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2023年5月25日 (木)

音楽備忘録1378 リズム表現を手放しちゃうの?⓮

前数回は人間のノリ≒感性優先を綴ったが、今度は逆サイドから考察してみよう。
自身がメトロノームになる際は多分鼓動がその基準になってるんだろうが、最初に単独で録る時は唯奏でるだけだ。

が何かに沿わせる場合、聴くと奏でるを並行同時進行させる事になる。
その時リズムに影響があるのは奏でるばかりでは無く、ガイドの聴き方がどうなってるかでも結果に違いが生じるのだ。

この聴くってのが実に厄介な存在で、ほぼ人体内部処理だから明確に測定するとかが出来ねんだ。
何故って普通人体にはEffectループとか、パラアウトの類は一切付いて無いからねえ。

だからその是非は兎も角「自分の聴き」をアカデミックに数値化しようと思っても、耳のレイテンシが幾らで聴神経のレイテンシは幾らかなんてのが全然分からないんだ。
普通じゃない方法例えば頭に電極を付けたり埋め込んだとしても、全神経の解析が未明な内は分別その他が釈然としない。

仕方無いから感覚で分かる範囲を考察するとして、個人のリズムの興味がこの段階から影響してるのよ。
例えばDrumは重くあるべきとか思ってたりすれば、Clickに置換されててもその鳴動頭を基準としてんじゃね。

ので逆にDrumを引っ張るべき(軽い)存在と認知してたら、鳴動尻の瞬間を「今」と解釈してたりさ。
が常に安定してそう感じられたなら良いが、「ここら辺は重くないから真ん中で良いや」とか勝手にカウントの仕方が変動しちゃうんだ普通はね。

何故ってⅡでだってそう聴こえたもんに無理して逆らっても、そしたらもうその人のノリからは外れちゃうやん。
なのでもし奏でる方で完全一致する人同士が居たとしても、聴く方の個性で必ずしも両者の音像が1つになってくれなかったりするんでやんす。

もし重なるのが多いとしたら聴く方・奏でる方は夫々別値でも、総合特性が近似な人達なんだ。
っと言っても聴こえ方その他で全部は一致しなくて、俺と従兄みたいに普段はまあまあ合ってるのにそこでそっちへ行くかなみたいなのは天然では無くせない。

昔一時期はそれに拘ってイラついたりオラついたりもしたんだが、それこそがストレスにもなるけど別の誰かと合奏しなきゃ得られないリズム・コンビネーションなのよ。
自分でも楽器次第じゃ癖や所望が異なる場合もあるけれど、「音楽の解釈」は基本単一になる。

そもそもナチス軍の行進みたいなのが良きゃ全部打込みゃ良いし、それですら殆どのでアンサンブルが単一音になって聴こえる事は滅多にありゃしない。
のでⅡでアンサンブルであれば「リズムタイミングの組合せ」がアンサンブルのノリになり、適度にバラけてる位が丁度良いんですわ。

因みにズレが少ない方が体裁的には良好だが、組合せの余地が減るから個性は出し難くなるだす。
例えるならAmpのツマミ動作がリニアじゃ無く3~7が激変するのとかで、0と1とか9と10とかの差が殆ど他人には認知出来ないみたいなね。

かと言って楽曲を脅かす程のがあっちゃ不味いが、許容限界内で最大にズレてるのが多い集団のが有利になりますわ。
のでⅢでClick常用でもそれに釣られ過ぎなきゃ良いんだけど、反射的な動作を全てコントロールしてくのはとっても難しいぞ。

それやってギクシャクしたりする位なら、Click使うの止めちゃった方が話が早いんじゃね。
但しそれには最低限リズムキープと無音の処へ叩ける、Drummerが居ないとならんけどな。

>つづく<

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