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2023年7月30日 (日)

音楽備忘録1444 音環境の変遷⑥

今劣化本邦の「敗因」は先の大戦に負けたのもあろうが、中途半端にリッチになってそこから衰退したからかも知れない。
特に上級国民様の文化程度が上がるはおろか低下したのが最悪で、政治・経済とともに世界から見れば真に不可解な中途半端になってるよ。

今回はそれを真空管の製造中止とささやかな再開で示してくが、かつてはそこそこ世界に通用したブランドが日本にはあったんだ。
今更それを持出すのは世界の何処にでもスキルがあった訳じゃなく、要するに当座の経済と云う「甘い言葉」に負けて技術流出と伝承に失敗したんすよ。

恐らくその移転先に中国があると思われ、年寄りタイムで少し昔だと中国にはそんな技術も商売も皆無だったん。
近年では当時の川崎重工が新幹線の件でやらかしたのも酷かったが、自分が不要になったからって拙速に他人にやっちゃうのはこの国の悪癖だな。

国内では条件面で合意に至らなかったか知らんが、未来永劫不要になるか迄そんなにすぐに分かるかってんでい。
狭い日本そんなに何でもとっとけやしないが、自然と生えて来る木とは違うんだからさ。

近年では半導体メーカやLCD迄売却の嵐で、それで最も被害を被るのが表現なんすよ。
日本って世界比だと「薄味の魅力」が売りだと思うんだが、それには繊細微妙な味付けが不可避だ。

にも拘わらずそれが可能な素子の自前が無くなれば、海外の大雑把なのでなんとかしなきゃならなくなる。
すると少なくとも「やり難くなった」のは確実で、初見では目立たないが地味系の魅力発揮に困窮するん。

今振り返ると高度成長期の国産自動車に、現行GTRみたいな世界最速称号を持つのなんて全然無かったよ。
なのに販量が多かったっつうのは、No.2以降のだけどどれも売れてたって事なんだ。

あのFerrari擁するイタリアは国としての経済は四苦八苦で、量が売れなくなったからせめてブランド価値だけでもってのも分ん無かないけどさ。
実際下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式オンリーってんじゃ一寸情けないが、それが概所持個性である以上大きくシフトするのは無理に等しかったんだよ。

結果値段の割には得なレクサス程度が関の山で、ハイエンドを猛指向した処で成果はGTRだけやんけ。
でそのイタリア経済では不評な反面、デザインやアパレルでは相変らず好調を維持してんのよね。

料理でも世界での席巻度は中華や和食に勝るとも劣らず、資本主義が主流だからってそう云う真の文化価値を見落しちゃ駄目なんだ。
そんな流れを反省したでも無かろうが、今頃になってNutubeなんてのを出す位なら球技術を手放さなきゃ良かったんじゃね。

↑は球でも蛍光表示管の派生形だが、亜流の球(かつては大本命)つまりTVのブラウン管技術とかも製造機器諸共全部売っぱらったかんね。
蛍光管表示のだけがたまたま残存してたのを魔用したのは秀逸だが、他の各1つづつだけでも残存してたら或はもう少し安く作れたんじゃないかな。

>つづく<

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