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2023年6月18日 (日)

音楽備忘録1402 歌のコーラス④

コーラスを実行するには和声の知識が必要だが、実践に居るのはそれより感覚だ。
っつうか広義の知識ではこれも含まれるが、理論より音自体とその感覚に明るくないと難しいんすよ。

和音とかコードってば先ずPianoでってのが一般的で、さわりを掴むのには取敢えずそれで良いよ。
んが完全なハモり状態のは純正律の和音なんで、普通平均律で調律されてるPianoのとは若干響きが違うんだ。

だからハモり状態を概知ならガイドとしてなら良いけれど、音的・響き的にどんな感じなのかを知るには最適じゃないんだ。
正規のハモりを体感しとくとハモりの精度を上げるにも役立つし、そればかりか感覚(実践)主導で音程選択したり決定したりも可能になるん。

手前味噌だがコーラスに関しちゃ俺は普段音程が何度かとか全く意識してなくって、歌ってみてその曲の最適解を探してるんだ。
無論今となってはさっきの何度と訊かれたら即答出来るが、上記純正律云々もあるんでアンサンブル内で実際に試さないと可否判定に至れないんだよ。

敢えて度数を持出してそれを掘ると、過去に自曲で下3度を付けて欲しかったのに5度を付けられた事があってねえ。
けど実際にはその方が良くて、ハモりが1人なのを失念してたんだ。

どうも脳内想定のは3声だったらしく、きっと下3度だけだったら曲想よりポップになってただろう。
こんなのも経験値が蓄積して来れば、ある程度予測は出来る様になって来るけどね。

ポピュラー系小編成の場合色々制約があって、例えば歌える人数だ。
純粋に歌えるかでは3人居たとしても、どの曲でも全員弾き乍ら歌えるとは限らない。

又各人の声域事情で上に追加したくても下しか無理とか出て来るしで、それ等を総合すると実際に試してみるのが最善なんすよ。
それもなるべく「自然発生」的なのが良く、そうする事でそのメンツの「組合せ個性」ではそうなるなんてのも含まれてるからだ。

今時分○グループ独特のコーラスなんてのがスッカリご無沙汰だが、A集団では3度主体・B集団では滅多に3度を使わないなんつうのもかなり重要なんですわ。
加えて楽器以上に人の声は音色差が大きいんで、同一の和声を使ってもかなり異なる印象になる事すらある。

この辺が共通認識のある楽器音色との差異で、余計にそのもので試す必要性があるんじゃないかな。
ほいで純正律の件に戻ると、私的推奨は単音楽器の方がハモりの響きサンプルには向いてるね。

一部例外を除きPianoを通常平均律で調律するのは、音域の広さと無限に近い和音の都合なんだ。
和声自体が完全に共鳴するのは純正律の方も、それだと数オクターヴ離れた音程に看過出来ないズレが生じる。

つまり汎用性の為の妥協の産物で、それ故それに縛られない楽器や歌は純正律になってんだ。
その各楽器等はどうやって平均律のPianoと整合性を持たせてるかったら、音域中心位の音程をPianoの該当音程に合せてんの。

歌の場合はそもそも伴奏音程を比較して合わせてて、更にハモりはその主旋律(歌)に合せないと仕方無い。
って語るととても難しくなっちまうが、だからこそ響きがピッタリになる様にの感覚だけでやった方が良いのよ。

-つづく-

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