音楽備忘録1385 一寸変な歌の練習方法⓫
今回は「喉声の限界」をサブタイトルにお送りするが、この現代に最もポピュラーな発声方法は声量より何より連続稼働に向いてなかったのら。
だから大して大声とか出してなくても声が枯れたりする訳で、本来断続的な会話とかの専用なのだ。
こないだも書いた通り人間って息しなきゃなんないじゃん、そうすっと自然体で居れば絶対に喋りには休符が入るん。
マシンガントークされると疲れるにしてもずっと休符抜きにするのはとても困難で、あれは音より内容分析が追い付かなくて疲れるんだ。
その様な状況下では一々腹筋を使って疲れる方が割が悪く、人の語りで皆が記憶してるのは殆どが喉声になるんだ。
それで紛らわしいのがアナウンサーやキャスターの発声方法で、一聴喉声にしか聴こえなくてもマトモな奴の正式なのは皆喉声じゃないのよ。
過酷な時は1日中喋らされるし、尺(制限時間)内に収める都合で自然体の時よりブレス回数を減らさなきゃなんない時とか出て来る。
大昔だとそもそもMicの低感度事情もあったろうし、今だって収録スタジオが騒々しかったら会話の声量じゃ足りなくなったりする。
そう云や俺は虫が好かんが台風の現地中継なんつうのは最後は絶叫するしかないが、正確なレポをするのに私情を排そうと極力普通の声色を出そうとしてるやろ。
その時のがポピュラー系Vocalのに最も近く、少しは腹声を使わないとそんなの絶対出せないんよ。
腹声は本来の目的以外だと太い声色になり易いとかそういうのもあるが、案外知られてないのが「歪むのを遅らせる」のが最大の効能でしてね。
喉声オンリーだとシャウトになっちゃう声量でも従前と殆ど同じ声色が出せるから、喉の過負荷を回避出来るん。
チト逆攻めになっちゃったが、それ故喉声ってな音量を出すのに不向きな発声方法なんだな。
全然声量を出さなくてもふざけて変な潰れたとかしゃがれた声なんか出そうとすると、咳込んじまったりオエってなったりする時があるやん。
自然体でなすがままならそんなに害悪は無いけど、大巾に声色が変えらたりする代わり喉への負担は最大級なん。
確かに一般体感からしたら喉しか使わんから楽と誤認しちまうが、実際には慣れの問題もあって決して低負荷じゃないのよ。
実際は足の小指をタンスの角にぶつけるのと同じ様なもんで、たまたま足指は敏感で喉は割かし鈍感だからそう感じないと。
これには理由があってアレルギーかなんかで過敏にならない限り、無意識な呼吸とか自然に食べ物を通過させるのにある程度鈍感じゃないと困るからさ。
もし呼吸10回迄は平気だが11回目から喉痛いとかだったらどないする?、食べ物を飲み込むのにも同じく11回目から急激に痛んだりしたらまだ満腹じゃなくてももういいやってゆくゆくは栄養失調になるがね。
この際畳み掛けりゃ普段の暮らしでしょっちゅう「心臓の疲れ」なんか感じた日にゃ、しんどくてたまらんわい。
っとつまり喉にはそんな特殊性があるんで、痛みやだるさだけで疲労度を感知しようとしたら無理があるねん。
例外があるとすれば風邪とかでダイレクトに炎症が起きてる時で、しかし大抵は全体に及んでるんで表面に限定すると痛さの割にはそんなに傷んでない場合があるんだ。
>つづく<
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