2023年8月22日 (火)

音楽備忘録1467 代用出来るか否か➓

さて代用ったら今時はボーカロイドに言及しとかなきゃだが、杜撰大王的には肉声の代用にはまだ役不足だと思っとりゃあす。
容認派・拒絶派等まだまだ賛否両論あろうが、ボーカロイドの存在自体には全く罪は無いので御座居。

各個人事情で思い通りに事を運べないケースが多々あり、打込みにしてもそうだが選択肢の1つとして助力になってるのはとても良い事だ。
だが使用者・利用者の「魂胆」ってのが大問題で、払える出費をケチろうとしたり安易に楽しようとか流行に乗ろうとしてる奴等が最低なのだ。

必ずしも良い言葉じゃないが、要するに音楽ツールの1つだからバカと鋏は使い様と同じなんすよ。
必ずしもじゃないけど基本音楽は「心の表現」だと思うんで、作者の心理の影響から逃れるのは至難なんざます。

だから他の作業の道具同等かそれ
以上に、どんな気持ちで扱ったかが露骨に結果に出ちゃうんだ。
それが古い生楽器等と違い殆ど自己主張をしないんで、余計に上記だけがクローズアップされる。

さながら音楽版「嘘発見器」の側面も持つと考えてて、少なくとも音楽に対してだけは聖人君主並じゃないとボロが出るんじゃないかな。
健常者である程度の腕前に到達すると出来る喜びが当初より薄れたりするもんで、悪慣れで油断や感謝が不足しがちになるのは一面で仕方無い。

それでもリアル楽器だったら即座に音に出るので「おっとっと危ねえ」と気付かされるが、直接的な反映に乏しい処がバーチャルの恐い点だ。
しかも根源的には誤操作をしても音が破綻する迄行かないから、実害が確認されないのだ。

ってもわざわざ創作した音楽が毒にも薬にもならぬのでは、既に作る意味を逸失してるんだがね。
良い(と思い込んでる)アイデアに酔いしれてたりすると、ハッキリ駄目が出て来んときっと行ける筈と心理バイアスが掛ったりしちまうんだ。

では心の一部に別人格や冷静さを持てば…ってのは半分は正しいが、目一杯気持ちが盛り上がってたからこそ書ける曲なんてのもあるんだよなぁ。
因みに別項で取り上げた「ノリ」なんつうのは、実際に奏者本人が一定以上ノレて(≒興奮)ないと醸し出せんですから。

結局対象が唯の絵でもモノホン生裸体と同様にハアハア出来ないとで、この場合は変態趣味では無く無機質な機械でも別の理由でそうなれるのが要るんすわ。
具体的筆頭としては病で声帯を失った人とか、絶対的ニーズが生じたケースが確実な安全圏じゃないすかね。

私感で最も思うのはボカロ利用での王道作品がまだ無い点で、コレ曲より編曲とか奏法の面でね。
確かにボカロで打込みだから可能なのにも面白味はあるんだけど、機械じゃなきゃ全く演れないのだと生派には受け入れられない。

一般大衆を相手にするなら機械特有技はやってもチラ見せ程度に留めといて、道具の種類不問の編曲力で勝負しないと厳しいですぜ。
それが曲に興味が強く編曲に弱い人だと、実演不要なだけに気付くのが遅れる様だ。

=つづく=

2023年8月21日 (月)

音楽備忘録1466 音楽でのLGBTQ案件➌

2例紹介して次へ行く前に、今日は唯の我儘なのかLGBTQ案件なのかの仕分けについて言及しとこう。
明確な境界線は無いのが多い等で、正味な処綺麗に分別するのはほぼ不可能だ。

その中で現実的に最も関係するのがニーズで、例えば限られた時間内での解決が不可能だったら一旦我儘の方へ分類しといても良いだろう。
但しその問題が他や全体に影響する様なら、スケジュールの変更も辞さない方が良い。

それでも実際はマクロなのだと、担当者以外は事前予測の困難なのがあったりと厄介だ。
そんな際の解決方法は唯一、先に気付いた人がその危惧だけは先に伝えておく事だ。

ほんで一言伝えても暖簾に腕押しの時は、少なくともその場その件では相手を見限ってしまうのだ。
等とキナ臭い事言うとお前は揉ませたいのかともなろうがそうではなく、幾ら実は重大案件だったとしても作業が延々滞れば意義が下がるからだ。

この辺が共同作業者の居る場合の弱点で、一々1つ1つに執着してたら完成に至らないんですよ。
人次第じゃ判明してる欠点位は全て解消しときたいと思うだろうが、現時点で完璧じゃない限りは本人達が未感知なだけで何らかの弱点が残存しちまう。

勿論なるべく作り込むべきではあるが、その時点での実力を大巾に上回らせようってのも虫の良過ぎる話しなんすよ。
期日の無いのとか上手く行ったら出そうなプロジェクトだったら、或は純粋な趣味だったらその限りじゃ無いけどね。

けど完成しなくても良いっつうのはプロジェクト自体より、その仲間と何か一緒に活動する方に興味が強いんじゃないかな。
でそれだったら幾ら時間を掛けて説得を続けても良い訳で、結局完成させる為にだけ妥協が許されるって寸法で御在居。

そんな現場主義的思想ってのは何処でも必須なんだが、当初実態が皆無な創作の世界では案外疎かにされがちなんじゃないかな。
又人ってな何かに気付くのが不定期な生き物なのと、何か他の体験も加わると一気に氷解するなんてのがあるざんしょ。

ので気付いたら取敢えず伝えとき、その時の時限に達したら一旦諦めるのが現実的なん。
ウルサイ奴とか思われたかないが何回伝えても駄目だったらもう言わないってのが又駄目で、諦めた次の回には皆同意してくれるかも知れねんだ。

交渉事もこう云う部分に限っちゃKYやサイコパスの方が適してて、あまり心の葛藤に馴染む案件じゃないんですよ。
本家たるLGBTQ案件でもココが最重要点で、認めたら同性を愛さなきゃ偽物感が拭えないなんて脅迫観念めいたものを一々抱いてちゃ…。

とか思うから駄目で、もうその価値観自体が個人のものなのよ。
人次第じゃこんな割切りに悪印象があるかもだが、なるべく全ての価値観を存置の上で解決方法を探すのが真の思いやりなんじゃないすかねえ。

<つづく>

2023年8月20日 (日)

音楽備忘録1465 ヘッドホンの音質について➐

前回はBeatlesが現役当時使ってたのなんて、ヲタの極みみたいなのを引っ張り出した。
最早入手不可な
伝説の骨董品なのになしてってば、その時点では最も爆音対応になってたと思われるからだ。

ポピュラー系の基礎の殆どは彼等が殆ど開発したと言って過言じゃなく、それが何の事は無い
他所ではまだ彼等の様なニーズが皆無だったからだ。
そんな初めての難問に直面したら、誰だってかなり広範に色々思案しますわな。

今では色々手法が確立されてるも、稀にどうも上手くないなんて時が訪れる。
普段は兎も角そんな際に杜撰大王が参考にするのは、試行錯誤した開拓者の思想なのだ。

さて2重遮音から行くと現代の材質や技術を用いれば、かつてよりゃそのご利益がだいぶ減ってるだろう事は容易く想像が付く。
だが実はそれ条件付きで、「肉体的に最もフィットしない人」が装着したら設計通りの性能が得られない公算が高い。

そんな際にもしどちらかの遮音が一応効いててくれたなら、少なくとも丸腰にはならないで済む訳なんだな。
でまあまあフィットしてる人でも演奏中は動く事もあるんで、運悪く一瞬ゼロ遮音になってそこだけ聴き漏らしたなんてのも防げるんだ。

と来りゃホントはBONZOとかがヘッドホン作ってくれりゃ良さげだが、どちらさんでも悪い意味での分業が進み過ぎて↑みたいなのへ頭が回ってないんだよ。
その意味では現行品の殆どでは設計者と近似な頭部体格の人しか、意図した音は聴けてない可能性がそもそもあるんだ。

例えばゴツい杜撰君がゴツいヘッドホンで聴けた低音が、近代的子頭さんが被ると何処かに余計な隙間が生じてて半分も聴けてないかも知れないとか。
って楽器やっててそれを一寸録ろうとしただけで、オーディオヲタ並のスキルとコツが要るなんて面倒でいけねえや。(杜撰大王の立場だと言っちゃいけないんだけど)

ので願わくばもっと何とかバカ(夢中になってて他がお留守になってるの意)がいい加減に使っても、最低限の性能が保障される様な作りのが望ましいんだよね。
それには色んな所のマージンを大きく取っとくのが基本だが、それが人に依っちゃ無駄がある様にも受け取られる。

だが自動車の保険と一緒で事故る可能性が幾ら低くたって、いざって時の為には欠かしちゃったら危ういんだよ。
そんな辺りもKOSSの骨董品PRO4AAだけが、未だ生き残り続けてる要因なんじゃないかな。

因みに俺が軍隊ヘッドホンなんて呼ぶのにも伏線があって、大元はヘリコプタとか戦車車内でのニーズから生まれた節があんねん。
それだったらMicアームの取付けが、配慮されてるのも納得じゃん。

正直言って爆音下以外の殆どでは旧態依然で、個人的に音質が柔らかいのと高分解能なのはまあ良いんだけどね。
重くて首が凝るから、普段は殆ど箪笥の肥しになってるよ。

でもそれ位いざ鎌倉に特化させてるからこそ、有事の信頼は揺るがないんだ。
とは言え貧弱な体格の人等には厳しそうなんで、次回は代案を色々考えてみよう。

+つづく+

2023年8月19日 (土)

音楽備忘録1464 低知名度アーティスト④

泣きのもう1回!?かARS話しを続けるが、それに際し杜撰大王式判断基準をチビッと紹介しとこう。
俺だってその柱が曲・編曲・演奏水準なのは世間と同じだが、真の名曲なんてそんなに沢山量産出来たもんじゃない。

結果大まかにはレベルの拮抗したのが多くなるが、そんな際に助力になるのがオリジナル度だ。
単純に良質を追及すれば必ずしも必要じゃないが、自作自演の多い分野ではパフォーマンスや個性も無視出来ないからね。

その観点に立つとポピュラー系では単純な演奏技術難度なんかより、どれだけ独自性があって印象に残るかの方が遥かに影響が大きいんだ。
と言いつつそっちも無視はしないけど、楽曲的効果が少なかったり難解だったりするとスルーしちまう者が多数になったりするじゃん。

そう正しくガキの頃の俺がその悪例の典型で、背伸びしたって中身はズブのアホガキそのものだったし。
そんな人にでも理解可能なのは雰囲気で、雰囲気だけでも存分に楽しめたから歌詞のほぼ分からなかった洋楽でも没頭出来たんすよ。

そんな音の世界観のみで過去に評価したのは、当時流行中のグラム系とかFunk・Rythm & Bluesでしてん。
当時でも特にグラム系はおバカ音楽の位置付け(プチ失礼)にあって、何より雰囲気や世界観を重視しててさ。

その言わば原体験が時間経過をしても、ちっとも色褪せなかったので上記に気付いたんだ。
聴き専にはそれが雰囲気や世界観に、演りもする者にとっては頭の体操にとても効果があってね。

何れにしても万一それがその人に偶然フィットしたなら、他に取って代れる存在が無いかもなのを意味してるんよ。
勿論上で示した3要素を分解すりゃもっと良いのも沢山あるんだが、アーティストやグループ単位で漁るのには不都合が生じたりもするからねえ。

でこれをARSに当て嵌めてくと曲・編曲・演奏の全てで、過半数がオリジナリティに秀でてたと。
全盛後期⅓は作曲とコーラスのDrummerが交代して、より洗練された反面オリジナリティは低下しちゃったけどね。

Guitar×2とBassは技術的難度はそれ程でも無かったが、一瞬たりとも手抜きやオリジナリティの放棄が無かったのは特筆に値するんじゃないかな。
そう言っちゃ何だがRitchie Blackmore辺りには結構疑わしい箇所がしばしばあって、Guitarプレイ自体に無興味で雰囲気だけ捉えてる聴者にはどうなのかなってのが…。(演技は上質だが💦)

コレ歌物で歌詞もオモロイとか歌の比重が重かったら、同じ個所のバックは均一でも何とか行けるけどさ。
その歌詞にしたって1箇所だけ出て来る言葉に伴奏も呼応させたりすれば、1,2,3番とある内2番の伴奏だけ異なったりするっしょ。

のでやたらと変えりゃ良いってもんでも無いが、変えた方が良くて変えられるのに変えないのは俺は虫が好かんとよ。
ってか不変のは余程バッチリ嵌らん限り、同じのを聴かされる頻度が上がるから飽きの来るのがその分早まるんじゃないかな。

-つづく-

2023年8月18日 (金)

音楽備忘録1463 代用出来るか否か➒

前回の流れから音色もだが、それ以上に音の性質面から代用策を探ってみよう。
そらぁ可能ならそのものズバリか限りなく似てると良いけど、困難だからって簡単に諦めるのも悔しいし新たな困り事を生んじまうやんか。

その困り事とは現在俺が陥ってる編曲の制約で、その筆頭は音域でやんす。
取敢えず最多数派のGuitar Bandで話しを続行すると、ワウ等を使えば管的表現は一応可能だ。

がそれで全然解決しないのが↑の音域案件で、楽器分類的にだとGuitarは低音楽器寄りなんすよ。
そこそこ高い音程が出せるってもサスティンがかなり短縮したり、各楽器の音色個性は大巾に縮小してるでっと。

中でも倍音の減少が問題で、Fluteなら未だしもBrightなBrassの代用にはこれは致命傷だ。
歪みで少しは補えるとお考えの方…甘かっ、元々高音程になる程歪み成分が目立ち難くなってませんでしたか?。

これ原理的に弦長が短くなるとどうしようもなくって、尚且つGuitar Bandだと本人役のとなり切り役の差が縮小するんだから苦しいですわ。
を敢えて不問としてもハーモニクスでも使わなきゃ、Rock系に良く出て来るBrassアンサンブルには高音程域が全然足らんがね。

となれば次候補はエレピ辺りだがこっちは音域は余裕があっても、よりサスティンの短くなるのが痛い。
Guitarと違って揺すって擦って延長作戦つまりHand Vibrato補填等が不能化、もう1つの雄たるFeedback奏法も先ず非対応だからより苦しい。

因みに倍音豊富王のPiano音を加工するウルトラCも無か無いが、減衰音系の楽器は皆サスティンで壁にぶち当たるざます。
となるとOrgan系で倍音が多く出る電気・電子鍵盤等を充当するしか無くなるが、例の俺言い「昔のに聴こえる」案件があるから是又難がある。

そこで考えられるとしたらサンプラーの積極活用なのだが、かつてトライした限りではあまり芳しい結果には結び付かなかったよ。
ほいで敢えて1つ戻って色々考察すると、アナログシンセ以前のは古いけどデジタルの程どんどん古めかしくはなってってないのを想い出した。

私感ではあるが現時点でもっとも老害臭の強烈なのは、黎明期のチープなサンプリング音源だ。
その当時の平均音響レベルでは平気だったんだが、わざと以外で今ではとてもじゃないが恥ずかしくって使えねえ。

に対し唯のSyntheは確かに新しさはほぼ消滅してるが、デジタル音源が出て旧態化した以降はその後殆ど変化が感じられない。
これ私感を排除しても音色寿命の傾向としては同じで、特定時期に飛び道具的存在だったの程栄枯衰勢が激しいのは確かだ。

Organ系を軽視し過ぎたツケがこんな処にも及んでる気もしてて、減衰音のLeadパートが既に居たら次に加えるなら持続音のが相応しいと思うんだよ。
今不要でも色んな曲を演ってみたいなら、何時持続音のニーズがやって来るか分からないのだ。

=つづく=

2023年8月17日 (木)

音楽備忘録1462 音楽でのLGBTQ案件➋

続いては何度も妥協と再燃を繰り返してる、従兄の録音レイテンシ問題について綴ろう。
本当の処はレイテンシだけじゃなくテープコンプレッション喪失こそ憂いてるんだが、失礼乍ら彼が初代adat以外に正規業務用の録音機に触れた経験が無いのも混迷の一翼を担ってるんじゃないかな。

いきなりの因みにそのadatは多分今も無事なんだけど、メディアの入手難もあってか新規録音に使う気は全く無い様だ。(宅では生存率3台中1.5台??)
その入手難とはビデオカセットで唯のVHSなら今でも何とかなるだろうが、S-VHSの未開封新品となると絶望的なのだ。

宅でも合計3台あった内1台が若干怪しくなった時点で、ランニングコスト面から中古のadat HD(記録メディアがATAPIハードディスク)へ移行させた。
このATAPIって帯状のケーブルで繋ぐ最早完全に旧規格なんだが、汎用PC部品は残存勢力が未だそこそこなのでそれ程は不自由してない。

ってもそこは杜撰大王もう数年もATAPI HDDは物色してないんで、今の状況はちっとも知りゃしない。
但しHDDはまあまあ動いてくれりゃ新品である必要の無いのが、メディア自体がどアナログなテープとは大違いな処だ。

そう云やほぼ昭和余談になっちまうが昔は秋葉原の専門店でアナログオープンリールテープなのに、貧な俺もそこそこ利用した「再生品」っつうのが売られてたよ。
絶対的に瑕疵があっては困る様な現場で僅かに使われたのとか、14号リール(一般市販より大きい)のからヘタった箇所を切り取って10号リール用にしたのとかだったらしい。

因みにⅡで宅のレコーダはTASCAM(TEAC)の22-4と33-8ってので、業務用としては最低限レベルの差し詰めセミプロ用のだった。
とは言え所謂素人用のとは操作や接続も含め、特にメンテ面では本格派より下手すりゃスキルを要するのだったから勉強にはなったよ。

特にⅡで33-8が要求する½inch巾のテープっつうのが、全く一般用途では使わない代物だからね。
そもそもが音響技師なんだからもあったがそうして実践経験を積んでくと、Aには駄目でBには平気とかそれも状況や機器だけじゃなく人との相性みたいなのも見えて来るですよ。

特にⅢで時期的にデジアナ混在過渡期だったんで、少しでもクリアな音質が要求されるのだったら当時は今よりチープなのでもデジタルで他所で😢録るのを勧めたりしてまつた。
等と云う若干の悔しい想い等も交錯しつつ、状況に応じた最適解が育まれて行ったらしい。

その辺もあるんで従兄のケースでは本当にシステムだけか、機器だけの問題で解消するかが釈然としないんだ。
現況のままで何の不自由も感じない人だって居るだろうし、いきなり全否定する人だって居るかも知れない。

けれどその奏者が録るのに不都合と感じたらアウト、平気だったらOKって種類の問題なんすわ。
それも99人がOK出してても、該当者本人のたった1人が駄目だったら駄目だっつうね。

悪の同調圧力国家日本ではこの手は個人の我儘断定が多いが、本人が困るってんならそんな乱暴に切り捨てちゃいけねえよ。
なぁホレこんなのってLGBTQより、もっとLGBTQでしょ。

<つづく>

2023年8月16日 (水)

音楽備忘録1461 ヘッドホンの音質について➏

今日は外堀埋める式で超爆音仕様ヘッドホンの、理想像を追及してみよう。
そうする事に依って現代主流モデルが、如何に他箇所重視で不向きかをね。

先ずは電気部分から簡単に行っとくと、耐音圧を上げるのと低音再生を有利にするには大口径ユニットがマストだ。
過去とは比べ物にならない程性能向上はしてるが、爆音・低音・歪み率の3つ共となるとまだ現状では大き目じゃないと厳しい。

進境著しいインナーイヤータイプはかなり頑張ってるが、爆音→大振幅を扱うにはあんな小口径ではやはり限界が全然低くなってしまう。
爆音でも超が付かぬなら鼓膜に近いので、大型ヘッドホンに比べりゃ実音圧は低くても何とかなる。

が部屋中ひいては体内のどの箇所でも超爆音になる太鼓等には、極端な高遮音性でも与えられない限り発音体の位置なんてほぼ無効化しちまうんだ。
ほんで次に物理面へ進めると、太鼓等って爆音にしても振動も直に伝わって来たりするよね。

何しろ周辺空間の空気を思いっ切り揺さぶってるんだから、唯遮ろうとしただけでは役不足なんだ。
音響的には遮蔽の他共振等にも高耐性が必要で、都合ある程度の重さは我慢しないとどうしようもないのだ。

しかも人頭部の体格差は無限も同然だから、Aさんに合っててもBさんには全く駄目だと通用しない。
となると適合マージンも取れるだけ取っときたいから、余計に大きく重くせざるを得なくなって来るんすよ。

となるとⅡで当然装着感等には殆ど期待出来なくなるが、チョイと装着感vs音質の仮バトルを妄想してみまひょ。
録音で練習し乍ら上手く行ったらOKテイク等の用途になら、装着感を多少優先させといた方が有利かも知れない。

が全盛期のBeatlesみたいに腕はあるが超多忙だったりすると、何らかのモニタ瑕疵で没テイクになっては多方面で莫大な損失が出る。
その様なレベルも状況も究極の状況では、せめて音だけはとなるんじゃないだろうか。

又ノイズキャンセリング技術も大いに進展してるから、或は将来的にそれが解決策になるやも知れない。
けれど厳正さが要求されると電子回路は計算通り働いてても、現行方式ではどれでも僅かに被り位置がズレたりすると途端に性能劣化する。

純リスナーには良くても感情剥き出しで演奏してたら、例えば誰もにかつては直立不動で有名な東海林太郎の様に演れってのも酷過ぎる。
と過酷な条件のどれか1つでも避けられりゃ、ほぼ現代技術の恩恵に浴せるんだけどね。

今回は最後に考え方の例として、Beatlesが録音時に使用してたヘッドホンをお目に掛けよう。
そいつはSG Brown Type Super Kってんだが、先ずは画像をとくとご覧あれ。

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雑に眺めりゃ唯の古典業務用でしかないが、イヤーパッド部分が何か変な事になってねえですかい?。
プチ予習でイヤーパッには大別2種あって耳を押付けるのがオンイヤータイプ、外耳諸共その外からスッポリ覆うのがオーバーイヤータイプと言う。

それがこヤツと来た日にゃ、1台に両方が付いてるじゃあ~りませんの。
原始的ではあるけど今だって窓とかの2重ガラスの方は健在で、何でヘッドホンにだけ唯の1つも無いんだと思うのは俺だけけ?。

+つづく+

2023年8月15日 (火)

音楽備忘録1460 低知名度アーティスト③

ではAtlanta Rhytme Sectionの負の側面を中心に進めるが、先に影響度の小さかった本人達の事情を綴っとこう。
そう書くからには末期所属レーベルこそ真犯人なのだが、一般民衆にはそれすら所詮は内部事情なのが悲しい。

さてこの人達の出自が方針にも影響してた様で、おバカヒットシングル的な曲を1曲たりとも出さなかったのは真の意味での自己責任だ。
全員スタジオマンや著名人のバックを務めてたんで、自分達名義の時はその手を避けようと職人魂が熱を帯びちまったかね。

要するに安易比喩したら「Love Me Do抜きのBeatles」ってなもんで、知名度の為には決定打になり得る一発ギャグ位は必要だったんだけどね。
昭和の頃迄表向きには「人間中身で勝負」等と真顔で言ってたものの、昔だって内実は容姿の影響が絶大だ。

のであまり恵まれてなさそうならせめて面白路線に一旦振っとくとか、不足分を補う工夫がね。
実は彼等だってほぼオリジナルメンバーの最後には、そう云う曲も録ってたんだけどね。

そのアルバムが中々の出来栄えにも拘わらずレーベルの意向にそぐわないってんで出して貰えず、ずっと後年になってやっと非公式でリリースされたんだ。
その他にはSouthern Rockでは同門のLynyrd Synyrdとの対比で、不幸な事故で伝説化した様な話題が何も無かった事だろうか。

でここからは他にも影響を与えた忌まわしいのを一発行くが、かつて洋楽ヲタ界隈ではCBSに移籍すると終わりを迎えるなんてまことしやかに言われててね。
CBSがSONY傘下に入ってからはだいぶ収まったみたいだが、上記の非リリースは正にCBSの決定だったんだ。

聴いてみて決して爆売れはしそうもなかったが、それ迄の彼等の作品とは何の遜色も無かったんだよ。
その時点で本国では小ヒットと知名度を少しは得てたんで、大して儲からずとも赤字になる心配は皆無だったんだけどねえ。

まあどんな経緯であれ所詮は芸能界ですから、商業面の都合で内容に伴わない動きは色々ありますわな。
けれど趣味で良い物を探してたり自分も参加しようと思って参考を探してたりしたら、儲け第一義の業者みたいに見逃したり忘れたりしてたらアカンがな。

今劣化本邦では趣味ですら業者の言いなりのが多い様だが、だからやたら熱を上げた割に醒めて飽きて止めるのも増えたのかな。
それすら自由にしても警戒しとくべきはどっかの政教分離の原則を完全失念した壺政党じゃないが、趣味と業務の無意識下での混同だ。

大して面白いと感じてなかったのを皆も買ってるからと購入してく内、自身の感性のピュアな部分は段々失われて行く。
そうしてる間に売れたが正義で塗り固められ、かつて片鱗位はあった尺度がスッカリ変形しちまって駄目になる。

爆売れと内容に直リンクが無いのは確かだが、どやっても今一売れないと内容不足は少しリンクしてるんすよ。
他人にはOKでも自分には一寸なんてのを、少しは大事にしとのくも独自感性温存の内なんざます。

-つづく-

2023年8月14日 (月)

音楽備忘録1459 代用出来るか否か➑

続いてはGuitar系Bandには必然な、居ないパートの代用についてだ。
居ないって要するに管やClassic系の弦がその代表だが、仮に呼んで来ても合奏に普段とは異なる困難もある。

そもそも腕の良い奴がポンコツBandなんかを手伝ってくれるのかって話しから、絶対的ニーズが少な目になるのもあってBand系専業管弦が皆無に等しいのも又痛い。
で困難とは主に狭隘LiveでのPA等事情で、近年は良質なコンタクトMicの普及で少しは楽になったけどさ。

その他諸々からかつては全生からスタートしたものの、鍵盤楽器の発達に伴ってバーチャル主体になって久しい。
何しろPianoすらメンテ代や手間を嫌ってデジタルが巾を利かせ、最近は状況次第じゃClassicですらデジピありなんだから凄いもんだ。

それでも色物・添え物であれば何とか間に合うが、録音で主旋律等を扱わせるには段々厳しくなっちまった。
後ろ向き思考ではあるが録音音質が著しく向上したんで、アッサリ偽物なのがバレるしすぐ分かる様になっちゃったんだよねえ。

音質の件では主軸がPCソフトシンセに移行したのも、リアルタイム合奏では未だレイテンシ問題が全く不充分なんで深刻だ。
っと益々管やClassic系の弦の代用難易度が上がっちまってるが、さりとて生で誰かを呼ぶとなると別の諸問題が色々絡んで来る。

学生等の内なら比較的スケジュール調整が柔軟に行えるが、自他共に社会人になると格段に限定される。
俺はとても払えないが敢えてギャラ案件を不問としても、上記に加え今度は腕前も問題視しなくてはならなくなる。

大雑把な考えだが比較的暇でタダなら次々お試しから始めりゃ良いが、面倒な付帯条件が増えればハズレくじを引いてる余裕は無くなる。
もう少し奏者人口の多いパートだったら未だしも、やっと見つけた候補がお値段に見合わなかったではプロジェクトが足踏みしてまう。

音楽で殊更厄介なのはタイプ適合も居る処で、神上手でも全くフィットしなかったらアウトだからねえ。
現実には遠慮や妥協も多々だろうが、それでイメージからかけ離れた音になっては色々と不都合だ。

結果俺現状ではなるべく避けた編曲にするっつうネガティブ志向になってるが、当座の解決の糸口は音色自体の大胆な置換であろう。
で生をバーチャル若しくは非生に置換する弱点の1つに、時代性が色濃く出易いってのが鬼門だ。

古来からの生楽器から電気楽器迄はそれ自体の変容は僅少だが、Micや録音機器等が変れば違って聴こえたりする。
のが電子楽器のは後者の変化影響を受け難いんで、割と登場当時の印象のままに聴こえちゃうんですよ。

この件ずっと昔から私的には危惧してたんだが、製造者・使用者側の多くは無頓着な様で聴き手感覚との乖離が一層進んでる気がするな。
何れにしても気にし出したら現況デジタル物には代用可能性は僅少で、アナログシンセやキーボードの方がまだ可能性を秘めてるんじゃないかな。

=つづく=

2023年8月13日 (日)

音楽備忘録1458 音楽でのLGBTQ案件➊

音楽の中でもRock系では比較的進んでるが、マクロな部分でLGBTQ等の総称が付かないのも山程あるんだ。
もっと相応しいタイトルが思い浮かべば良かったんだが、問題へ対峙する意識は同等で良いんじゃないかと。

さて本日のメニューは耳(聴こえ)でありんすが、他項で再三述の通り客観比較がとても困難な代物で御座んす。
その結果運が悪いと本人としては全く嘘偽りはないのに、周囲に同調出来る人が皆無だったりして狼少年呼ばわりされたりする事があるんすよ。

こう云うのってLGBTQより遥かに他例が僅少で、その点では些細っちゃ些細だが場合に依っちゃもっと深刻になったりするんじゃないかな。
少し以前に記した歌声音程のズレ問題とかにしても、本人自ら進んで科学実験みたいに取組まないと解決に近付かない。

感覚的で情緒的な杜撰大王が少しは客観性を持ててるのも、電気屋や音響屋の兼業からの知恵で助かってる部分が多々あるのだ。
例えばMicやスピーカを修理した際その確認をちゃんとするには、試聴と併せて計測ってのが省けない。

ので非正規とか代用のでもPCソフトやテスタ等色々組合わせて調べる都合、音を数値化する道具は一応何時も手元にあるですよ。
のが感性が非常に発達してるとか恵まれてる人には、感性の方が当確率が高いから機材やスキルを持ってなかったりする。

尚且つプロとして百選練磨を積めば未だしも、才能発揮初期段階では上手に伝えたり説明するスキルも当然まだ無い。
だからアホガキな感じがしたからと全否定しては、向こうもこっちも本当は大損になる危惧があるんよ。

かと言って未完成過ぎるのを容認するのも難しいので、どっちに転んでも大丈夫な余地だけは残しとかんと。
のがⅡでそれを決断力が足りないとか安易に思う奴が居て、外圧に屈したりしちゃうんだ。

が一歩掘ってみれば簡単に断定出来るのは無知な公算大で、それがバレたくないと頑なな否定とかに現われてんですわ。
音楽には感性と理性の両方が何時も必要で、結局は両者がバランスして同居してれば良いんだけどね。

の例として過去体験を挙げれば、理論派Guitaristが和声選択でプチ失敗ってのがあった。
理論上コードFはDm⁷と構成音は同一だが、彼は一番低いフォームのFを鳴らしちまった。

為に音色や音量バランス等もあって低音程干渉が起きてたが、基礎理論だけを盲信してたんで中々譲らなかった。
理論オンリーでももう少し掘り下げりゃBassのDとGuitarのF(夫々出せる最低音)は、たった2音の悪近接効果で忌避事項ってのもあったんだけどね。(当時無知な杜撰大王は現役音大女史から教わった)

ので理論で攻めるなら全部知っとけが一時期口癖になってたが、中には適用例の僅少なのもあるからかなり困難だ。
一方感性の方も稀に勘が狂う事等もあるんで、それだけに頼るのも心許ない。

を更に拡大してくと誰にでも未体験や未知の箇所があるから、概知のだけで判定を下すのも正解率100%にはならないんだ。
現実には録音等でOKテイクにするには、その時点で要件が満たされてなきゃ却下になるがね。

上記例の場合どっちの意見も少数派だったから未だしも、5人中4人が間違えてて1人だけが正解だったなんてのも多々あるんですわ。
って処でその件はその後どうなったかってば、Guitarの6弦を弾かなくしただけで解決したよ。

<つづく>

2023年8月12日 (土)

音楽備忘録1457 ヘッドホンの音質について➎

今回もニッチ道まっしぐらで、万人にはあまり役立たなさそうな実機ゴリ推しと洒落込もう。
って本当は大いに役立つのが望ましいんだが、登場があまりにも古いのでそこが悩ましい。

杜撰大王の鉄板としてはバスドラペダルならLudwig Speedking、超爆音専用設計のヘッドホンならKOSS PRO4AAが孤高の一択だ。
何度でも誤認防止に申し添えとくが、絶対的な理由さえ無かったらオラぁ古いのは大っ嫌いだ。

古いと大抵は新しいのよりトロかったりするから、もうそれだけであっち向けホイなのだ。
実際スピキンや↑後者俺言い軍隊ヘッドホンのデザインの古めかしさは、大して気に入ってなんかいないですぜ。

けどゲスに比喩すりゃ彼女欲しくて探したら、外見の良いのは皆実は男で駄目だったってな按配だったんだ。
両刀使いだったら良かったが俺のそこはクラシックタイプなんで、そうなったら見込みゼロなんざます。

さて再三に渡って骨董品を登場させた魂胆で今回は、何処迄歪まずに超爆音が出せるかから行き着いたんすよ。
実は昔のKOSSにはスピーカのTANNOY同様一寸風変りな面があって、定格出力での歪み率が公表されてるんだ。

他ブランドでもハイエンド機種の一部にはあったけど、この2社かつてはどんな廉価品でも全公表してたんだよ。
っと言ったって測定基準等が今の方が厳格になったから、鵜呑みには出来ないがね。

近年はどちらも広告効果が脆弱だからか、一々公表しなくなったのは残念至極だ。
で昔はどっちも高額だったので意に介して無かったが、縁あって3つとも入手して使い続けてみたらわざわざ公表してた意味が良く分かったんだよ。(スピキンにはそんなの無いけど💦…)

具体的には極小音量時は特に歪まない感じはしなかったんだが、音を大きくして行くにつれなる程普通のとは少し違うんだなってね。
一般平均と比べて歪みの増加がとても緩慢で、一寸良いヤツでも限界に近付くと急に破綻したりするのにそれが無い。

それがKOSSではうっかりしてると耳限界を、TANNOYでは耐入力を越す位…って危なっかしいとも看做せるがそんな調子なんすよ。
現にTANNOYの方じゃCPA-5って安物のウーハとエッジの接着部が剥がれ、まあプチスキル所持者なら簡単に自前修理出来る程度だったんで胸を撫で下ろした次第で…。😅

ので逞しく無いTANNOYの方は無法爆音系!?には最適じゃないかも知れんが、アベレージ音量が大き目でも平静な音質を維持してた点は大いに着目に値すんねん。
で本命のKOSSってブランド全体としては最も早期から「ちゃんと低音の出る」だったが、PRO4AAに限っては普通の音量では何だか物足りない感じがした。

のが段々大きくしてって超爆音になると、俄然らしさが現れた上高域も足りるだけは出て来たんすよ。
ほいであーそうか、これが真性超爆音専用設計ってもんなのかってな。

他のだって技術的には年々向上してるんだけど、そのリソースアップ分を別の処へ持ってっちゃうんだよなぁ。
軽く小さくオサレにとかで、超爆音ニーズには僅かな遮音性向上程度で蚊帳の外にされちゃってんだよなぁ。

+つづく+

2023年8月11日 (金)

音楽備忘録1456 低知名度アーティスト②

演奏技術面でも中々独自のが散見されるが、かと言ってAtlanta Rhytme SectionにはVan Halen程のはちっとも出て来ない。
のを何故取上げるかったらサーカス芸には無縁でも、音楽内容的には大影響なのが結構多いからなのだ。

1.Guitar:Barry Bailey
一般論ではアクセント的に入れるピッキングハーモニクスが特徴だろうが、チョーキングの向きが他とは逆なのには驚かされた。
普通押し上げるのが引き下げてて、1弦や状況次第で2弦では不可能だけどさ。

けど考え様に依っちゃこの方が重力に逆らってないんで、負担が軽減したり瞬時のチョーキングには有利っぽい。
現に音色は太くブライトでは無いのに、かなりシャープな印象があるのはこのせいかも知れない。

2.Guitar:J.R. Cobb
ピックを持ったまま指を併用するのが格段に頻繁で、他の人が全く使わないコードフォームが出て来る。
のからすりゃJazz・Country寄りかと思えば、作曲ではラテン調のが多いしSlide奏法の腕前が一流だったりする。

3.Bass:Paul Goddard
私的にはこの人の存在と演奏が決定打なんだが、洗練されつつ攻めたプレイに反して容姿が唯のデブなオバチャンなのが又凄い。(れっきとした男性、それも全盛時は20代なのに…)
これ程ルックスが大失点で演奏とその内容が大加点の人を、俺は他に見た事が無い。

その上驚異なのがBand的に余程自信があるのか、Bassソロ(フル伴奏付)がアルバム毎程度の頻度で出で来る処だ。
目を瞑って音だけ聴きゃYesのChris Squireと良い勝負ってなもんで、これが楽曲に与える影響は計り知れない。

残りの3人は目立つ部分としては無いものの、1.3.の2人以外は全員弾き乍ら歌える。
って事は単独ボーカルから4声コーラス迄自前で行ける訳で、インスト曲でさえ手ぶらになる者を居なく出来るんすよ。(メインVocalのRonnie Hammondはパーカスの他そこそこの頻度でアコギ担当)

その結果Beatles程では無いにしても、演れる楽曲に制限が掛らなかったのは結構大事なポイントね。
因みにVan HalenのGuitarタッピングも、それが可能化して初めて演れた曲もあったけどさ。

もっと随時で曲に影響があるのは、ARSみたいな地味でも一寸巧妙な技の方なんだ。
2.の独自コードフォームは鍵盤が1人しか居なくても、Toto等2人居るののハーモニーへだいぶ近寄れるしね。

そんなのが又田舎者丸出しでもやり様次第で出来るんだって点で、誰にでも用があると思うんすよ。
これが有名なのとか都会人となるとゲスト参加で対応出来ちゃって、しかし非メンバー比率が上がるんで多少なりともオリジナリティは薄まっちゃうのよね。

っと良い方ばかりで埋まっちまったが、低知名度には本人達にだって少しは理由があった。
ARSの場合それは先ず前述の如く容姿だったろうが、若干玄人はだし過ぎた処があったかも知れない。

-つづく-

2023年8月10日 (木)

音楽備忘録1455 代用出来るか否か➐

今劣化本邦では音楽の何かを語るのに、妙にスペックの羅列が横行しとる様だ。
がそんなので本当に役立つなら、世話無いんだよなぁ。

俺が近年の日本をしつこく今劣化と呼ぶのには、感性の問題を全て理屈で解決しようとする愚かさが容認されるとかがあるからなんだ。
そしてこのテーマとの関係は、音よりブランドとか容姿を選択基準に誤認する可能性があるのだ。

これがもし絵面だけとかせめて音より視覚重視だったら多少の意味はあるが、お客さんには音だけしか届かないケースが最多なのを失念した愚なんすよ。
だから真空管の件にしても俺が推すのは実際に音に顕著な効果がある場合限定で、コスパに優れるハイブリッドを圏外にしてるのはこの為なんす。

っつう事って最終決断は各個人に委ねられるが、判断基準次第でかなり得失があるのは知っといて欲しいんだ。
前回さわりをチラ見せしたが、望み通りの楽器や機材が使えたら満足感があるのは確かだ。

但しそれが意味を持つのは他では得られない音を使用した時で、それ以外では顧客無視の自己満になってしまうんすよ。
音楽は感性と吠えてるからには奏者の気分だってかなり大事なんだけど、その気分と出て来た音が必ずしもリンクしてくれないのが辛い処で御座るな


これ等をひっくるめるとどれ位許容可能かがポイントで、今時リアルLiveでもPAは通った「後の音」になるのも考慮点だ。
生耳で幾ら良くてもある程度の変容は避けられなく、この辺がPAレスが常態のClassic系とは異なる。

基本は生耳で最良なのに違いは無いが、本物を用いても典型的或は象徴的な使い方の時しかそのリアルが中々伝わってくれないのよ。
さりとてあまりいい加減なチョイスをすればどんどんイメージから遠のいてくしで、やはり鍵になるのは「反応の仕方」ではないだろうか。

チープなサンプラーでらしくない奏で方をすると、これの典型的症状が出ますでしょ。
って今時の機材で騒々しいLiveとかだと気付けない人も多そうだが、録音とLiveを完全に同一にする方が少数派だろうしね。

ので録る際程問題視すべきだが、唯一の救いはお客さんにはその楽器の姿は見えない点だ。
例えば分かる人だけ対象に「LPのカウベル○○型」等と設定してたら未だしも、その曲に対しての最適を狙うと案外ノーブランドのとか果ては何処ぞのオッサンの演った鍋の方が合う事だってあるのだ。

ちゃんとしたのを使う利点は大外しの心配が無いだけで、確固たるニーズが無ければ最適解は他所へ変動するんよ。
なので代用可否を問う以前に、元々のが最適解か今一度疑う必要が時にあるですよ。

=つづく=

2023年8月 9日 (水)

音楽備忘録1454 杜撰大王式バスドラ安定方法➎

さて少し前へ戻ってになるが、練習方法の補遺をば。
理想状況は不変だが擬似Bandって、必ずしも簡単に実行出来ないのをコロッと失念してた杜撰大王で御在居ました。

元来は擬似なんかじゃなく、当然生リアルBandがBestだすな。
けど個人事情のみで皆に付き合せるのも色々難があり、こっち側にしても本人の空き時間等を有効活用して行きたい。

となると何らかの機械力を借りて独りで可能なの方が向いてて、そんな条件下だと擬似Bandがベターと考えた訳ですわ。
んが杜撰大王の盲点はDrummerで他の楽器もかなり演る人って、世間では決して多数派じゃないんだよねえ。

その中で俺知りでは鍵盤との兼業が多いみたいで、そうするとバスドラにとっては時に最大の敵Bassは演ってない人が多い。
そうするとⅡで大昔程酷くはないだろうが、幸運に自宅で叩けてもBass Ampの無い場合が考えられる。

その逆に外で借りる人にしても主目的が太鼓の練習だから、Bass Ampはあっても非力かも知れない。
っう事で段階に応じた代案を提示しとこうと思うが、やっぱなるべくならヘッドホンやイヤーモニタは不使用なのが望ましい。

ってのも飽く迄私経験則だが、バスドラが自分の足元で鳴ってるのは振動伝播で何となく分かる。
が大音量のBassはその音程の低さから指向性が狭隘空間ではほぼ無効化するから、何処から聴こえてるのか分かんなくなるん。

そりゃ冷徹に聴神経だけに全集中すれば人に依っちゃ少しは分かるだろうが、太鼓の演奏に集中しなきゃなんないと余程達人級でも無い限り普段より聴く力は落ちてるでせう。
っとこんな些細なのに少し神経質になるのは例えば左からバスドラ・右からのはBassなんて風に、ハッキリ分かっちゃったら訓練的にはマイナスだからなんだ。

のでAmpが無くて被るなら1.オープンエアー・2.密閉型ヘッドホン、それも無理なら3.インナーイヤーの優先順位になる。
そして流す音源で大切なのが実アンサンブルの相手に近似な音色な事で、それもⅡでDrummer耳付近での音色に近くないと効果が半減する。

これがかなり重要でDrumの方もアタック主体や余韻主体等音色に個人差があるし、Bassパートも人夫々なんでセットでリアルに近付けないとね。
例えばアタック主体のバスドラ+モコモコBassだったりすると、音環境が良かったら元々バスドラの聴き取りは他の組合せより有利になる。

が客席全体平均の音環境は大抵↑を下回るんで、そもそも舞台上でセーフで客席でアウトだったりがあるのだ。
更にってかなり条件が厳しくてスマンが、普段Clickを使わないアンサンブルだったら音源もClick不使用のが望ましい。

Drumレスのに後から叩くのは少々困難はあるが、実アンサンブルでは他にDrummerは居ない事が殆どなんだからよっと。
こっちがリズムをリードしても全く呼応してくんないのがリアルとは違っちまうが、稀に性格の悪い集団!?だとDrummerの云う事を誰も訊かないケースもあるからそんな想定で凌ごうや。

=又寝かす=

2023年8月 8日 (火)

音楽備忘録1453 ヘッドホンの音質について➍

今日は極限爆音下ではドンシャリが罪をテーマにお送りするが、これ本当は条件付きなのだ。
Drumの場合は耳許容音圧の、歌等の収録時は音程の都合があるのだ。

前者は遮音性能にも依るとは言え、苦しくなる時ゃ基本全周波数帯域で余裕が無い。
後者は概述の如く低音の大振幅は爆音化に依り、限られた空間の気圧を一時的に上げる!?為か実際より高い音程に誤聴されるってのだ。

んでここでの余裕とは破壊も勿論だが、その前段階に「耳で歪み出す」ってのがある。
歪み出すと同時に聴こえてる歪んで無い音も聴こえ難くなるのは楽器やMic等と同じで、聴き取りの悪化を防止するにはどの帯域であれギリギリセーフに収めとくしかない。

それに際し人耳は大抵中域の耐入力音圧が高目なんで、低域と高域が多少不足するのは我慢しなきゃなんないんすよ。
周波数特性がリニアで歪まぬ迄音量を下げられりゃ良いんだが、Drumって想像の遥かに上を行く程瞬間最大音圧がバカデカかったりするん。

一般人が普段耳にしてるのは多少なりとも距離が離れてんで、間空気緩和効果で半ば天然リミッタ処理済みのが聴こえてるんだ。
に対し奏者にはダイレクトに来てるんでヘッドホンから音を一瞬たりとも「聴こえなくならない」様にするには、非常識な爆音圧が必要になるのよ。

昔の俺みたくピークばっかデカくて平均音圧が低目な叩き方だと、そっちを改善すべきではあるけどさ。
けどどんなに上達したって他楽器の殆どよりピーキーなのは不変なんで、強いて言やピーク時だけ他が聴こえなくなるのを妥協でもせんと小さくは出来ないのだ。

そんな状況だと確かにドンシャリなHi-Fiとは縁が切れるが、皆の者悲嘆する前に良く考えるがよろし。
録音でHi-Fi且つ美麗なエレキのサウンド、Ampから直に聴いた時本当にドンシャリに聴こえてるのかねっと。

恐らくローエンドもハイエンドも録ったのより聴こえたりするだろうが、量的バランスでは中域が圧倒的に多いんじゃないかい?。
それって音量も含めた実音で良い加減にしてあるんで、録ったのを実音に満たない音量で再生するとそのままでは埋もれたり隠れたりしちゃうのよ。

そこで日常レベルの再生音量で大体同じバランスになる様調整してあって、それも今だとEQ主体だがそれ以前のはマイキングの工夫で近付けたりしてたんだ。
これはエレキに限らず殆どの楽器に同傾向があって、つまり本当は聴こえる以上にローやハイエンドがやたら大きくなってる方が一寸異常なんですわ。

と分かってても俺言い「処理済み音」にスッカリ飼い為されてるのもあって、俺を含む殆どの人は真実より少し盛った位のの方につい惹かれちゃうんだけどね。
だが超絶爆音で連続して受けるにはそれだと過刺激になって、過労や他部分の聴き取りを劣化させてるん。

何時間連続で超爆音に耐えられるか、試してご覧なはれ。
当初美麗と思ったのより、一見狭帯域で面白味の無いヤツの方が何倍も伸ばせるから。

つまりⅡで真性超絶爆音専用設計なら単に耐音圧が高いのみならず、音的にも耳への継続使用時間を極力延長してあるんだ。
例え他の特性に犠牲を払ってもで、超絶爆音の維持と耳破壊の防止に全集中させようとしたらね。

+つづく+

2023年8月 7日 (月)

音楽備忘録1452 低知名度アーティスト①

本項は実力より低知名度・低評価なアーティストを独断で紹介して、僅かでもその存在価値を認知促進するものであ~る。
あまり各人の好みに非貢献なのは覚悟の上で、例えば一番凄いのは誰とかには大いに影響があるんじゃないかな。

杜撰大王の独断とは言え上記の様な趣旨なので、趣味性オンリーのはここでは紹介しまへん。
さて筆者は妙にSouthern Rockなる物の評価が高いが、米風とかCountry味の強さよりも完成度と独自性に着眼しての事なのだ。

黒人系のにしても同様で、黒いからFunk好きなのでは無い。
アーティスト単位での非黒人FunkってぇとAverage White Band程度だが、曲やその一部単位でなら沢山ある。

たまたま感性が単純なアホだった故、音が面白きゃ○・つまんなきゃ✖に自然となっただけなん。
っと言ったってその部分に個人の趣味性が多少は反映するだろうから、独断としといてんだけどね。

それをここでは客観的切り口で論じてくとして、特徴と併せ長所・短所も晒して行こう。
これから紹介するのの共通事項としては曲の完成度や水準が先ず基準になってて、編曲や演奏だけが優れてるのは登場させないよ。

但し売れ線の歌物には限定してないから、親しみ易さのみで捉えてる人には筋違いになるかも知れない。
前置きはこの位で一番手は、随時過去述のAtlanta Rhythm Sectionだ。

独自の曲・和声・奏法もだがそれ以上に目立つのは、米南部の癖にかなり欧州的お洒落テイストも持ち合せてる処だ。
ローカル色を前面に出してる中では異色の存在で、俺自身当初彼等にはSouthern Rockの認識は皆無だった位。

戦略的には周りの逞しさに対抗して負け犬をテーマとしたのはあまり成功したとは言い難いが、そのお陰でロマンチックな曲を没にしないで済んでいる。
結果演れる曲がほぼ無尽蔵になってて、容姿は完全に田舎者なのに音はかなり都会的だったりする。

人的構成面での特異性としては楽曲事情も大いにあったんだろうが、メインボーカル専門が独立してる中ではコーラスとその要員が多目だった処だ。
特にDrummerが初代のRobert Nixの内は、自らハモりを付けてたのが多い上かなり作曲にも携っていた。

Guitarの2人Barry BaileyとJ.R. Cobbも後年は前者がほぼソリストになったが、完全なツインリードでは無いが完全に後の1人がリズムでも無かった。
ここがAerosmith等と近似で、Van HalenみたいなのもEaglesみたいなのも演れる点でバリエーションが豊富になる。

因みにVan Halenだって俺内では最高峰に位置してるが、聴きたくなる・聴ける頻度は上記事情から然程高くなくなっている。
ARS等の俺言い何でも屋系とVan Halenとの間が、差し詰めZEPやPupleかねえ。

所詮はお好み次第にしても楽曲水準や参考になる点が多いにも拘らず、異常な低評価となってる連中は掘り起こさんとね。
その要因の1つでもある演奏技術的側面を、次回は綴らせて頂くとしよう。

-つづく-

2023年8月 6日 (日)

音楽備忘録1451 代用出来るか否か➏

今度はCymbal等の金物類を行ってみるべが、これも比較的演奏依存度の高い代物だ。
又してもの古老語りになるが、オッサンが興味を持ち始めた時分には今程明確な用途分別なんて無かったんだよ。

古典作品では大抵今より少数のDrumsetが多かったのに、そこそこ色んな音が出せてたのは使い方の柔軟性が今より勝ってたのもあるんだ。
と言いつつ個人的には明確に相違が出てくれた方が好きなんで、あまり汎用性の高いCymbalを使って無いのは僭越ですがね。

只それは所望音色の確保を第一目的にした結果なだけで、Rideでは絶対Crashしない処かかなり頻繁に平気でゴーンと演っちゃてるんだ。
上記のRideってのはCymbalタイプの名称の方で、後者のCrashっつうのは奏法の事ざます。

ってまたぞろ少々ややこしくなって来たんで整理しとくと、RideだのCrashだのって類の名称は最適用途を示唆しただけの俗称に近いんだ。
元来の物理的名称にはサイズ・厚さと稀に表面処理等の記載があっただけで、古くはHi-Hatに用いるのすらそう呼ばれて無かったんだよ。

今やその名残は一部ブランドに微かにしか残って無いが、つまりは物と叩き方が全く別個だったのよ。
太鼓の場合は普通は「皮の何処か」を叩かなきゃなんないからそこ迄の自由は無いが、金物系はホントに何処をどう叩こうと無制限だったし本質は今だって変わってないん。

って事って代替も主軸にすべきはサイズと厚みで、私的には厚み不足で過去には苦しんだのが多かった。
今でもPaper Thin Crashに憧れはあるが、どっちかったら薄いのばっかだと困るかねえ。

頻繁に演ると草臥れるからあまりハンドミュートはしてないものの、延び過ぎる分には止めちゃえば良い。
のがサッサと鳴り止んじまう方は、ロールして誤魔化すしか無いんでね。

加えてCymbalって極端なOn Micにすると、アタック音が突出するからその分余韻が引っ込むんだ。(太鼓や他楽器にだって同じ傾向はあるものの程度が段違い)
それの過去に半失敗が1つあって、曲想に対してCrashが「瞬間のアタックだけ」になっちゃっておかしかったのが…。

その頃に上記の知識は無く時間制限も厳しかったんで諦めるしか無かったけど、もう少し厚みのあるのを探しもしなかったのはちょっち後悔してますわ。
そりゃあドンズバのをドンズバに叩けるのが何よりだけど、金物類だと普通はその場でだけ音程を上げ下げしてとか出来ないからねえ。

曲毎に最適なのをとなると演る曲次第じゃ無数のCymbalが必要になるしで、その意味では金物類は代用率王とも看做せるっす。
基本形としてお気に入りで揃えるのは何等無問題だが、この様な特殊性を孕んでるから他のよりも柔軟思考が必要なんじゃないかな。

どれだけ許容出来るかが全てなんだと思うが、私的には名より実を取って頂きたいものだ。
っつう訳で次回は過去述とは、違う面での代替の判断基準に言及しときま。

=つづく=

2023年8月 5日 (土)

音楽備忘録1450 杜撰大王式バスドラ安定方法➍

本項全体の補遺と技の精度の話しの残りで、延長戦に突入だ。
だば早速補遺からだがそれは録音と打込み等についてで、記事カテゴリーにずっと入ってたのに言及が無かったのについて。

凄くダイレクトに吐露すりゃ入り切らなくなっただけだが、別面でタイミングを図ってたのもあったんだ。
録音については生耳だけで分かり難かったら録って聴けなんだけど、擬似Band利用に限っちゃあまり常時録り聴きするのはお勧めじゃねえんすよ。

その意図はリアルタイム能力を優先的に高めて欲しいのと、今時ゃ完成形の録音作品では加工度高目でかなり生耳と乖離が出て来たからだす。
バスドラにはそれ用Micが構えられてるのが控え目に言って95%以上(もっとかな?)となとると、生で聴こえないのを聴こえる様にするのだっていとも簡単楽勝だ。

つまり録音なら平気で生だと全然駄目って場合がある様になったんで、技の精度を必要なだけ上げるのに多分そんなのじゃ足りないだろうっての。
因みにこの項では技は足脚Double限定で話してるが、生でも録音でもOKにならないと中途半端じゃ使い辛くてしょうがないんじゃないかな。

さて一旦打込みの方へ行っとくと、音楽の都合≒聴感最優先にしとかないと思わぬ箇所でマスクされてたりするのよね。
俺現用の古典チープソフトでは音量を限界迄上げても駄目な時があって、現代平均レベルなら恐らくそこ迄酷くはならんと思うけどさ。

万一これが起きたら聴こえる様になる迄、他を全部下げるなり何なりしなきゃなんなくなるからね。
そんな際はうわぁついてねえわとは思うものの、狙った通りにするには地道に頑張るしかない。

ほんでもしそれが人力で演れちゃう様なら一発解決する訳で、それにはマージンも必要なんすわ。
音の(アンサンブル)巡り合わせがたまたま悪いと、普段の倍頑張っても足りるかどうか分からない。

っと言ってもこっちにも限界はあるんで最後は他パートにご遠慮願うしかないが、単打の時とほぼ同程度位は随時加減が出来た方が良いんだ。
俺の場合自身の研鑚不足もあるが足首主導系では、Speedkingと云うペダルがかなり助力になってんだ。

バスドラでペダルを介する以上は、奏法マッチ度も全く無視出来ねんです。
録音のバスドラトラックで2つ踏んでるのが分かるだけで良きゃ別も、生耳やアンサンブル内で大体聴こえる様にするには足首踏み想定の殆ど無いペダルじゃ流石に厳しいよ。

私的には足首踏み専用で脚踏みでも途端に壊れたりはしない程度、のが足首主導主体の人には本来は必要だと思うな。
どっこい巷の現状は足首踏みに不向きなペダルが主流でいて、奏者の方はSlideより足首主導の方が主流なんだから皆無理な相談をしようとしてんのよ。

=つづく=

2023年8月 4日 (金)

音楽備忘録1449 ヘッドホンの音質について➌

音量次第で音質が違って聴こえるのは何もヘッドホンだけじゃないが、普通誰か他の人と一緒に被ったり出来ないのが問題をややこしくしている。
そこで今回は爆音っても実際どの位非常識なのが要求されるのか、楽器毎に記してこう。

貧素人若しくは末端プロだったりすると、音源から離れて別ブースで録音に携わるのは厳しい。
だが貧なら超爆音Amp等は滅多に持って無いから、やはり一番厳しいのはDrumsetだ。

超爆音Ampっつうのはそもそも遠距離仕様でもあるし、だいいち歪ませGuitarでは盛大にハウっちまうから録り処では無くなる。
それ以上にストンプの普及率が凄いからBassのLine録りと共に、俺的には好ましくないが最早電子楽器に近い扱いの所が多いだろう。

そんな環境変化から爆音系生楽器だけが言わば取り残されてて、その分本当にニーズに合致したヘッドホンが減ってしまったのが実状なのだ。
特にアベレージ音量の大きいDrummerにとっちゃ、選択肢なんて幾らも無くなっちゃってるんすよ。

で兎も角聴こえるのと耳もヘッドホンも飛ばないのが最低条件で、その為には現況では音色と重さと装着感の悪さ等を従とするしかないんざます。
この際非常に重要なのが「音質が硬過ぎない」点で、コレ杜撰大王の趣味成分等完全皆無で連続爆音に堪えるには必須条件なのだ。

精神的にも勿論の事極限状態では神経に与えるストレス、これが心身両面を守るには必定。
しかも一般的なスピーカ聴取と違って、発音体から受容体迄の距離が断然近い。

から拙ブログではお馴染み間の空気に依る緩和効果も微小になるんで、最悪気分が許しても肉体が破壊される恐れがあるんすよ。
こればっかりは悪い事ぁ言わねえから、老害の実体験に基づく進言を訊いとくれ。

最高で数日間インターバル30分弱で爆音を浴びたが、幸運にも健康は辛うじて害さずも流石にキツかったわよ。
その際最低必要限の冷静さを保つべく、色々と工夫したり試したりしたんだ。
 ①多少無理してでも音量を下げる
 ②なるべくヘッドホンを避けスピーカを使う
 ③は①②を諦め音質や音色で補う
大略この3つでね。

その結果①は却ってターゲットの聴き取りで苦労し、②では分離度悪化でやはり聴き取り負担が増加してトータル疲労の軽減には役立たなかった。
効果の予兆が見えたのが③で、当初は意図的に「聴こえ過ぎる低・高音」を抑制すると一寸マシになってん。

してこの「聴こえ過ぎる」ってぇのは、当時はまだ本当の爆音専用設計のヘッドホンを持って無かったからなんだ。
設計想定常用音圧よりデカい領域で駆動してたから、趣味的には好ましかったが実際よりドンシャリになり過ぎてたん。

+つづく+

2023年8月 3日 (木)

音楽備忘録1448 音環境の変遷⑦

最近つとに政治色が濃くなるのはRockの古典スタイル、反体制だからじゃねえんだ。
かつては与党が与党である為の野党の存在、善良市民が善良である為のヤクザの存在を認めてたのを否定したからだよ。

ゲームと現実は違うからあんまり酷いのだと困るけど、ライバルの存在を大事にしないと残った方も価値が薄れるん。
世の中では定量的に判別可能な物の方が遥かに少ないんで、比較対象がゼロになると長所も欠点も良く分からなくなるんだよ。

音楽を売上額や販量で分別して駄目って事ぁ無いが、現行の単細胞分別には色々重要素が欠落してんだ。
自動車と限らずいや音楽や絵画みたいなの
こそ用途が無限だから、「その土俵でどれだけ評価されたか」に着目しないと全く実効性が無いんだわ。

これは音楽聴取目的の再生装置なら更により一層で、マイナーなオーディオメーカを一掃したのは不味かったんだ。
事の発端は大手量販メーカが身の程わきまえず寡占しようとした事で、以前は棲み分けしてたからラインナップが充実してたんだけどなぁ。

最初は棲み分け次段階では強制下請けと来て、下請けに払うの嫌ってとうとう単一化させやがった。
に関しては例の師匠社長の経営の悪さが主因も、実際その様を見せつけられたからね。

一寸ここで考えてみて欲しいのが資本主義と言い乍ら、単一化させたんじゃ独裁共産主義とやってる事が一緒になっちまってる処。
今劣化本邦じゃ中国を揶揄する人が少なくないが、そんな非民主主義の資本主義を殆ど世界初で大々的にやっちまったのは30年前位の日本なんすよ。

日本があんな馬鹿な真似しなかったら相手は基本パクリオンリーなんで、現在とは全然別の世界地図になってたかも知れねんだ。
そんな中唯一の成果の頑なに戦争を回避してた点すらいよいよ怪しくなって来たのは、結局は民度や文化程度を経済に見合うレベル迄押し上げられなかったからだろう。

教育の不備その他俺言い「与えられし物」に期待出来なくとも、色々なデザインや音色(特に柔らかさ)等は影響は受けつつも自由になる筈だ。
改めて語っとくが杜撰大王の’70年代好きは当時からの事で、現時点迄では単純に他より色・音・デザイン等が最も優れてると感じただけなんだ。

今日本のそれを顧みると色んな製作技術が向上して、それ迄作りたくても作れなかったのが可能化したからじゃないかな。
そんな状況下で相変らず民度や文化程度は低かっても、デザイナーが夢見て欲出して最大限に張り切っちゃったからだと思うんだ。

このデザイナーには音響や音楽の製作者も含まれてて、昨今はそんな自負が欠落してるんじゃないのかな。
音楽って他の仕事に比べ直接的に作用させられないからこそ、背景環境つまりムード作りが最重要だと思うんだけどな。

>完<

2023年8月 2日 (水)

音楽備忘録1447 代用出来るか否か➎

続いては恐らく代替では最有力のパーカッション行きますが、これは無限の可能性があるんで試すの自体が最早楽しいざんす。
例に依って大して本格的に学びもせずに語るのは何だが、パーカッションの特徴って結構奏法依存度が高いんだ。

当然本物の方が勝ってる部分は多いんだが、見よう見真似程度でも奏法を知らないとかなり無効化しちゃうんすよ。
近年ではこの事実が何故か隠蔽気味だが、かつてはセサミストリートの番組内とかBuddy Richの有名なスティックトリック等で気付いた人がそこそこ居たんだがねえ。

わ兎も角少々乱暴比喩すればトライアングルは鉄棒どうしの衝突音、ウッドブロックとかは木片同士の衝突音でしか所詮は無いのだな。
だから前者は鉄筋の組立て現場で・後者は木造住宅の建築現場で、近似な音が…と迄は流石に滅多に行かないけどさ。

黎明期のチープなサンプラーの音よりゃ、そんなのの方がまだ近かったのも事実で御在居。
んでその証拠には不充分かも知れんけど、実際に昔カウベルの代用で直径30cm位のアルミ鍋を録音に使った事があってん。

杜撰大王ですから悪ノリも全開だったのは否定せんが、そもそもの理由は所望ピッチのカウベルが入手不可だったからなんだ。
当時だってDrummerの従兄が居たから借りれなくは無かったんだが、彼が持ってたのはこっちの好みのより遥かにハイピッチのでさ。

それだと俺の個人スタイルに抵触しちまうんで、少しはどうしたもんかと逡巡したんだ。
今でこそ従兄も中ピッチのを追加購入したから借用可になったけど、当時は色々けし掛けてもローピッチのなんて買う兆候が皆無だったからねえ。(いやいや他力本願過ぎるだろ💦)

常に貧な俺にとっちゃ当面の対策!?として、代案の確立は結構死活問題だったんだ。
その後だいぶ経ってからは純粋なお楽しみ要素のが主体なったが、鋼棒の切れ端から半壊安物Bongoとか録音では色々使ってるよ。

わ兎も角Ⅱで音色や音程以外の理由での代用も案外有用で、それは物次第では収音が大変なのもあるからなんだ。
音量過多若しくは過小等、その時の録音環境とフィットしないのも出て来るんよ。

メインジャンルがLatinのオケとかだったら起らんけど、普段小編成のポピュラー系は太鼓以外は歌唱最大音量に堪え得れば何とか録れちゃうかんね。
私的には太鼓は機械時代がそこそこの期間あったが、そうなると生音収音用のMicだって性能や本数が限られてたりするじゃん。

そすと折角モノホン持って来ても上手く拾えない時も出て来て、散々腐心して本物で行くより却ってバッタもんの方が上手く録れたりするんすよ。
なので最適解を発見するセンスこそが、最良の結果を得る全てなんだわ。

勿論全て本物(奏力含む)でちゃんと拾えりゃ、それに越した事は無いがね。
気にし出すとパーカッションって凄く色々あるんで、その全部を録り迄含めて網羅しようとするとかなり大変なのよ。

=つづく=

2023年8月 1日 (火)

音楽備忘録1446 杜撰大王式バスドラ安定方法➌

さてこの目的での俺言い擬似Bandの詳細へ進むが、俺現況では「バランスする筈の楽器群音量」をデフォにしてるんだ。
具体的には楽器等を過去組合せ例ほぼそのままにやってて、実際には最大音量は必ずしも出して無かったかも知れないけどさ。

PA非常用の当時普段はお互いに譲歩してても、テンションMaxになったらワイルドなRockerは出せるだけ出した者も少なくな
かったろう。
そんなんになってもギリギリバランスしてくれる組合せが、王道となった訳っすよ。

実際宅のもかつては貸スタジオや他人のレコーディングもしてたんで、それに配慮して誰がどう使っても大抵は破綻しない組合せにしてあったんだ。(実は偶然なっただけとの説もあるが💦)
俺様の処に比べりゃ従兄宅のは石の紛いもんで大したのじゃないが(スンズレイ)、Livehouse営業時の流用が殆どだから大昔の安貸スタジオみたいに酷いバランスにはなってない。

尤も従兄は太鼓だけ例外で他の爆音には耐性が低いんで、生徒には未だしも自身は擬似Bandを殆ど実施してないみたいだ。
それで俺的には余計に足の音量バラ付きに悩まされた気もするが、そもそも彼は足下手だったんでどっちのせいかはハッキリしない。

但し苦手×やってない≒音量の安定度が低いのは確かで、っても手下手の俺がBackbeatのSnare以外練習に無頓着なんだから他人の事言ってらんないんだけどね。
んで戻るがそう云う趣旨なので、DrumはDrummer耳で辛うじて聴こえる位に周りを大きくしとくんでやんす。

尤もこれも狭宅の狭室での話しなんで、もっと広けりゃ違って来る可能性があるけどね。
けれど色んな状況下でマスクされないって意図は、何れの場合でも完全無効化する事はあるまい。

そしてここからそのニーズにも少し触れとくと、作曲もしてるとかローテク或はシンプルな演奏スタイルの人にはかなり重要だと思われる。
俺の場合全部に該当するもそもそもは足にしか魅力が無かったからだが、出来ても手で色々入れると歌の邪魔になるからなんてケースにはほぼ死活案件も同然なんだ。

それで今更想い出したのが作曲家としてのAl Jackson.Jrで、Al Greenの初期Hitは共作にしたって当時かなり売れたし名曲として定着してる。
因みにリアルタイム私体験では最初期に出逢ったのがあのLet’s Stay Togetherで次がLook What You Done for Meだったが、シングルカットされたどっちにも
絡んでたのは要チェックやでぇ。

なるべく曲だけに忖度して奏者の個性を犠牲にした場合、ポピュラー系歌物で融通が利くのはバスドラやHi-Hat位なのだ。
のでレジェンド達の様にグルーヴだけで個性が打出せるなら未だしも、凡人にとっちゃ貴重な個性露出可能ポイントなんすよ。

のでⅡで論理的では無く音楽的意味合いで、こんなのに使われる小技の精度には一種の裏があるねんな。
音量が○~□dBに収まってるとかじゃなくて、聴感上で常時大体同じ割合で聴こえるっつう条件みたいなのがね。

=つづく、かも=

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