音楽備忘録1414 歌のコーラス⑦
コーラスには歌部の充実以外にも色んな役割があるのを指摘して来たが、インストや諸事情でそれで出来ない場合も記しとこう。
それにはやはり楽器のコードやフォームに精通するしか無いが、比較的数を増やせる時は「Onコード」の発想に頼ると簡単になるんだ。
そもそも「数を増やせる」って歌声だって一緒で、但しコーラスと云う一塊にする事で数が増えた印象をあんまり与えてないだけだ。
その前に我々の情けない現状を参考に暴露しちまうと、歌唱力の顕著な衰えで俺は今は歌物を敬遠しててね。
ってのも歌物好きの従兄主導の自作曲、楽器はとっくに録り終ってるのにちっとも先進みしてなくてさ。
従兄は決してインスト嫌いでも無いんで、当座はインストメインで行こうと提案してんだがね。
わ兎も角体当たりコーラスでハモりのラインを策定する際って、大抵は自然と逆Onコード発想!?になってるんだ。
何せ1人あたり追加可能なのは1音きりなのと、もし普通じゃない音(移動ドでドミソの和音基本構成音)にしようとすればその音はセヴンスとかテンションノートになるざんしょ。
↑で逆なんて付けたのは普通のOnコードはルート音が単音で、乗せる方が平均3音以上だからだ。
概述の如くOnコードって例えばルート音がAの時、上へCの3和音を乗せるとAm⁷になる。
これ実際かなり便利であちこちで多用されてるけど、普通のフォームで出来る物には限りがあるんだわ。
俺はコードについてもプチヲタってか独自性に拘ってるんで、実用になる範囲で奇特フォームになっても全然気にして無いがね。
それでも困るのが他人に弾いて貰う時で独自の変態フォームだと、ClassicやJazzのバカテク所持者ですら少し不安定になったりしちまう。
のでGuitarはコード弾きが自称神レベルであっても、賄い切れないのが出て来たら鍵盤と分担して再現してるん。
それでも出来ないよりゃマシだが、コーラスを使えたらつられたり惑わされたりしない限りは断然楽チンなんすわ。
無論同じ和声だって肉声で構築するのと楽器じゃ多少印象差もあるんだけど、俺は何であろうと先ず「そう云う響き」が得られるかどうかの方を重視してま。
小編成になってく程楽器で出来る事は減少してって、特にGuitarトリオではGuitaristのコードの腕ほぼ一択になってまう。
それですら上記の様に限界があり、俺でもそれを痛感させられたのがStevie Wonderの使ってたコードだ。
そいつには隣接音が入っててそうしないとその響きが得られないんだが、これはGuitar1本では先ず不可能だ。
なので鍵盤レスのGuitarバンドでコーラスを放棄したら、単細胞な曲しか演りませんと宣言してるも同然ったら言い過ぎだろうか。
それで近年の日本のGuitaristを蔑視してて(ホントは良くないですが😓)、仮に光る技があっても演れる曲が限定され過ぎるんじゃなぁ。
雨の日は絶対負ける剛速球投手ってなもんで、それでは名投手とは言えないじゃん。
-つづく-
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