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2023年6月 5日 (月)

音楽備忘録1389 一寸変な歌の練習方法⓬

お次はRock系では必須のシャウトについて、俺が知る限りを綴っとこう。
一言で言ったら正解は無く、唯ある程度以上の頻度と継続性があればOKだ。

がマージン込みで取捨選択してくと、喉を通常より狭めて出す類のは落選なんだ。
少なくとも歪みの為に細らせるのは考えもので、それは高音を出す方に回したいん。

高い音程を出すには「小さくする」のが必須で、喉に限らずスピーカや管楽器を見りゃ一目瞭然。
ので本人無自覚・無意識だったとしても高音程を出してる際、メカニズム的には誰でもその人の喉なりに必ずそうなってんの。

のでⅡで声量をかなりセーブしてるとか、頻度や連続発声時間が相当に短くないと直ちに喉をやっちまう。
だいいち至近で聴いた時以外喉だけのは脆弱で、腹声(腹筋その他を有効活用)のと並べたら負けちまう。

一寸出戻り重複になるが声を遠鳴りさせるって、部分的には空気銃みたいなもんなんだ。
銃の場合飛距離アップ魔改造にはバネ強化したりするけど、人間のは体の何処かの筋肉を使う事になる。

実は喉声だって喉に「空気を押出す筋肉」なんて付いて無いから、結局は腹や肺(間接的には胸や背で大角膜)を使ってるんだけどね。
だからせめて腹声比率が過半数位にならんとって吠えてんだが、もしあまり喉を使わずにシャウト出来たら一挙両得だよねえ。

それが本日主役の、オーバードライブなんすよ。
恣意的に喉等に小細工してシャウト音色を捏造!?するんじゃなく、供給空気量を必要量より増やしてまさしく「喉をオーバードライブ」させるんでやんす。

別観点では空気供給を量でなく過速度にするとも見做せ、決して楽チンでは無いけれど他の方法で発声するより鍛える余地が最大になりやす。
何せ喉は受動的に歪むだけで、大角膜を中心にインナーマッスルとか諸々を強化すりゃ良いんだからさ。

でその声色を文字で表すとしたら、漫画の擬音表記に相応しいのがおま。
「あ゛」「ゔ」とかがそれで、普通には実在しない音なんだけどね。

言語解析だと「ば」とか「が」より明らかに「あ」の方が近いんだが、かなり濁音成分(その正体はほぼ歪み)が強かったからそれが伝わる様にと国語ルールを意図的に逸脱させてるアレですよ。
この方法の利点は多岐に渡るも一番は喉の局所的負荷が軽い事で、それは発声メカニズムの範囲が広いのともリンクしてるんよ。

そんで実用上の他との差は高頻度や長継続時間が可能であり、且つノーマルに戻した時のノーマル度に大差があるんだ。
絶対にシャウト声色しか使わないんなら良いけど、大抵は落差演出の為にも「普通の声」の部分が何処かしら残るじゃん。

或は「耳休め」に次曲を大人しいのにするとか、その効果を最大化するには非シャウトのは極力綺麗な声が出せないと不味い。
けれど喉シャウトで酷使してたら例え持ったとしても、声色の回復にある程度のインターバルが無いとどうしようもないやん。

>つづく<

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