« 音楽備忘録1435 代用出来るか否か➋ | トップページ | 50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊳[1437] »

2023年7月22日 (土)

音楽備忘録1436 音環境の変遷④

さて雑音が低減すれば聴取必要最低音量も昔より小さくて済むが、それは単に聴き取れるならなんざます。
今劣化本邦では久々の鶏玉子話しで歌声すら平均値が小さくなってるから、伴奏だって音楽全体だって小音量で聴けるって?。

ってつい思い込んでる人も居るだろうけど、無駄爆音が不要になったとかPianissimoが聴き取れる為の静寂だった筈なんよ。
特殊用途やジャンルを除いては’70年頃の音圧で既に大体足りてて、けれどすぐに歪みっぽくなったり周囲が喧しくて一寸上げたら更に険しい音色になったりしてたからそれに困ってたんだ。

けれどリスニングと称する状況では昔の方が平均音量は高く、只音色が今みたいに不要にキツく無かったからあまり知られてない気付けない人が多いみたいだ。
今劣化本邦のポピュラー系では高密度が大流行中だが、昔の理想は真逆だったん。

何せ実音より遥かに狭隘なダイナミックレンジだったから、一部の強コンプはAMラジオのシミュレーションみたいなもんでしかなかったんだ。
今なら最低でもmp3が基準だから昔のFM放送位でも少しはLo-Fiが演出可能だが、AMラジオとかアマチュア無線や果ては電池駆動メガホン位迄落さないと当時は明確な差別化が図れなかったん。

だがオーディオ以外各システム毎の基本的音質に未だ大差は無く、要するに普段耳にする頻度が稀になったからあんなのでつい喜んじゃってんじゃね。
良い方が増えただけで依然悪い音質のも残存してるんで、わざとじゃない限り落すなんてアホちゃうかいっての。

これも残念な文化程度状況とリンクしてて機器性能は上がったが、庶民の耳レベルが向上しない処か下手すりゃ劣化してんだろうな。
その根源は幼児の音楽教育にあると思え、ガキだからこれ位で充分なんて舐め切った対応してっからだ。

その時期人は知能的には殆ど未開発でも感性的には大変豊かなんで、極力最高峰のモノホンを先ず聴かせてやらんとイカンのだ。(万人に必要な基礎的英才教育か)
それを原体験しとくと後で何か聴かされた際、「確かもっと○○な感じだった」等と少し違えば瞬時に察知可能になる。

一般的にはClassicオケの楽器よりかつては童謡が先だったろうが、それよりアニソンの音質等が大変重要な鍵を握ってるんよ。
上記前者は教育現場でのだが教育は何も幼稚園・保育園や学校に限らず、後者の場合「大人から勝手に与えられた物」では無く大抵は初期段階の「自分で選んだ物」だからね。

かつてポケモンで強く発光する画面だとかにはクレーム付けた癖に、行き過ぎた残虐シーンもだが音や音楽の方には無頓着って視覚だけしか気にして無いんだね。
それも表面的な見た目重視で、現代の大人にはマッチしてるか知らんけど。

幼児の初期段階には流行なんて無関係で、唯々興味の湧いた対象が全てなんざます。
何処に目を付けるか耳を向けるか全く決まって無いんだから、全体にそれ相当の配慮が必要なんだよなぁ。

かと言ってこの少子化では商業的に旨味に乏しいんで、直接的に要望するには難がある。
けれどそもそも世間全体が音色にもう少し拘りがあったなら、ある程度こんなのは自然と解消してるかも知れないんだよね。

>つづく<

« 音楽備忘録1435 代用出来るか否か➋ | トップページ | 50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊳[1437] »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

スピーカ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録1435 代用出来るか否か➋ | トップページ | 50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊳[1437] »

フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ