音楽備忘録1387 ノリを育む方法⓫
さて自分の感覚主導をマスターしたらいよいよノリ自体へ進める事となるが、それには多くの場合で直接的に比べる対象が必要だ。
稀には単独でも分かるケースもあるが、是又随時頻吠えの如く音楽の真髄たる比較芸術の言わば典型だからなんよ。
それを実感し易い現象として従前は一番重かったのに、合奏メンバーが変わったら一番軽かったなんてのがある。
その際特段望んで無くて皆から重いと言われてた人なら、驚いたり戸惑ったりしそうだ。
或は最重を標榜してたとして狭隘な人的アンサンブル経験しか無いと、対応し切れなくなってこんな筈じゃなかったのにとかさ。
のでどんなノリを求めてるか以前に、少しはノリの制御力が先ず誰にでも必要なんざます。
アナタの俺言い「地ノリ」が偶然ニュートラルに近きゃ不要かも知れないが、癖が強めだったら他と足並みを揃えるのにはね。
その優先度は地ノリの強制矯正よりお勧め且つ遥かに上回ってて、癖強は不便な時も少なくないが重要な個性でもあるんですよ。
ニュートラルで良いんなら打込みで多くが代用可能で、問題なのはその個性を活かすスキルなんだわ。
それが個性次第で色々異なるから、今劣化本邦なんかじゃ同調圧力に負け易いのかな。
それと従前は取り立てて重いとか軽いと他人から言われて無くても、たまたま合奏者のノリに偏りがあったなんて事も少なくないん。
のでⅡで現状如何に関わらず、全く重くも軽くも出来ないんじゃ何かと困るん不便なのだ。
その訓練で要るのが何等かのリズムガイドと録音で、唯ひたすら奏で乍ら合せるだけじゃ幾らやったって駄目なん。
これはガイドを使う使わないを並行してやってくのと同様で、聴く方も奏で乍らと自分の演奏でも聴くだけの両方を同時進行させるのが良いん。
そうすれば奏者と聴き専の立場の差も少しは埋めてくれるし、我々奏者としては各自の「演り乍らだと○□に聴こえ易い」なんてな傾向が判明するんすよ。
その詳細は長くなるから次回送りにするとして、その前にもう1つコツみたいなのがあるねん。
それはリズムガイドにはなるべく「無機質じゃないの」を選ぶ事で、露骨に相手は機械だぞと意識しちゃうと人間と演る時とはこっち自身が知らん間に別人に化けちゃってたりするからだ。
いやらしい中間管理職の奴が上と下では評価が正反対…と迄は行かなくても、それでは個人練習するのに常時誰か練習相手が必要になったりしちまうで。
のでⅢで少々稚拙な発想だが今は△ちゃんと合奏してるとか、所詮は想い込みでもそれ位の心境になり得る環境が欲しいんよ。
無論究極的にはリアルじゃ無きゃ分かんない部分が残っちゃうが、だからって相手が完全固定と思っちゃえば対応力不足になっちまう。
>つづく<
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