音楽備忘録1379 ノリを育む方法➒
続いてはノリ関連での「機械の副作用」を綴ってくが、リズム関係のトレーニングでメトロノーム等が悪さするってのも妙な話しではある。
無論全く使わないのは駄目だが、同時に必ず「何時も使う」ってのがもっと駄目なんすよ。
人が主体となるリズムっつうのを自転車やバイクとすると、機械主導リズムのは3輪以上の乗り物みたいなもんなんだ。
つまりメトロノーム等は→ガイド→補助輪に値し、常用してたら如何なる場合も倒れないと。
で最初の内は補助輪が無いとすぐ転んで仕方無いが、慣れた暁には却って「あると邪魔」になって来るっしょ。
その最たるのが曲がる時の遠心力をキャンセルし切れないとか、左右高低差の大きい処で走れなくなったりさ。
補助輪レスだったらタイヤグリップが許す限り倒せるし、横傾斜では逆に自分で立ってる時と同じ様に引力に垂直にしてバランスを取るとかね。
一定以上の横傾斜に3輪以上は非対応だが、普段は不安定な代りそんなのが2輪車の有利な処なんだよね。
んでリズムの場合でも似た様なもんで、極緩やかなテンポチェンジだとかノリの一部にガイドがお邪魔虫になるんすわ。
私的には録音でClickを常用するのは最早「時代遅れ」と考えてて、これからはより人のリアル合奏じゃないと出来ないモノに注目してんだ。
わ兎も角あまりちゃんと試してないけど録音時Click使用に、ガイドレスで行けるかどうかの差はノリという形でだとあると思うんだ。
ここらしく珍奇な表現をすれば「ズレても合うとか平気な箇所」が、ガイドレスじゃないと把握し辛いんよ。
語弊があってはイカンので掘っとくと、音楽耳で聴けばズレてないのにガイドとは一致しないって事が多々あるん。
どうしてそんなのがあるのかったら音程の平均律と純正律の関係と近似で、リズムも機械の一定のは最大公約数なだけだからなんだ。
少し誇張するならベストなリズムにするには、テンポ・拍子その他次第で本当は色々違いがあるんだよ。
例えば遅いテンポでは○箇所は僅かでも早いと慌てた感じになって不味いとか、△は普段より早目にしとかないと如何にも遅れた感じがしちゃうとかね。
それがDrumのオカズなんかで完全に譜面通り打込んどいたのに、達人の演ったのよりどうもキレが出ないとかに現れてんのよ。
特に問題になるのがリズム主導の為にそんなフレーズになったのなんかで、そう云うのはタイミングさえ良かったら実はフレーズはどうでも良いヤツなんだな。
これが叩く人だとどうも自分のはダサくて敵わんなんて、少しは実感出来るから良いんだけどさ。
叩く気のない人だと「フレーズの意味」の理解が浅くなりがちで、どんなに下手クソでも良いから机でも何でも手で叩いてみたら良いんだけどね。
昔機械が無かった時代は鼻歌や身振り手振りでシミュレートするしかなく、口で困難なのは誰でも説明するのにそうしてたんだ。
今は打込みが手軽になったから皆そっちで…、っても打込む前段階でもし譜面が無かったら必要なプロセスなんよ。
この辺も体裁過忖度の悪い部分で、ノリ(リズム)が決まらなきゃそのフレーズを使っても意味が殆ど無くなるん。
故に上述の様な極インスタントなのでも良いし体の一部でも良いから、「動かしてリズムを取ってみる」のが凄く大事なんざます。
>づつく<
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