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2023年7月12日 (水)

音楽備忘録1426 歌のコーラス⑩

さて前回とはうって変わって、今回は所謂「ハモり」の音程面をプチ深掘りしちゃいまし。
なんて実際は今頃になって平均律と純正律の説明不足が心配になっただけだが、是迄とは少し違う観点から説明させて頂きやしょう。

コーラスは理論は準備段階迄・実践は感覚でと吠えて来たが、譜面を見乍ら歌うClassic系のコーラスはどうなのよってなっちゃうわな。
先に回答を記すと彼彼女等も「ハモりは感覚」で演ってて、譜面は曲構成や音程ラインの補助としてしか使ってないん。(充分な練習後にはですが💦)

正味な話し出鱈目なポンコツ合唱団ではどうか知らんが、マトモなのだったらそうしなきゃあの美麗で調和の取れた響きは得られませんの

イメージ的に複雑な譜面を凝視したりしてるのがClassic系では際立つが、実際は見るよりどう巧く料理してやろうかと考え込んでるとかの姿なんだ。

所謂「初見が利く」って特殊才能の持ち主だと、その時点で70%以上とかの完成度が出せるけどね。
譜読みに対して凡才の人は訓練を幾ら積んでも、完全無記憶では完成度なんて到底目指せないんざます。

寧ろ自分の苦手箇所へ関するのに全集中したりする為に、一時的に記憶を譜面に預けるってな感じなんじゃないかな。
自身は正規に譜面を使って奏でた事は無い…って杜撰だけど、音楽って所詮は耳加減での手加減しか最適解は導き出せないんだ。

この辺りがとってもお利口!?なAI等の導入を阻んでる処で、大昔述「Bass等の低音程が場所や条件次第で実際高くとか低く聴こえる」が机上では無かったのが実際地上じゃ起きちゃうんだ。
それが例えば記録に残さないLiveだったら、観客席の平均値で最もハモる様にしないとお客さんガッカリあるね。

録ったのを売るのが主目的だと、邪道だが「録れた方の」へ忖度するケースもあるけどさ。
又俺自身は普段幾らも気にならんししてないが、通常の打込みでは純正律のハモりが出来ない分魅力を感じてない可能性はある。

ではその筋のヲタ氏はどうして凌いでるんだってば、何と1音毎に音程をマクロ調節してるんだってよ。
氏曰く「楽器が弾けないからの打込み」なんで、学びは全て人力の名演奏に絞ってるんだと。

楽曲はオリジナルなんで完全な再現と迄は言えないが、「弾けたらこう弾く」を限りなく追及してるんだそうだ。
現況ではボカロの性能に不満足か歌物は出て来て無い様だが、歌える人のリアルタイム感覚と同じ様にきっと微調整を延々やって追及するんだろうな。

っても↑は楽器でさえ気の遠くなる様な苦行なんで、肉体が感覚にリンクさせられたらそうしないと中々完成しませんがな。
因みにより商業チックな打込みフルオケでは一々全部は手を入れてられんが、マトモな作品のマトモな作者だったら正規音程で打込んどいてもどうにもならない箇所位は必ず修正を入れてるさね。

-つづく-

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