音楽備忘録1445 ヘッドホンの音質について➋
さて音量次第で音質が変るについて、どんな場合があり得るのか今日は探ろう。
そんなの駆動音量とか能率が違うからってそれもあるが、見落とし易くそれでいて意外に影響の大きいのが他に盛り沢山なのだ。
先ず人側外的には個人差があって、耳の大きさ・形状・耳穴の口径・耳穴長…と1つ1つの差はあまり大きく無くても枚挙に暇がない。
そこへ輪を掛けて内的個人差が物理的には神経関係、情緒的には例えば緑も大枠では青と言う人言わない人等無限にあると言って良い。
そしてそれ等の相違を外部から確認可能なのってば、明確なのは年寄りにモスキート音が聴こえない等程度でしかない。
それって想像を絶する自己申告オンリーの世界ってなもんで、余程訓練を積まないとおぼろげな共通事項さえ深層では共有出来てねんだわよ。
っても分からないばっか言ってても埒が明かないから、どういう事象があり得るかを知る処からスタートするんざます。
その一端が↑比喩みたいな「緑も青」で、実際緑は赤よりは青の方がまだ近いでしょ。
そんなのが音量にもあって単に爆音つっても、実に色んな音量があるんですわ。
その極致は何も分からんがギリギリ堪えられるってので、限界に近付く程音色も音質もヘッタクレも無くなってく。
そこから幾らか小さくして僅かでも余裕が出て来ると、段々色々な情報が明るみになって来やす。
但しこの段階ではまだ正確に全貌を捉えるには遥かに至らず、けれど常音量では気にならなかったり堪えられた欠点が鋭敏化して耳を襲って来るので御座居ます。
慣れにも依るんだけどこの領域が、私体験では爆音の影に埋もれてる雑音や異音等は最も検知し易い。
非不純成分の方は一定時間以上ストレスレスで聴ける程度に、そこから更に音量低下させた位にしないと少なくとも心理的平静維持が難しい。
どちらの音量も非音楽者にとっちゃ俺言い暴力音なんで、簡単に慣れられるもんじゃないのが難点だ。
因みに私体験感では一般的に自担当楽器とか専門ジャンルのには強く、それ以外のには弱いって傾向がある。
音響屋・録音屋兼業の俺でさえ、強いて云や管楽器系統だけ若干耐性が弱い気がするな。
それが恐らくDrummerヘッドホンでも意見が割れる一因で、しかし私的にはアベレージ音量が最大級のを基準にしとくのがお勧めだ。
人間の特に芸術なんかを扱ってる奴は気紛れ度最高峰なんで、現況の最大音量で良かったからって将来何時それ以上の爆音を出すか分からんのだよ君ぃ。
それが近頃従兄がTwitterでベストチョイスをVic Firth SIH2から、概所持のDIRECT SOUNDのへ寝返った原因だ。
従兄は流石最初からなんて持上げて貰ってるが、本人にしてみりゃ唯単に他のだと聴こえない箇所が出ただけに過ぎない。
音色・外装その他大して好みじゃなかったが、聴こえなくなるんじゃどうしようもないからね。
+つづく+
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