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2023年5月27日 (土)

音楽備忘録1380 適切な音楽の評価方法⑦

前回のお題「音と音楽の評価はキッチリ分離しませう」の分科会と称し、サウンドの判断指針に言及しよう。
聴者にとっちゃ只良きゃ良いんだが、音楽的貢献度に着目すればそれに反するのが多々出て来んだ。

楽器単体で一般人が皆美しいと感じるのは、やはりワイドレンジで明瞭なの等が多いだろう。
特に生の器楽音に疎いとその傾向が強く、例え奏者からしたら非現実的なのでもそう思いがち。

けれどアンサンブルに支障する様では、全体を聴いた感じに負の作用をしちゃってるんだな。
悪目立ちして他の存在を無き物にするとか、部分的にマスキングして恰もその箇所には入って無いかの様に聴こえるとかね。

一般聴者には元々興味の薄いか無い相手が多少留守になったって知った事っちゃなく、その楽器の音を辿ってりゃ未だしも他を聴いてたらどうでも良いか? 。
けれどそんな状況でも全く無事に済んではいなくて、アンサンブルの変化は少しは感じ取ってんだ。

それはサビだけ他より何か軽い薄いなとか、イントロだけかなり重かったなとかね。
提供側が意図してそうしてるのもあるからややこしく、しかし不要で聴こえなくても構わないのは入れとかないのが基本なんだよね。(隠し味やハイブリッド合成の素材になってるのは別よ)

過去述の如く、後でどんな悪さしてたのが露呈するか分らんから。
今の表面上の高音質ってなこの面では美人局みたいなもんで、ウッカリ着いて行ったら後から怖いお兄さんがパターンに陥り易い。

俺言い「分別耳」がある程度出来上がってたら聴き分けられるが、楽器の生の音さえロクに知らない段階ではハードルが高過ぎる。
聴き専経由で打込みに至った人で、生のも一定量以上の体験があれば見込みが出ては来るがね。

てな訳で音質はLo-Fiな程俺言い「音楽効果耳」育成には適してて、近年の作品になる程出逢い系アプリやインスタ盛り画像と一緒で表層と内容に差があると思っといた方が良いのよ。
又「盛り」なんて登場したが、加工度がどれ位なのかもアンサンブルの出来栄えには大いに関係があるざます。

今みたいにやたら色々可能になって来ると生合奏ではあり得ないのが、如何にもバランスしてたかの如くに誤魔化せる。
つまりリアルではバッティングするのが成立してたりして、音楽内容的にはそう云うのは低レベルなんですよ。

そんなだと大天才の集団でもリアル再現不能ですから、少なくともポピュラー系としては落第だしょ。
とは言えあまりに低音質では「サウンド耳」育成にはマイナスになり、この面でも’70年代位のが妥協点になるんだよ。

処で’70年代の音楽が嫌いな方へ一言申し添えとくと、スタンダードが豊作だったんでそれと気付かず耳にしてる可能性が非常に高いどす。
特に近年斜陽のTVでBGM等に使われるケースは多い様で、将来そんなのを回避するにもある程度知っとかないとね。

<つづく>

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