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2023年5月30日 (火)

音楽備忘録1383 ノリを育む方法➓

拙ブログでは再三Click等への過依存に警鐘を鳴らしてるが、その中に昔より便利になり過ぎたからってのもあるんだ。
その一端に♩=125のテンポが正確に得られるとかがあり、しかし125.5っつうと殆どので出来ないって大きな弱みがあるんだよ。

もし楽曲の配布がMIDIデータが主流だったら未だしも、人が演ったら125.5はおろか大雑把にはなるだろうが125.395だって不可能じゃない。
この件で影響が大きくなるのが遅いテンポの時で、まあ60のをわざと120とか数倍で打込みゃちったあ端数だって再現出来るがね。

リズム・フレーズ・奏者とその組合せ次第で、ベストなテンポはとても微妙な変化をするもんなんだ。
それも例えば1人だけメンバーチェンジしても聴いた感じを同じにするのに、微調整した方がなんて事が起きるからねえ。

その感覚の精度を養うにはテンポを唯選ぶより、自ら探せる能力が必要なんだ。
仲間に事前練習を頼むのには大凡の数字は必要だが、それすら「どの位にしとくか」には明確なガイドなんて存在しませんぜ。

又滅多に起きないけど曲が進むにつれ僅かにテンポを上げると良かったとして、それが例えば119.6~120.4だったとして一般打込みだと全部120の方が近かったりする。
純然たる音響なら何でも数値化するのも結構だが、音楽って結局は人間が「聴いた感じ」が全てなんす。

概述の如く興奮を呼び覚ます様な曲だと聴き手の心拍数が上昇してくんで、そっちに合せてかないと遅くなった様に聴こえるんざます。
その程度ってのが厄介で人次第でかなり巾があるんだが、しかし誰が聴いても「遅れてはいない」位にするのが人力だったら可能なんすよ。

特にリアルのリアルではお客の顔色伺って反映させるのもアリになって来るんで、今日は昨日より速めた方が良いとかそう云うのもね。
で録音ではClick常用がデフォでも全部人力のアンサンブルだと、Liveじゃまだそうじゃないからねえ。

何もガイドが無い中で加減する力が要って、いや例えあっても今日のお客には事前設定しといたのが全然駄目とか平気であってね。
ので訓練の一環として平時なら120ってこん位、エキサイトしてたら実際は130のが平時の120とイーヴンとか知るのにメトロノームを使う分にはオッケー。

でも自分の中の常速を120と思ってて、かなり違ったからって変に矯正したりするのは良くないんだ。
音楽教師とかだったら未だしも自身のを感覚は一切変えず、唯それが「世間では130と呼ばれて
る」位に留めとかんと。

人次第で脈拍の常速に差がある等、下手に感覚を矯正するのは最も危険なのだ。
絶対音感みたいにテンポだって分る方が便利だが、もしかしたら皆持ってはいるが気紛れな人程変動巾が大きいだけなのかも知れねえぜ。

>つづく<

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