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2023年6月24日 (土)

音楽備忘録1408 適切な音楽の評価方法⑭

ムードっつう事になると真空管のサウンドが外せなくなる…、って石のでも一部には独特の良さを持ってるのもあるんだけどさ。
どんな鈍感さんにでも一聴瞭然の差となると、原始的な回路方式の真空管のが分り易いん。

若い世代には大変スマナイが、’70年代以前の普及音響機器じゃないと↑の性質がハッキリしないんだ。
若い処か今に至っては還暦位の人ですら古物に無縁だと忘却の彼方となってそうで、たまたま俺は旧実家のを温存しといたから再確認が取れた位で…。

先にどの程度の差があったか記しとくと珍しく一切の誇張無しに、Guitar Ampなら現代玩具レベルのとリアルビンテージ以上でしたよ。
俺自身過去の印象に客観的自信が持ててなく、半分かそこらは憧憬かもと思ってたんだけどね。

実際何十年振りで耳にしてみたら、いや驚いた記憶を遥かに凌駕する違いがありやしたぜ。
それに比べたら近年現代はディテールの再現性とかだけで、音楽をこんなにも「非魅力的なもの」にしていたとはねえって。

具体的には実際聴いて貰うのが最善もブログじゃそうも行かないんで、言語化可能な範囲で綴らせてちょ。
全体と高域も然る事乍ら最大差は「低域の深さ」で、レンジはちっとも広くないがこれが楽曲にもたらしてる影響が絶大なんだ。

比喩るなら古典安球以外のは単なる発振音で、今回主役の座にあるヤツのは銘楽器の低音って位まるっきり違ったんだよ。
薄々はこれに気付いてたからこそ、Bassだって球じゃないととはずっと思ってたんだがね。

もう少しこの相違を掘っとくと2次元対3次元的な差があって、生耳でのリアル低音には残響成分が大抵は豊富になっちゃってるじゃん。
この残響っつな所謂エコーの類に非ず、スピーカは眼前にしかないのにそれ以外の方向からも少しは聴こえて来た様な感じがするってのだ。

深みの一部を立体感とすれば近年でも5.1chとかサラウンド等のがあるが、それ等とは根本的な質が違うのだ。
物理面からは意図的な位相操作の少ないのが原因で、これにはオーディオの進化にプチ間違いがあったからなんだけどね。

数学的解析では何でもかんでもリニアが至高となるが、実は実際の楽音の位相なんてちっともリニアじゃないのを失念してんだな。(電気・電子は見えないんで分からんでもないが…)
一寸ひねた表現をすればボタンが一列ズレて掛ってても、それが音楽さんって人のだったら弄っちゃ駄目なんだ。

もし修正するんなら製作側で世に出す前にすべきで、再生側でそれをすれば極端な話し厳密には改作に当るかも知れねんだから。
この際だから電気的専門領域になるも一応触れとくと、負帰還回路ってのが諸悪の根源なんだ。

今の盛り画像じゃ無いけど欠点を減らすにゃ避けて通れず、だけどそれしちまうと目立たずとも長所も道ずれになってんよ。
100人中99人がブスと言いたった1人だけ美人と思う顔があったとして、その1人が良いと思った部分が消えて無くなる…。

んでも被害が1人だけならまだ良いが、99人の方にも1人が良いと言った理由の片鱗迄が完全消失するってなもんで。
って凄く難解で済まねえが、実際にはあった何かの要素が完全に失われてる訳っすよ。

>つづく<

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