50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉚[1405]
唐突に先祖返り記事の続きを出すが、今回は従兄が理解に苦しんだ箇所の解明を受けてだす。
そう云う趣旨なので緊急と言いつつ、年寄りの反応の鈍さがタイムラグの酷さに繋がる杜撰大王であった…。
さて導入はたいがいにとっとと本題へ進めるが、それはズバリ「椅子の高さ」だ。
俺としては体感の演り易さ都合で、今の標準より自然と高目になっただけだったんだ。
しかも自宅では「面倒だから固定」してるものの従兄宅訪問時等は、その日その時の演り易さで結構変動があるんだ。
冒頭の通り自意識内では天然発祥でしか無いんだが、その更に源には「手が楽になる」のと「膝の蹴り出し動作の都合」があったん。
これに纏わり今更想い出したのが大昔椅子低の当時、フットボードの傾斜をかなり気にしてたのを。
純Slide奏法ってのは演ってる間は足は空中にあるんで、傾斜が強い程し易いんよ。
ってったって30°とか45°以上にしたらどうか分からんが、先ずそこ迄急峻には出来ないからねえ。
で1行前の空中との関わりは、要するに「カカトがつっかえ」たらSlide出来なくなるからなんだ。
この変化はスピキン自体はフットボードの傾斜が強い方なので(だから初対面時からいきなりSlide奏法になったのかも)、凡そ30年のブランク中に足首の柔軟性が低下したのかも知れない。
のに加え昔は椅子の平均高さが今より高かったのもあろうが、色々試すと蹴り出し動作をするのに爪先を意識して下げとくのは一寸辛い。
只でさえ膝の蹴り出しには意識的な力が要るのに、その上クラシックバレエみたいに爪先をピンと伸ばしとくのは体操選手並の技術を要求されるがな。
蹴り出しとフットボードに接触するタイミングのみに集中したいと、足首その他はなるべく無意識下に置いときたい。
その延長に裸足デフォってぇのがあり自身足裏とフットボードの摩擦係数の他、何か履いてるとその都度カカトの厚みとか高さに左右されての調整が面倒臭くなったっつうのがあったん。
前者に対してはグリップ力の大巾な変動が、両者に対して一々角度その他が一定にさせられなくなるのを嫌ってたっつう訳。
これ等の諸問題が裸足は本業Drummerだったら相応しい履物を用意してて解消するとして、足首角度を各自のニュートラルにフィットさせるには大抵従前より椅子高さを高めるのが有効なんすわ。
そうなるのはDoubleでも足首主導のと単打系であれば、1打後はカカトがフットボードに着陸して何の問題も無いからね。
寧ろ人次第じゃそうなってくれた方が安定度が上がりそうで、だから単打踏みや足首主導に慣れてると敢えてその状態を崩さなきゃなんなくて当初は違和感が凄いでせう。
しかしかかし「その常識」が実は偏寄したものでして、実は「足に汎用な椅子高さ」ではなかったんすよ。
今劣化本邦じゃ自身のメインジャンルに合せたセッティングにするのが常識だが、他のジャンルに完全非対応な程そうしてるのが愚かなんすわ。
実際のアンサンブルで色んな曲を扱うと全体としてはRockのままでも、「DrumだけJazz」にするとかそう云うニーズが結構ひょっこり出て来るやんか。
各自のスタイルってのもあれど、わざわざ自ら対応ジャンル巾を狭める事は無いんじゃね。
ってったって慣れて来る迄は本当にこんな高くて大丈夫かよ、出来る様になるのかよとかなり不安に陥るのは分かりやすが。
-つづく-
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